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家事
津久井 玲子

衣類乾燥機の寿命はどのくらい?正しい捨て方は?

衣類乾燥機は天気に左右されることなく洗濯物を乾かせるため、とても重宝する家電の1つです。しかしその寿命はどのくらいなのでしょうか?便利な家電なだけに気になるところです。衣類乾燥機の寿命と、寿命を迎えたときの正しい捨て方をご紹介します。

これって衣類乾燥機の寿命?捨て方は?

梅雨や花粉の時期など、外で洗濯物を干せないことは珍しくありません。「だからといって部屋干しはしたくない」という方も多いことでしょう。そんなときに重宝するのが衣類乾燥機です。天候や時期に左右されることなく、洗濯物をフカフカに乾かしてくれます。

 

しかし、そんな衣類乾燥機にもいつかは寿命が来るものです。ではどのくらいの年数がたつと、衣類乾燥機は寿命を迎えるのでしょうか?衣類乾燥機の寿命の目安や、寿命を迎えた後の捨て方についても調べてみました。

 

 

こうなったら衣類乾燥機の寿命

衣類乾燥機は意外と故障が少ない家電のため、寿命は長いといえるでしょう。10年以上たっても正常に稼働するものも少なくありません。メーカーとしては保証期間はともかく、寿命としては8年としているところが一般的といわれています。

 

ではどのような症状がでたら衣類乾燥機の寿命なのでしょうか?一番多い故障内容は「音の異常」です。原因は稼働部品の老朽化などですが、とにかく耳障りな音が鳴るようになります。

 

そのほかにはそもそも電源が入らず動かせなくなったり、モーターや乾燥機そのものを回転させるゴムベルトが切れたり、消耗品の故障を中心に基盤の寿命など原因はさまざまです。運搬方法が悪くて壊れることも珍しくないので、移動は慎重に行う必要があります。

 

修理に出せる?

衣類乾燥機の修理には一般的に10,000円以上かかるといわれています。内容はメーカー職員の出張費のほか、値段がピンキリの部品代や作業料などです。部品は法律によってその衣類乾燥機の製造終了から8年が保有期間とされているので、古い型だとないこともあります。

 

衣類乾燥機の構造に知識があれば、ゴムベルトが切れた程度ならホームセンターや通販で購入し、自分で交換することも可能です。その場合は1,000円程度ですみますが、購入してから年数がたっている場合には寿命も間近のため、買い替えた方がお得といえるでしょう。

 

 

寿命になった衣類乾燥機、どう捨ててる?

衣類乾燥機の捨て方はどうしたらよいのでしょうか?「一般的な捨て方は粗大ごみ」と思っている方も少なくないようで、中には分解して不燃ごみで捨てる方もいるようです。ですが本当にその捨て方で問題はないのでしょうか?

 

実際のところ、衣類乾燥機の捨て方としては間違っています。衣類乾燥機の正しい捨て方は、ゴミの日に出して自治体に回収してもらうのではなく、家電リサイクル法にそった捨て方をする必要があるのです。では家電リサイクル法とはどのような法律なのでしょうか?

 

 

衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象

家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)とは平成13年4月から、指定された家電を利用する消費者、販売をする小売業者、製造する製造業者それぞれが、法律によって定められたプロセスを踏んで、寿命を迎えた家電を再商品化するというものです。

 

家電に使われている鉄やアルミ、希少金属などのさまざまな金属やガラスなどの有効な資源を再利用するだけでなく、廃棄物を減らすことを目的としています。これにより埋め立て処分するゴミの量も減らすことができるのです。

 

そのためこの法律により定められた家電は、自治体に回収してもらうという捨て方はできません。元々自治体にとっても家電の回収は困難なのです。

 

そのため家電リサイクル法では小売店などの業者が対象家電を回収し、製造を担当するメーカーがリサイクルを行い、そのための費用を消費者が負担することが定められています。家電を捨てるときには家電リサイクル法の対象かどうかを確認し、正しい捨て方をする必要があるのです。

 

そして衣類乾燥機も家電リサイクル法対象の家電になります。結果としてゴミの日に出すことはできないのです。ではどのような捨て方をするのが正しいのでしょうか?

 

 

衣類乾燥機の正しい捨て方

衣類乾燥機の正しい捨て方は、郵便局でリサイクル券を購入して処分するか、捨てる衣類乾燥機を購入した販売店や、新規購入する時にリサイクル券を購入して処分するかが一般的です。

 

郵便局でリサイクル券を購入して処分する場合は回収業者を経由する必要があるため、さらに業者の出張費や作業料、運搬費など、5,000~9,000円ほどかかるといわれます。メーカーや製品、回収業者によっても異なるため、あらかじめ細かく確認しておく方が無難です。

 

回収業者に直接持ち込めば出張費用が掛からないため、その分の経費を減らすことができますが、衣類乾燥機は単体でも20kg近くあるため運ぶのも楽ではありません。ではお得な捨て方はないのでしょうか?

 

衣類乾燥機のお得な捨て方は?

多くの方が思いつくのは、リサイクルショップに持ち込むことでしょう。しかし、寿命を迎えている衣類乾燥機を買い取ってくれる業者はまずありません。洗濯乾燥機であれば下取りしてくれるところもあるといいますが、衣類乾燥機単体ではまず無理といえます。

 

メーカーでも一般人からの下取りはしていません。ではどこに頼むのが一番かといえば、衣類乾燥機が壊れた場合、多くの方が買い替えるのではないでしょうか?新しい衣類乾燥機を購入する時に回収してもらえば、配達と回収をまとめてできる分、費用が安く抑えられます。

 

ただし、販売店に引き取ってもらうときには注意が必要です。キチンとリサイクル券を利用するお店を選びましょう。「このお店はリサイクル券を使わずに引き取ってくれるから、リサイクル料がかからずお得」と思ったら大間違いです。

 

もしその販売店の処分方法が不法投棄だった場合、元の持ち主である消費者が撤去費用などを請求される可能性もあります。リサイクル料などはるかに上回る金額を請求されるのです。必ずリサイクル法を順守している業者を選ぶことが大切といえます。

 

 

おわりに

衣類乾燥機はあるととても便利な家電です。しかしいつかは寿命を迎えて使えなくなります。大きな買い物でもあるだけに、長く大切に使いたいものです。そして寿命を迎えたときには正しい捨て方を守って、新たな資源として活用することも忘れないようにしましょう。