- 津久井 玲子
- 自分が仕事の中で勉強したことを、わかりやすさ、伝わりやすさに気をつけて書いています。読んでくださった方にとっても、読んでよかった、勉強になったと思える記事を目指しています。
壁紙が汚れて気になる!種類別にお手入れ方法のコツ
壁紙は部屋の雰囲気を決める大きな要素の1つです。そんな壁紙が汚れてしまうと、部屋全体が汚れているような印象に。そこで壁紙をお手入れして、部屋全体をスッキリさせましょう。汚れが落とせない時の対処法もご紹介します。
ビニール壁紙のお手入れ方法
ビニール壁紙は、その価格の安さや色やデザインの豊富さで、日本でも最も人気のある壁紙といえます。ビニール壁紙はお手入れ方法も簡単といわれていますが、どのようにするのが正しいのでしょうか?
特徴
ビニール壁紙は、塩化ビニール樹脂のシートに紙などほかの素材を裏打ちして作られています。色やデザインの豊富さだけでなく、抗菌性や防汚性などの機能を付加した商品があることも特徴です。
そのため、部屋のイメージに合ったものを選びやすく、表面が汚れてもお手入れしやすくできています。機能付きのものを使えば、カビや汚れなど目的別の対策もしやすく、使いやすい壁紙です。
通常汚れ
ちょっとした汚れならば、濡らした雑巾をかたく絞って、汚れを拭き取るようにお手入れします。汚れがこびりつかないように、早めに掃除をするのがポイントです。
水拭きだけで落ちなかった場合には、雑巾に少量の中性洗剤をつけてから拭き直します。その後にキレイに水拭きすれば、たいていの汚れは落とせるはずです。仕上げに乾拭きすると、壁紙を傷めずにすみます。
子供の落書き汚れ
もし、小さい子供がいて落書きした場合は、お手入れ方法は画材に合わせる必要があります。鉛筆ならば消しゴムだけで簡単です。クレヨンなどで落書きした場合は、中性洗剤を少量付けた雑巾で拭き取ります。後は仕上げに水拭きと乾拭きをするだけです。
ビニール壁紙の中でも防汚性のものならば、油性マジックやクレヨンといった水拭きではなかなか落ちないような汚れも、雑巾で乾拭きするだけでスッキリと落とせます。小さい子供がいる家庭では、はじめから防汚性のビニール壁紙にしておくとよいでしょう。
凸凹部分の汚れ
ビニール壁紙の中でも表面が凸凹したものは、ただ雑巾で普通に拭いただけでは汚れを落とし切れません。そこで、汚れが付いてしまった場所を、使い古しの歯ブラシでこすればキレイにできます。ゆっくり壁紙を傷めないようにこするのがポイントです。
たばこのヤニ汚れ
壁紙についてしまったたばこのヤニ汚れは、水で薄めた中性洗剤にアンモニアを少量加えて拭き取ります。その後は丁寧に水拭きをして洗剤とアンモニアを落とし、乾拭きで仕上げましょう。
ただし、このお手入れ方法の場合には、壁紙が変色してしまうことがあるのです。お手入れを始める前に、必ず目立たない場所でパッチテストをしてから取り掛かるようにしてください。
織物壁紙のお手入れ方法
織物壁紙は、本物の織物ならではの高級感を演出できます。その反面、お手入れは少々気を使うこともあるというのです。では、織物壁紙の特徴とお手入れ方法を見てみましょう。
特徴
織物壁紙は絹や麻、綿などの天然素材を使ったものや、レーヨンやポリエステルのような化学繊維を使ったものなどがあります。繊維を織ったものなので、貼り付ける時の接着剤にさえ気を付ければ、化学物質にアレルギーがある方でも安心です。
また、家具などとこすれやすい場所に使っても、耐久性が高くて破れにくい壁紙でもあります。
反面、ホコリを吸い寄せやすいために日々のお手入れが欠かせず、維持に手間がかかるのです。こまめに壁掃除をするのが大変という方には、不向きな壁紙といえます。
お手入れ方法
織物壁紙は水拭きができません。そのためブラシ型の吸い取り口を取り付けた掃除機を使って、ホコリを吸い取るようにお手入れします。はたきでたたいてもよいですが、ホコリが舞ってまた壁に吸い付いてしまうので、掃除機の方がよいでしょう。
