
- 柴﨑 光一
- 建築・インテリア学科卒の元造園士。植物が大好き過ぎて、大自然のカナダで植物と戯れながら、 観葉植物・庭木・草花を使ったガーデニングの世界を開拓しています。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味のさまざまな植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんにガーデニングの魅力をお届けします!
鉢やプランターでも育てられる9月野菜は、栽培初心者、家庭菜園でも育てられる種類がたくさん!栽培期間の短いもの、何度も収穫できるものなど、栽培に不安な方でも始めやすいです。プランターに植える・種まきする、おすすめの9月野菜を7種ご紹介します。
目次
9月に植える・種まきする野菜は、根菜類・葉菜類が該当し、多くの種類があります。難易度も易しいものから、難しいものまでとあるので、まずは、鉢植えやプランターと手軽に始められるものを選んでみましょう!
ポイント1. 種まき・植え付けから収穫まで栽培期間が短い野菜(品種)を選ぶ
収穫までの栽培期間の短い野菜は、失敗するリスクが減り、野菜栽培の初心者におすすめ。同じ種類の野菜でも、品種によっては、1ヶ月で収穫できるものや、1年かかるものとあります。その中でも、早生(わせ)種に区分される品種を選びましょう!
ポイント2. ミニ野菜や何度も収穫できる野菜を選ぶ
ベランダなどの狭いスペースで家庭菜園をする方は、コンパクトに育つ野菜が、スペースを大きく取らずに育てられます。また、何度も収穫できる野菜なら、コストパフォーマンスもよくて、栽培も楽しくなりますよ。
ポイント3. 9月いっぱいまで、種まき・植え付けできる野菜を選ぶ
9月野菜にはじゃがいもなど種類によっては、種まき・植え付けが9月上旬までと限られているものがあります。その短い時期を逃して、栽培が遅れてしまうと、野菜は十分に育たない、収穫できないなどといったことがあるので注意です。
アサツキ・ワケギは、球根タイプの葉ネギ。9月に球根を植えると、10月中旬ごろには葉が出てきます。ハサミで必要な分だけカットして収穫したあとも、12月ごろまでなら、繰り返し何度も収穫が可能!初心者や家庭菜園には、人気の野菜で、手間もかからずおすすめ。
肥料が大好きなアサツキやワケギ。元肥には有機質肥料を施してから植えるとよく、葉はぐんぐんと大きく生長してくれます。元肥がしっかりとできていれば、追肥など行う必要もありません。
ニンニクは、プランターでも育てやすくておすすめ。ニンニク表面の厚い皮を剥がしたあと、1片ずつ土に植えるだけで、簡単に栽培が始められます。土を湿った状態で管理しなければ、腐らせず、翌年の5月ごろには収穫ができますよ。
脇芽が出てきたらカットし、1本で立つようにします。また、真ん中からヒョロヒョロと花芽が出てきた場合は、生長が悪くなってしまうので、開花する前に摘芯してあげましょう。
ネギには長ネギ、葉ネギと大きく分けられますが、鉢植えやプランター栽培などの家庭菜園で育てるなら、細くて緑色の葉ネギが小さなスペースでも収穫栽培ができておすすめです。
秋の種まきは、収穫まで約1年ほどかかりますが、必要な分だけカットすると、また新しい芽が出て繰り返し収穫ができます。
ダイコンやラディッシュは、形や大きさ、色などと種類が多くて選びやすく、初心者でも育てやすいです。種まきから初めて、約1ヶ月でラディッシュが、3ヶ月ほどでダイコンが収穫できます。
スペースの確保ができない、すぐにたくさん収穫したい場合は、ラディッシュがおすすめ。鉢やプランターが深く、広めのスペースで栽培できるならダイコンを選ぶのがよいかもしれませんね。
調理後でもシャキシャキとした食感が楽しめ、栽培も簡単なチンゲンサイはプランター栽培でも育てられる野菜の1つです。栽培期間が短く、9月中旬ごろに種をまきをすると、10月下旬ごろには収穫ができます。
チンゲンサイは虫がつきやすいので、種まき後は防虫ネットなどをしっかりとセットして、害虫対策しましょう。
独特な辛みと、風味があるルッコラは、サラダとして食べたり、ピザやパスタにトッピングにしたりして食べられます。鉢植えやプランターに種まきができ、約1ヶ月半ほどで収穫できるサイズに。
春まき、秋まきとどちらでも可能なルッコラですが、9〜10月の秋まきが害虫被害が少なくておすすめです。
葉茎が白、黄、赤、ピンク、オレンジとカラフルな色を持つスイスチャードは、ホウレンソウような風味で、サラダなど生でも食べられる野菜。葉がてのひらサイズよりも大きく生長するので、食べ応えもあり、プランターでも育てられおすすめです。
スイスチャードの種は硬いので、一晩水に十分つけてから種まきをすると、発芽率が上がります。
9月野菜の種類は豊富にあるので、生長の仕方や大きさなどはさまざま。種類や品種によりますが、鉢やプランターで育てるときは、できるだけ大きなサイズを選ぶようにしましょう。根詰まりや、生長不良のほか、小さ過ぎて容器の破損など起きることも。
鉢なら10号サイズ以上、プランターなら45型や60型などを選び、深めのものが根が大きく張れるのでおすすめです。事前に育てる9月野菜の生長の仕方などを詳しく調べ、温度管理なども行ってあげてくださいね。
9月野菜には鉢やプランターで育てられる種類がたくさんあり、初心者、ミニ家庭菜園でも栽培しやすいです。収穫までの期間が短いものや、繰り返し何度も収穫できるものなど、さいまざまな特徴もあるので、ぜひ自分にあった種類を選んで、栽培を楽しんでくださいね!