
- 鈴木 阿由美
- ライター。埼玉在住。これまで関わった企画は旅行やライフスタイル、LGBTQなど。人の背景にある考え方や価値観を引き出すのが好き。毎日のようにジムで走っています。筋膜リリースにハマり中。
本格的な道具がなくても、野菜やハーブなどを育てたいという人に人気がある、ミニキッチンガーデン。特におすすめなのがスプラウトです。今回はREIKAさん(@nutri__rei)に栄養豊富なブロッコリースプラウトの育て方を教わりました。
植物を育てたいと思っても、土や鉢の用意、水やりなどのお世話を考えると躊躇してしまう人もいますよね。
そんな方におすすめなのがミニキッチンガーデンです。本格的なキッチンガーデンは畑での野菜作りなどハードルがあがりますが、ミニキッチンガーデンならベランダでも育てられるプランター野菜や、窓際で育てる水耕栽培など、おうちのちょっとしたスペースで始めることができます。
中でもおすすめなのが、ブロッコリースプラウト。ブロッコリースプラウトには強い抗酸化力があり細胞の老化を防ぐため、女性に毎日食べて欲しい食用新芽です。
今回は、管理栄養士の資格を持つREIKAさんに、ミニキッチンガーデンにおすすめのブロッコリースプラウトの栄養素や育て方を教えていただきました。
スプラウトとは豆類や野菜の種子などを発芽させた食用の新芽のことです。かいわれ大根や豆苗をはじめ、アルファルファや、くうしんさいスプラウト、レッドキャベツスプラウトなど多くの種類があります。
スプラウトは、大きくなるために必要な栄養がたっぷりと含まれているので、成長した野菜にはない栄養も多く、「天然のサプリメント」とも呼ばれています。ミニキッチンガーデンで育てれば、その新鮮な栄養素をいただけるチャンスです。
REIKAさんがブロッコリースプラウトを育てたきっかけもその栄養価の高さを知ったことです。食事に取り入れるようになりましたがスーパーで買うと、オーガニックのものは少なく、価格も高いため、栽培することにしました。
ブロッコリースプラウトの場合、成長したブロッコリーの20〜50倍のスルフォラファンが含まれています。スルフォラファンには強い抗酸化力で細胞の老化を防ぎ、発がん物質を無毒化する酵素をサポートする働きがあるそうです。
スプラウトは室内で水を替えるだけで成長し、収穫までの1週間から10日ほどと育てやすいので、初めてのミニキッチンガーデンとして挑戦する人も多いです。
1年中いつでも栽培を始められ、土や肥料も不要なので、思いついた時に栽培がスタートできます。スペースも栽培用のケースが置ける程度の広さがあればいいので、キッチンやテーブルの上で大丈夫です。
スプラウトの豊富な栄養素をいただくには、タイミングが肝心です。発芽から時間が経つほど成長に使われて失われていくので、鮮度が重要になってきます。
ミニキッチンガーデンで育てれば、最も栄養価が高い状態でいただくことができます!熱を加えると壊れてしまう栄養素もあるので、収穫後はサラダにして生のままいただくのがおすすめです。
寒い冬など生で食べにくい時は、鍋やスープにいれると彩豊かな食事になりますよ。いつもの料理にちょっと足して栄養がとれるスプラウトは、ミニキッチンガーデンにおすすめです。
REIKAさんは育て始めて9日目に、ブロッコリースプラウトを収穫しました。まず栽培のためにREIKAさんが用意したのは、ブロッコリースプラウト用オーガニックの種と栽培専用の容器です。
スプラウトは、水で濡らしたコットンシートなどを使っても栽培できますが、水替えのときに種を流さないようにするなどコツが必要です。
専用の容器なら水の交換が簡単にでき、衛生的に育てることができます。
ミニキッチンガーデンにおすすめのスプラウトですが、失敗しないためのコツもあります。まず種を選ぶ時はスプラウト栽培専用の種を選んでください。どんな種でもスプラウトにして食べられるわけではありません。
スプラウトを腐らせないように、1日1〜2回の水替えはしっかり行ってください。夏は暑いと腐りやすくなるため、水が濁ったら交換します。冬は暖房で水が蒸発しやすいので適宜補充しましょう。
また水の量が多すぎると、腐る原因になります。例えば根が伸びてきたら、根元まで水は入れず、根の先が水に浸かっていれば十分です。根元の通気性を良くして、水を清潔にしておくことが上手に育てるコツです。
育てる場所のコツとしては、夏は暑くなりすぎないよう風通しのいい涼しい場所を選び、冬は室内で暖かい場所を選ぶようにしましょう。
スプラウトを育てるコツはいかがでしたか?おうち時間が増えている今、ミニキッチンガーデンを作ってみると、育つ楽しみや食べ物の大切さを改めて感じるいいきっかけになりそうですよね。スプラウトなら初心者の方も簡単に育てられるので、ぜひ挑戦してみてください。