汚れが付きやすい場所のお手入れ方法として、洋服用のブラシを使う方法もあります。丁寧にブラッシングした後に掃除機をかければ、よりスッキリと汚れを落とせるので試してみてください。
どうしても落ちない、けれど目立つという汚れの時は、まずはアイロンがけをして汚れを緩めます。その後にお湯に浸してしっかりと固く絞った雑巾に中性洗剤を少量付けたもので、軽くたたくようにして落としましょう。
この時、汚れによってはシミとなって広がってしまうこともあります。目立たない場所で先にチェックすることも大切です。
さらに織物壁紙は、日光に含まれる紫外線で変色してしまうこともあります。紫外線が壁紙に直接当たらないように、カーテンなどで防ぐようにしてください。
紙壁紙のお手入れ方法
紙壁紙は文字通り紙で作った壁紙です。そのためお手入れは、より注意が必要になります。壁紙を傷めないためにも、しっかり確認しておきましょう。
特徴
紙壁紙は、紙ならではの素朴な味わいと、柔らかい雰囲気が特徴です。反面、ほかの壁紙と比較した時には、どうしても強度や耐久性に難があります。貼り付ける時の接着剤にさえ気を付ければ、アレルギーを持った方でも安心して使える壁紙です。
お手入れ方法
紙製なので、水拭きは厳禁です。撥水加工がされた商品もありますが、水拭きを避けた方が長持ちします。
紙でできていることから、飛び散った水分をすぐに吸収してしまうため、汚れてしまった時はすぐに拭き取ることが大切です。ティッシュペーパーや乾いたタオルなどで、やさしく叩いて拭き取りましょう。
表面に付いた汚れを取る時は、消しゴムを使って落とします。壁紙を傷めないように、軽くこするようにしてください。くれぐれも深追いをしてはいけません。
お手入れでどうにもならない壁紙の対処法
壁紙は日々のお手入れをキチンとしていても、やがて破れたり、落ちない汚れが目立つようになったりします。そんな時は壁紙を貼り替えましょう。もちろんプロの業者に頼むのが一番安心ですが、傷んだ部分が一部だけの場合などは、DIYで貼り替えるのもおすすめです。
まずは、賃貸かどうかで壁紙を貼る時に使う接着剤が変わります。賃貸では原状回復が必要になることが多いため、まずは理由をきちんと説明して大家さんに相談してみましょう。原状回復の必要がなければ、はがれないようしっかりと壁紙を貼ることができます。
壁紙を貼り替える時におすすめなのが、壁紙にはじめから接着剤が付いているタイプです。特にDIY初心者の方は、このタイプから選ぶと失敗のリスクが少なくてすみます。
貼り付け方
壁紙を貼り付ける前に、まずは下地を整えます。DIY初心者の場合には、古い壁紙の上に直接新しい壁紙を貼り付けるとよいでしょう。壁紙貼り換え用の道具がセットになった初心者用貼り替えセットも売られているので、まずは試してみるのもおすすめです。
壁紙を貼る前に、先に古い壁紙を丁寧に掃除して、接着剤が付きやすいようにキレイにします。壁一面を貼り替える時には天井から床へ、一部分を貼り替える時は上から下へと貼ってください。
この時、壁紙が建物に対して垂直に貼れているかが一番大切です。曲がってしまったらすぐに貼り直します。また、空気が入ったりしないように、なでバケなどで端から空気を押し出しながら貼ってください。
2枚以上貼る時は、前に貼った壁紙に数cm被せて貼り付けます。すべての壁紙が貼り終わったら、重なっている部分をカッターで切り落として、ならせば完成です。
注意したいポイントは、壁紙が柄物の時。DIY初心者ではなかなか上手に柄合わせができません。どうしても柄物の壁にしたい時には、プロの業者に頼むのが得策です。
おわりに
壁紙のお手入れ方法は、壁紙の種類によって大きく異なります。持ち家の場合には、普段のお手入れのしやすさも考えた上で選ぶことが大切です。
また、貼り替える時にも自分でやるか、それともプロの業者に頼むかで、使える壁紙も大きく変わります。部屋の雰囲気づくりと合わせて自分にピッタリの壁紙を選び、長く使えるように上手にお手入れしてください。