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家事
津久井 玲子

梅雨本番に備えたい!誰でもすぐできる湿気対策は?

梅雨になると連日のように雨が続き、湿気対策が必要な季節に突入します。連日のように湿度の高い日が続くため、湿気対策は欠かせません。梅雨になる前に早めに準備をしておきましょう。梅雨を快適に乗り切るための、さまざまな湿気対策をご紹介します。

梅雨の湿気対策は万全?

日本の広い地域に毎年やってくる梅雨の時期。連日のように雨が降り、家の中の湿気対策に頭を悩ませる人も多いことでしょう。梅雨の時期だからこそしっかり湿気対策をして快適に過ごしたいもの。しかし、できる湿気対策は人それぞれです。

 

そこで梅雨の時期だからこそ試したい、さまざまな湿気対策を集めてみました。毎年の梅雨のジメジメ感に悩んでいるという人は必見です!

 

 

梅雨時の湿気対策の重要性

日本は北海道など一部の地域を除き、毎年梅雨の季節が訪れます。雨の日が多くなるこの時期は、気象庁のここ5年のデータでも、湿度が75~80%前後まで高くなるだけでなく、気温も6月には22℃前後まで、さらに7月にはもう2~3℃ほど上がるのです。

 

このように梅雨時は湿度だけでなく気温も安定してあるため、湿気対策をしっかりしておかないと大変なことになります。カビが生えやすくなるだけでなく、ダニなどの害虫も発生しやすくなるのです。

 

梅雨の時期は空気中の湿度が上がりすぎるため、飽和状態となった水分が結露となって窓などに溜まります。結露を拭き取るだけでも梅雨の湿気対策になりますが、それらの結露を放っておけば、そこからカビやダニが大発生してしまうのです。

 

カビの胞子やダニは、体内に入ってしまうとアレルギーなどの原因となります。さらにそれらを餌とするさまざまな害虫も呼び込み、食品などにも移ってしまうこともあるのです。そのようなことになれば、衛生面でも健康面でも、そして時には住居面でも問題が発生します。梅雨時の湿気対策はとても重要なのです。

 

 

梅雨の湿気対策でも換気が大切

雨の日が多い梅雨ですが、湿気対策として窓を開けて換気することも必要です。できれば晴れの日を狙って、時には雨の日でも、窓やドアを2ヶ所以上開けて空気の流れを作り、家から湿気を追い出しましょう。

 

ただし、雨の日の換気には注意が必要です。室内の方が湿度が高くなっている場合には換気も有効ですが、室内の方が乾燥している場合には逆効果になってしまいます。ベランダや窓の外の室内から見やすい場所や、室内の数か所に湿度計を設置しておくと安心です。

 

また、日本気象協会のホームページではその日の天気や気温だけでなく、湿度の予報も掲載されています。湿度の低い頃合いを見計らって換気をするのもおすすめです。

 

 

家電を使った梅雨の湿気対策

家の中に溜まる湿気を除湿するなら、コストはかかるもののやっぱり家電の力が欠かせません。エアコンは家電の中でも除湿能力が高く、効率的に湿度を下げてくれます。ただし、エアコンの除湿機能には2つのタイプがあり、理解して使わないと室内が寒くなってしまうことも。

 

エアコンの除湿機能には、弱冷房除湿と再熱除湿の2タイプがあるのです。弱冷房除湿は空気を冷やしつつ湿度を取るため、部屋の気温が下がってしまいます。再熱除湿は空気を冷やして除湿した後に室温まで空気を再加熱するため、寒くなる心配はありません。

 

弱冷房除湿は再加熱しない分だけ電気代は安くすみます。再熱除湿は室温まで空気を温め直す分だけ電気代がかかるだけでなく、搭載されている機種が限られているのです。通常は弱冷房除湿のため、エアコン購入時に確認しておくとよいでしょう。

 

また、エアコンの除湿機能を使うと、エアコン本体の温度が下がることはあまり知られていません。そのまま放置しておくとエアコン内部に水が溜まってしまうため、カビの温床になってしまうこともあるのです。除湿後30分ほど送風にしておくと、内部を乾燥させられます。

