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家事
佐藤 恵子

かき氷を食べると頭がキーンと痛い!その原因と対処法

真夏のかき氷、美味しいですよね。でも、食べている途中でやってくる、キーンとした頭痛。それさえなければ、かき氷をもっと美味しく楽しめるのにと思ったことはありませか?かき氷と食べて、頭が痛くなったときの対処法を紹介します。天然氷のかき氷なら、頭が痛くならない理由も調べてみました。

かき氷で頭が痛くなるのはなぜ?

 

かき氷で起こる頭痛の正式名は、アイスクリーム頭痛といいます。冷たいもの全般、食べると頭が痛いと訴える人が多いため、医学的な正式名称として認知されています。

 

その原因として、2つ考えられます。

 

1.冷たいものが喉を通る際、喉にある三叉神経を刺激し、その刺激を痛みとして脳に信号 を送ってしまうため、頭が痛くなる。

 

2.急激に喉や口の熱が低下してしまい、そこに血液を送り、急いで温めようと欠陥が膨張し

 神経を圧迫して頭痛がおきる。

 

どちらか一方だけというよりは、両方の相乗効果で頭痛が起こるのではないかといわれています。

 

かき氷を食べて頭が痛いと感じたときの対処法

 

頭が痛いのを我慢してかき氷を食べ続けても、特に問題はありません。食べ終わったあと、10分程度で、その痛みは自然と解消されるものです。

 

暑い中で冷たいものを食べると起こりやすい頭痛ですが、対処法があるなら、頭が痛いことを我慢しながらかき氷を食べる必要がなくなりますよね。そこで、簡単にできる、アイスクリーム頭痛の対処法を紹介します。

 

まずは、手元にあるかき氷の器をおでこに当ててみましょう。器でなくても、冷えたペットボトルなどがあれば、それでも大丈夫です。

 

要は、冷たいのは口の中や喉だけでは無いよということを、脳に教えてあげるのです。そもそもが、脳の過剰反応が頭の痛みの原因ですから、それを食い止めるために有効な方法です。

 

暖かい飲み物などがあれば、かき氷と一緒に飲みながら食べると良いでしょう。喉や口を温めることで、冷えすぎを防ぎます。同じ理由で、フルーツなど、常温のものを食べながら、かき氷を食べるというのもおすすめです。

 

大切なのは、急激に喉や口内を冷やさないことです。しかし、かき氷をゆっくり楽しんでいたのでは、せっかくのふかふわ氷が溶けてしまいますよね。

 

かき氷は、かの清少納言の枕草子にも登場するくらい、歴史がある夏の風物詩です。平安時代の貴族たちも、頭が痛いと思いながらも、冷たいかき氷を楽しんでいたのかもしれません。

 

暑い夏、かき氷を食べるときには、紹介した予防法を、ぜひ試してみてください。

 

天然氷のかき氷なら頭が痛くならないのはなぜ?

 

天然氷のかき氷を食べた時だけ、頭が痛くならないと、実感したことはありませんか?水道水で作る氷に含まれるカルキが、頭痛の原因だとか、聞いたことがある人も多いでしょう。

 

でも実は、原因は水にあるのではなく、氷の作り方にあるのです。

 

水の分子がカッチリと集まることでできるのが、氷です。一般的な氷は、水を急速冷凍することで作られます。一方、天然氷はゆっくりと時間を掛けて作られていくものです。

 

水の中には、少なからず空気やミネラルなどの不純物が含まれています。天然氷は、作られる過程で、こうした不純物をしっかり外に排出しながら、純粋な水の成分だけで固まっていきます。

 

急速に冷凍した氷は、表面から固まっていくため、こうした不純物を出すことができません。-10度で作られた氷を、-4度の場所に放置しておくと、水の分子の繋がりが緩んでしまいます。この状態で氷を削ると、削ったそばから溶けて水になってしまうのです。

 

しかし、天然氷は溶けません。水の分子が整列した、隙間のない氷だからです。天然氷のかき氷は、-4度程度まで温度を上げてから削ることができるのです。ふわふわのかき氷が出来るのも、この温度だからです。

 

-10度の氷を削ったかき氷は、その冷たさが喉や口腔内に刺さり、痛みとなって現れます。天然氷のかき氷は、-4度前後まで温度を上げてあるので、冷たいと感じるものの刺さるほどのことはなく、しかも口の中で、あっという間に溶けてしまいます。

 

これが天然氷のかき氷なら、頭が痛くならない本当の理由です。

 

おわりに

かき氷を食べるたび、キーンと悩まされる頭の痛みにも、それを和らげる対処法が見つかりました。これで安心して、かき氷を楽しむことができますね。でも、出来るなら、今年もどこかで天然氷のかき氷を食べたいものです。