- 佐藤 恵子
- 4匹の犬たちと、里山暮らしを楽しんでいます。趣味は一人旅、温泉、読書、お菓子作り、籠編みなど多岐に渡ります。自分の好奇心をエネルギーに、皆さんのお役に立てる記事をお届けしたいと思います。
今こそ本当に必要な防災リュックの中身を再チェック!
防災リュックに中身を入れた、セット売りのものがありますが、果たしてそれは正しいのでしょうか?万人向けという点では、問題無いといえるかもしれません。しかし、ひとりひとり、必要な中身は違うはず!ということで、人によって違う防災リュックの中身を見直してみました。
最低限必要な防災リュックの標準的な中身
誰にでも必要な、防災リュックの中身は以下のものです。
- 水
- 食べ物(保存食、携帯食、非常食、飴などがあるとなお良し)
- 懐中電灯(電池は常に新しいものにしておく)
- ラジオ(スマホが代用できれば不要)
- スマホ
- スマホバッテリー
- ホイッスル
- アルミブランケット
- マスク
- 簡易トイレ
- ウェットシート(身体の清潔を保つため)
- タオル
- レインコート
- 財布・現金・身分証明書
- 携帯用または使い捨て歯ブラシ、マウスウォッシュなど
それぞれを少し説明します。
飲料水、保存食、非常食は、最低でも3日分の準備が必要です。お湯を入れるだけとか、湯煎で温めるだけといった簡単なものを用意しておきましょう。
懐中電灯とラジオは、手回しで充電できる一体型のものが便利です。電気が不通になってしまうと、情報が全く入手できません。そんな時は、ラジオが強い味方です。
スマホとスマホのバッテリーも、必ず持ち出せるようにしておきましょう。スマホが無いというだけで、今は強いストレスを感じてしまう人が多いのが現実です。また、情報収集にも、優れたアイテムだからです。
スマホは自分の居場所を知らせるときに、大きな声が出せなくても音が響き渡ります。1人1個を、首から下げて避難できるよう用意しておくと良いでしょう。
アルミブランケットは、軽くて暖かくて、かさばらないので推奨されます。しかし、実際の現場では、カサカサした音がうるさいことで、トラブルが発生した事例もあります。
マスクはコロナ禍で無くても、必須アイテムです。災害時は、埃などがいつもより舞い踊っている状態です。加えて、ストレスや不安で免疫機能も低下しやすくなっていたり、体力が急激に落ちていたりします。
簡易トイレがあると、かなり不安が和らぎます。トイレが使える避難所であれば、なんとか事足りるでしょうが、そうでない場所や、とても清潔とはいえないトイレ、ライフラインが止まってしまった地域では、簡易トイレがあるだけで安心できます。
身体の清潔を保つためのウェットシート、色々な場面で出番が多いタオルも必ず揃えておきたい防災グッズの一つです。
歯磨きが出来ないと、自分自身が気持ち悪くて…といった不快を感じるものです。水が貴重な場合は、歯磨きというわけにはいかないでしょうから、液体洗浄剤などを用意しておくと便利です。
レインコートは、雨の時に利用するだけではなく、防寒のためにも必要です。身分証明書や現金、特に小銭の準備は必須です。カードが使えないとか、おつりが無いといった理由で、欲しいものが購入できないのは、絶対に避けたいものです。
防災リュクの中身女性の場合
上記15種類の基本アイテムに加え、女性必須の防災リュックの中見を紹介します。
- 生理用品
- 下着
- 靴下
- 常備薬
生理用品が必要な年齢にある女性は、必ず準備が必要なアイテムです。思いもかけないストレスを感じると、突然生理が始まることがあります。
女性は、毎日同じ下着を使い続けることに、多大な不快感を感じる人が沢山います。もし、自分がそうだと自覚しているなら、使い捨ての下着なども準備しましょう。
夏でも足が冷たいと、訴える女性は少なくありません。靴下を防災リュックにいれておくと、防寒にも使えますし、ひいては安眠効果も期待できます。
男性に比べ、女性は頭痛持ちだったり、生理痛が酷かったりといった理由で、鎮痛剤を常備しているなど、常備薬を日頃から持っている人が多いようです。防災リュックにも、個人的に必要だと判断できる常備薬を、必ず加えておきましょう。
防災リュックの中身子供の場合
乳幼児などがいるご家庭なら、ミルクや哺乳瓶、オムツ、下着、離乳食や防寒グッズなど、大量の準備が必要です。
最低でも3日分の準備が必要ですが、持って避難できるかどうかを、必ず確認してください。せっかく準備しても、持ち出せなければ意味がありません。
幼児から小学校低学年の子がいる場合は、メンタル面のケアが大切です。気を紛らわせることができる玩具や、絵本なども一緒にいれておきましょう。
防災リュックの中身シニアの場合
シニア世代の防災リュックの中身は、基本の防災リュックの中身に加え、次のようなものを用意しておきましょう。
- 常備薬
- 眼鏡(老眼鏡など)
- 杖やステッキ
- 成人用オムツやパンツ
- 入れ歯洗浄剤
シニア世代になると、毎日決まって飲む薬があるという人が多いのではないでしょうか。そうした薬や老眼鏡、歩く時の支えに必要な杖やステッキ、日頃からオムツや介護用パンツを利用しているなら、それも必要です。
入れ歯を使用している人は、洗浄剤も忘れないようにしましょう。
また、防災リュックでは重くて背負って歩けないことが考えらえます。できれば、キャリーカートタイプのものに、防災グッズを用意しておくと良いかもしれません。
おわりに
災害大国日本に住んでいる以上、災害は決して他人事ではありません。平和な時に、しっかり防災リュックの準備をしておく必要があります。あれもこれもと詰め込む前に、まずは必ず必要な中身をチェックすることから始めましょう。