 

より効率よく家の中を換気したり、除湿した空気を家に行き渡らせたりするためには、扇風機やサーキュレーターで空気の流れを作るとよいでしょう。押し入れやクローゼットだけでなく、キッチンやシンク下などの扉も開いてから回すと、家全体から湿気を追い出せます。

 

もちろん除湿機もあると便利な家電です。除湿能力はエアコンに劣りますが、サイズや形、タイプなどが豊富なため、置き場所に合った機種を用意するとよいでしょう。

 

除湿機にはコンプレッサー方式、デシカント方式、ハイブリット方式と3つのタイプがあります。機能ごとにそれぞれメリットとデメリットがあるので、購入前に使う頻度や時期、電気代などをよく確認するようにしてください。

 

もう1つ忘れてはいけないのは、この時期増える部屋干しです。浴室乾燥機や洗濯乾燥機の活用も考慮に入れてよいものです。部屋干しになるものには布団もあります。布団乾燥機も用意しておきたい家電です。

 

「部屋干しして乾かすと家の湿度が上がるから嫌」という人は、この時期だけと割り切ってコインランドリーの乾燥機を使うのもよいでしょう。家庭用乾燥機よりも熱出力が高いため乾きやすく、生乾きの心配がありません。コストはかかりますが検討の価値はあります。

 

 

家電以外のアイテムを使った梅雨の湿気対策

家電以外でも梅雨の湿気対策に使えるものはたくさんあります。まずは使いどころの多い新聞紙です。下駄箱や部屋干しした洗濯物の下、外出時に履いた靴の中、シンク下などの湿気の多い場所を選んで、くしゃくしゃにした新聞紙を置くだけですみます。

 

特に押し入れの湿気取りにも新聞紙はおすすめです。通気性をよくするためにすのこを敷き、そのすのこの下に新聞紙も敷いておけば、新聞紙が湿気を吸ってくれます。後は定期的に新聞紙を取り換えて、常に乾いた新聞紙を敷いておくだけです。古紙として出す前に再活用しましょう。

 

ほかにも家にあるもので簡単に湿気対策ができるものに重曹があります。空き瓶などに重曹を入れて、蓋はしないまま置いておくだけです。タンスや押し入れ、靴箱、シンク下などの狭くて湿気のこもりやすい場所に設置しましょう。

 

湿気を吸って固まってきたら、新しい重曹に交換してください。除湿剤として使い古した重曹の処分方法は、そのまま掃除に活用するだけという便利さです。

 

重曹のように吸湿性のあるものに、木炭や竹炭があります。目に見えない小さい穴がいっぱい開いていて、そこに湿気を吸収して除湿してくれるのです。効果が薄れてきたら、晴れた日にしっかりと干すだけで半永久的に使えます。

 

このほかにも梅雨の湿気対策に便利なものが多数売られているのをご存じでしょうか?例えば珪藻土を使ったグッズ類があげられます。珪藻土の小物を除湿剤代わりに置いてもよいのですが、もともと除湿を目的として作られた商品も増えているのです。

 

最近では珪藻土の建材も使われるようになっており、壁の内装に使っているとそれだけで湿気対策になります。リフォームを考えている人は、コストと相談する必要はあるものの、一考する価値があるといえるでしょう。

 

同じように繰り返し使えるものとしては、除湿シートなどもおすすめです。布団の下に敷くだけで寝ている間に体から出た湿気を吸収してくれるものや、人の目につくような場所向きのおしゃれな吸湿シートなども売られています。種類も豊富なので、使う場所にあったものを用意できる点も魅力です。

 

 

おわりに

梅雨の時期は特に雨が多いだけに悩みどころの湿気対策ですが、できることは意外と多いものです。コストとも相談する必要はありますが、家にあるものを再利用したり、何度も使い回せるものを用意したりする方法もあります。湿気を上手に処理して、梅雨でも快適に過ごしてください。