- 津久井 玲子
- 自分が仕事の中で勉強したことを、わかりやすさ、伝わりやすさに気をつけて書いています。読んでくださった方にとっても、読んでよかった、勉強になったと思える記事を目指しています。
始めてみよう!プランターなら初心者でも簡単な野菜づくり
「マンションやアパート暮らしで庭がない」という人でも、プランターを使えば野菜づくりは簡単です。プランターなら狭いベランダでも扱いやすく、さまざまな野菜を育てられます。野菜づくりに必要な物を用意して、早速プランターで野菜を育ててみませんか?
プランターなら野菜づくりも簡単でお手軽
細長い形が特徴のプランターを使った野菜づくりは、ちょっとしたベランダがあれば十分です。プランターは移動も簡単で置く場所も狭くてすむため、庭がなくても野菜づくりを楽しめます。季節の野菜はもちろん、1年を通じてさまざまな野菜を簡単に栽培できるのです。
せっかく野菜づくりに挑戦するなら収穫量にもこだわりたいもの。野菜づくりは初めてという人でも簡単にできる、プランターを使った野菜づくりのポイントをまとめてご紹介します。
野菜づくりに必要な物は?
野菜づくりにはプランターや用土だけでなく、さまざまな道具が必要になります。より多く収穫するためにも、野菜づくりに必要な物とその基礎知識を見ていってみましょう。
プランター
置き場所の広さにあった物を選ぶことはもちろんですが、素材にもこだわりたいものです。野菜の苗は根も呼吸しています。そのため通気性のよい木製や陶器製などの素材でできたプランターがおすすめです。重さは少々増しますが、苗が健康に育ちやすい特徴があります。
用土
初めて野菜づくりをする人は、野菜が育ちやすいようにあらかじめ調整されている、市販の培養土を使うと簡単です。野菜は土の酸性度でも育ち方が変わってしまいます。育つためには肥料も必要です。市販の培養土は条件に合った配合がされているため、初めてでも簡単に使えます。
そのほか必要な道具
プランターに種をまいたり苗を植えつけたりするまえに、用土を入れて準備する必要があります。用土をそのままプランターに入れると鉢底の穴から用土が流れ出てしまうため、鉢底ネットや鉢底石などを用意して、土を入れる前にプランターの底に敷いてください。
種をプランターに直接まかないで、苗までポットで育てる時は、ポリポットも用意する必要があります。苗を買ってきて植えつける場合には、植えつけ用の穴を掘ったり用土を足したりするための移植ゴテも必要です。
また、種まきをするなら種が流れないように水やりをするための霧吹きや、苗に水やりするためのジョウロ、苗を支えるための支柱や支柱に苗を結わえるためのひも、実の収穫や余計な芽や枝を落とすための園芸用ハサミも用意しましょう。
もう1つ、長期にわたって収穫するトマトやナスなどを育てる時には、追肥も必要です。養分が長い時間をかけて土に浸み込み続ける緩効性の置き肥えや、即効性があり水やりを兼ねて与えられる液体肥料などがあります。野菜の状態を見て使い分けるとよいでしょう。
プランターの置き場所は?
狭い場所でも簡単に野菜づくりを楽しめるプランターですが、置き場所を間違えると野菜の育ち方に悪影響があります。例えばエアコンの室外機の周辺。エアコンの排気が当たると土が簡単に乾燥してしまうだけでなく、熱風で苗が傷んでしまうこともあるのです。
このほかにも葉野菜の仲間は、真夏に直射日光が当たると焼けてしまうことがあります。朝日が当たるだけの半日陰の場所や明るい日陰など、置く場所を選ぶことも大切です。逆に太陽が低くなる冬場などは、日当たりのよい場所を選ぶか、台の上にのせて日が当たるようにしましょう。
悪天候の対策方法
プランターは移動が簡単なので、悪天候の場合には室内に移動することもできます。しかしプランターの数が多い場合や、トマトのように大きくなる野菜を植えてある場合などは、すべて室内に入れるのは大変です。
そこで風が強い日が続く場合には、プランターの周りに防風ネットを張るとよいでしょう。取り付け方を覚えておけば、簡単に行える台風対策としても使えます。適切に支柱を立てて枝を支えて保護するのも、簡単にできる強風対策です。
また、真冬や春先に起こりやすいのが、霜や夜間の冷え込みなどが原因の低温障害で、冷害で野菜の成長が妨げられてしまいます。寒冷紗やポリ袋でプランターを覆い、日中の日差しで温まった空気を逃さないようにするほか、室内でも育てられる数だけにするとよいです。
このほかにも梅雨時や秋雨など、雨が続く時期にも対策が必要になります。土が常に湿っていると野菜が根腐れを起こしてしまうばかりか、病気の発生率も上がるためです。雨がかからない軒下や室内に移動したり、雨よけを設置するのもよいでしょう。
プランターでも必須!病気や害虫、鳥対策
プランターはすぐ目に付く場所に置けるため、栽培途中の野菜の管理も簡単です。しかし、すくすくと育っている野菜は、害虫や鳥に常に狙われています。また、生育場所が限定されていることから、管理をおこたると簡単に病気にかかってしまうことも。
中でも葉野菜などは密集して育てることが多いため、病気になるとあっという間に広がってしまいます。病気によっては、プランターに植えてある野菜すべてが枯れてしまうことも。毎日全体をチェックして、異常のある株は引き抜いて処分しましょう。
害虫対策で一番簡単な方法は、種をまいたり苗を植えつけたりした直後に、防虫ネットでプランターを覆ってしまうことです。それでも虫が中に入ってしまうこともあるので、葉に穴が開いていないか、若い芽に虫がついていないかチェックするのを忘れてはいけません。
さらに空からもプランターの野菜たちを狙っているものがいます。特に餌が少なくなる冬場は、鳥による食害に注意が必要です。簡単な対策法は防鳥ネットを張ること。またはプランターを目の細かい防虫ネットで覆っておけば、鳥と虫の両方を防げます。
プランターで簡単に育つおすすめの野菜は?
「プランターをはじめとして道具はそろえたけれど、どんな野菜なら簡単に育てられるだろう?」という時は、まずは苗で育てる野菜から始めましょう。定番のトマトやナス、ピーマンなどは、野菜づくりに慣れていない人でも育てやすい品種が豊富です。
これらの野菜の苗は1年草なので、毎年植えなおす必要があります。同じ野菜を長く育てたいという人は、多年草のアスパラガスやニラなどがよいでしょう。1年草は毎年新しい土に植え付け、多年草は毎年植え替えをすると健康に育ちやすいです。
一方で、葉野菜の多くは種まきから始めます。育てやすい品種ではラディッシュや小松菜、水菜やミニニンジン、ほうれん草や春菊などです。中でもラディッシュやミニニンジン、ほうれん草や春菊などは、暖地ならば1年中育てることができます。
おわりに
庭がなくても野菜づくりを簡単に楽しめるプランター。ベランダや狭い庭でも、気軽にガーデニングを始められます。プランター育ちの自家製野菜で、美味しく健康管理を始めてみませんか?