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暮らしの工夫
井上 佑佳

ベランダの有意義な活用法!ルールを守って楽しいおうち時間を

洗濯物干しの場所として使いがちなベランダを、もっと有効利用したいと考えていませんか?ベランダは正しい使い方で、家族が楽しめるスペースと変化します。おうち時間が増えた今こそ、ベランダを最大限に活用して毎日を楽しみましょう。

上手な活用法でベランダが快適なスペースに

ベランダはせっかくのスペースなので上手に活用したいものの、限られた広さでは具体的に活用法が思いつきませんよね。しかしベランダは、家の中で唯一の屋外にある空間です。うまく活かせば自然光が取り入れられる快適な空間に変化するのです。

 

また、新型コロナウイルスの影響でおうち時間が増えました。ずっと家の中で過ごすのは気が滅入ってしまいますが、ベランダを過ごしやすいように整備すればリフレッシュできるスペースとなりますよ。

 

最初にベランダの使い方を決めよう

 

ベランダを使いこなすためには、最初にどのような活用をしたいのか思い描いてみしましょう。「リラックスしたい」「家族で楽しみたい」「何かの作業をしたい」など、ベランダでの過ごし方や目的をイメージします。活用法が曖昧だとベランダに不釣り合いな家具や、イメージと異なる小物を揃えかねません。有効利用どころか不便な場所となっては残念ですよね。

 

過ごし方のイメージが決まると、全体のレイアウトが組みやすくなります。家具や小物をどのように設置すれば、目的通りのベランダとなるかを想像しましょう。ノートに書き出して家族で一緒に考えても楽しいですね。

 

ベランダ全体のレイアウトが決定したら、必要な物品を揃えます。最近はほとんどの製品をインターネットで手軽に購入できますが、広さ制限があるベランダではモノの大きさによる設置ミスを避けなければなりません。可能ならば、実店舗で確認してから購入しましょう。

 

 

ベランダの具体的な活用法を3つ紹介

ここでは、ベランダの活用法を具体的に紹介します。趣味やライフスタイルと合わせて参考にしてみてくださいね。

 

1.ガーデニングや家庭菜園

ベランダに合った植物の選択で、限られたスペースでもガーデニングや家庭菜園が可能です。お気に入りの花や観葉植物を置くと、殺風景なベランダがガラリと変わりますよ。また、ベランダでの家庭菜園ならば、収穫した野菜を新鮮なうちに使用できます。子どもの体験学習として最適な活用法ですね。

 

ただし日当たりの確認や害虫対策、鉢植え管理、集合住宅では水を近隣に流さないなど、周囲への配慮しましょう。

 

2.ワークスペース

リモートワークで家にこもりがちとなり、気が滅入る人も多いと思います。そんなときは仕事がはかどる椅子やテーブルを、ベランダに設置してみましょう。外の空気を感じながらの作業は、メリハリもついてモチベーションアップが期待できますよ。開放感を得ながら仕事を進めると、良いアイデアが思いつくかもしれませんね。

 

しかし外でのパソコン作業では事前に電源の確保が必要です。砂ぼこりで電化製品の破損も考えられるため、天候や時期によってベランダでの作業は慎重におこないましょう。

 

3.子どもとベランダピクニック

「ベランピング」として注目を集めているベランダでのピクニックをする活用法です。心地よい陽の光を浴びながら作りたてのお弁当を広げると、手軽に外出気分が味わえますね。お気に入りのラグやカトラリーをベランダに持ち込んで楽しみましょう。新型コロナウイルスの影響で外遊びの機会が減った子どもも、ベランダでのピクニックで気分転換になります。

 

ただしベランダでは子どもの安全第一が最優先です。子どもが手すりを越えないか、物を下に投げないか、うるさくしないかなど、細心の注意を払いましょう。

 

 

ベランダを活用するための注意点

ベランダの活用法で気をつけたいポイントは、近隣へのマナーや集合住宅のルールです。楽しむためには、周辺の気遣いを忘れないようにしましょう。

 

ベランダの耐重量に注意する

『建築基準法第85条』における積載荷重では、ベランダ(バルコニー)の耐荷重は180kg/㎡と記載されています。重過ぎるものをベランダに置くと、ベランダの傾きや歪みといった深刻な事態を招きかねません。例えば、鉢植えやガーデニング用の土、家具、床に敷くタイルなどには注意が必要です。ベランダは構造計算された重さに耐えられるように設計されているのです。

 

また、マンションやアパートにて、ベランダは避難経路としての役割があります。重いものは避難の妨げとなる可能性が高いため設置はやめましょう。

 

集合住宅では管理規約を確認する

マンションやアパートの管理規約はしっかり確かめましょう。集合住宅のベランダは、共用部分を専用使用ができる位置付けの『専用使用権付共用部分』です。各管理組合で禁止事項や所定の手続きが定められています。下記で具体的な項目の一例を見てみましょう。

 

  • ベランダで大きなモノの設置は禁止
  • 騒音・振動を発生させない
  • 火気厳禁
  • アンテナの設置は届け出が必要
  • 子ども用プールは1階専用庭のみ使用可能

 

これらの規定がある理由は『避難経路の役割を果たせない』『建物の美観を損ねる』『ベランダの破損』といった可能性があるためです。また、明確なルールはなくても近隣に迷惑がかかる行為は避けましょう。

 

不明な点は、管理組合もしくは管理会社への相談をおすすめします。

 

 

おわりに

おうち時間が増えた今こそ、ベランダの活用法を見直してみましょう。ベランダはアイデア次第でどのような使い方も可能です。近隣へのマナーやルールを守りながら、ライフスタイルにピッタリの使い方をぜひ探してみてくださいね。