- Pacoma編集部
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自然を暮らしに取り入れる。ナチュラルライフ“ポタジェ”のススメ
春夏秋冬をもっと感じる!草花を愛でハーブの香りを楽しみ、旬の野菜を収穫する……。季節の移り変わりを肌で感じることのできる庭があれば、毎日の生活は豊かになるはず。そんなナチュラルライフを実践中の稲川夫婦に、ポタジェの魅力についてうかがいました。
ナチュラルライフ、始めませんか?
自然を暮らしに取り入れると、心にも体にもたくさんのメリットがあるのです。郊外でナチュラルライフを実践する稲川夫妻に、ポタジェの魅力についてうかがいました。
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お話をうかがった人|稲川達哉さん・夏愛さん
茨城のとある町に「南フランスの村をつくりたい」という夢を叶えるため、家とポタジェづくりに邁進。二人の暮らしを綴ったブログ「茨城の片隅でフランス生活」
自然と暮らす3つのメリット
1. 自然と暮らす“ポタジェ”という考え方。
“ポタジェ”とは、“家庭菜園”を意味するフランス語。イギリスでは“ キッチンガーデン” と呼ばれます。野菜や果樹、ハーブ、草花などを一緒に育てる、生活に寄り添った庭のことをいいます。自然を日々の暮らしに取り入れる考え方は、今日本でも注目されているのです。
2. 植物の成長や収穫の喜びを味わえる。
野菜やハーブを自分の庭で作って収穫すれば、安全面はもちろん、新鮮だからおいしさが段違い!たくさん収穫できる野菜や果物で何を作ろうか考えるのも自家栽培ならではの醍醐味です。
3.四季を実感できる。
窓の外を見れば、四季折々の植物の姿が目に入ってきます。そんな暮らしを想像しただけで癒やされませんか?日々の生活の中に自然が溶け込んでいれば、季節の移り変わりが待ち遠しくなるはず。
心と体で感じる。庭と暮らす喜び。
― 庭と共に生活することを選んだ、二人の暮らしぶりとはいかに?
フランス風の生活に憧れて、リフォームされた稲川さん夫妻のご自宅。目の前の広い庭には、観賞用の草花や果樹、野菜、ハーブなどがセンス良く配置されています。
ナチュラルな生活に憧れ、ゼロから始めた庭づくり。
―稲川ご夫妻
「野菜作りを始めて最初に驚いたのは、キュウリとナス。トゲがこんなに痛いものだなんて知りませんでした。〝新鮮ってこういうことなんだ〞と改めて実感しました」
茨城県にある自宅の庭でポタジェづくりを実践している稲川さん夫妻。実家の隣にある築50年の納屋をリフォームして住み始めたのは、わずか1年ほど前。もともと、素朴でナチュラルな暮らしに憧れていた二人が、庭をもっと活用したいと考えたのはごく自然の流れだったそうですよ。
― 夏愛さん
「せっかくつくるなら、畑のように作物が収穫できて、しかも見た目も楽しめるものにしたなと思ったんです。いろいろ調べて行き着いたのが、〝ポタジェ〞というスタイルでした」
明るい南向きのキッチンは、窓から庭が一望できるお気に入りの場所
― 達哉さん
「草だらけの何もない土地で、ゼロからプランニングする必要がありました。あえて整然とさせ過ぎないことがポイントでしょうか。まずは柵や塀を立てて、小道をつくりました。これも微妙にカーブさせたりして……。あとは広場をつくって、空いた場所には花や野菜やハーブを植えて。どうせ育てるなら食べられるものをと、果樹などもたくさん植えました。二人とも、とにかく食い意地が張っているんです(笑)」
そうして、稲川さん夫妻による憧れの庭づくりが始まりました。とはいえ、ガーデニングもDIYも全く素人の二人。最初は何もかもが手探りの状態だったといいます。
ようこそ、わが家のサラダバーへ!
お庭へ伺ったのは、6月の初め。ジャーマンカモミールが可憐に咲き、ナスやズッキーニ、トマト、キャベツなどが収穫時を迎えていました。フェンネルやスイスチャードなどの自家栽培では珍しい野菜やリーフ野菜も充実。
― 夏愛さん
「食事に使う野菜はその都度庭に摘みに行きます。とにかく〝目の前にある〞というのが一番いいですね。窓から見える庭の景色も気に入っているので、キッチンに立っている時間が以前よりも増えた気がします」
― 達哉さん
「ポタジェを始めてまだ数ヵ月ですが、生活面だけでなく、心や体の変化も実感しています。これから徐々に植物も増やして、最終的には〝森〞のような庭にするのが理想。高さのある大きな木を植えたり、バラも育ててみたいです。季節が変わったら、またぜひわが家の庭に遊びに来てくださいね」
自然に寄り添う暮らしを
夏愛さんが自慢するほど充実した野菜のラインナップ。気候のいい季節は、お隣に住むご両親と一緒に庭でバーベキューをしたり、お手製の石窯でピザを焼いて食べたりもするそうですよ。自然に寄り添う暮らし。みなさんもぜひ、始めてみませんか?