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家事
津久井 玲子

アルコールで家中スッキリ掃除しよう!注意点は?

アルコールというと消毒用の物が思い浮かぶ方も多いことでしょう。しかし掃除の場でも活躍してくれる便利アイテムでもあります。実際掃除用に常備しているという方も多いのではないでしょうか?アルコールの活用法と、使うときの注意点をご紹介します。

アルコールはあらゆる掃除で使える万能洗剤?

アルコールはあらゆる場所の掃除で使える便利なアイテムです。アルコールというと一般的に殺菌や除菌効果のある薬品として認識されがちですが、頑固な油汚れなどを溶解してくれるため、洗剤を使いたくない場所の掃除では特に重宝します。

 

そこで今回はアルコールを掃除で活用する方法と、アルコールを使うときに注意したい点をまとめてみました。洗剤を少しでも使わずにすむ掃除方法を知りたいという方は必見です!

 

 

アルコールってどんなもの?洗剤なの?

ドラッグストアなどに行くと、掃除用品のコーナーと消毒用品のコーナーに、それぞれ別の名前でアルコールが売られていることがわかります。「掃除用と書いてあるのだから掃除用アルコール」と、消毒用といちいち分ける必要はありません。

 

両方とも20%ほどの水と80%ほどのエタノールからできている、品質的にはほとんど変わりない物です。エタノールの濃度がほぼ100%という無水エタノールと呼ばれる物もあり、こちらはさらに揮発性が高く、そのまま掃除に使うとなると慣れも必要となるでしょう。

 

ただし、無水エタノールに加水してエタノール濃度を調節し、エタノール濃度を80%ほどに希釈することで、一般販売されている掃除用エタノールとまったく同じように使えます。あえて無水エタノールで購入してきて、自宅で必要に応じて希釈するのもよいでしょう。

 

 

アルコールは家電製品も大丈夫?

家電製品といえば水気は厳禁が常識ですが、コンセントを抜いてからアルコールをスプレーした布で拭けば問題ありません。水分が気になる場合は、あえて無水エタノールを使うのも一考です。ただし揮発性が高いことから、すぐに拭き取らないと気化してしまいます。

 

布巾ではなかなか拭けない細かい場所には、綿棒や歯ブラシを使うのがおすすめです。スプレーで吹きかけてから使えば、パソコンのキーボードのすき間のような細かい部分の掃除も楽になります。

 

ただし、家電製品にはアルコールを直接吹きかけて掃除をするのはタブーです。無水エタノールもアルコールなので、使い方では同じことがいえます。電源を入れ直しても問題ないのは、アルコールが完全に乾ききったのを確認した後です。

 

また、アルコール濃度が高すぎるとリモコンなどの表記までが溶解してしまい、消えてしまうこともあります。目立たないところや消えても問題なさそうなところで試してから、全体を拭くようにするのがおすすめです。テレビの液晶なども変色することがあります。

 

市販品でもエタノール濃度が高いと感じた場合は、掃除効果を得られるギリギリまで薄めたアルコールスプレーを用意するとよいでしょう。作り方は水110mlに無水エタノールを90ml加えれば完成です。

 

 

アルコールで落とせる汚れあれこれ

アルコールは油汚れを掃除するのに最適です。それだけでなく、掃除の後にさらに除菌処理もできるため、使い勝手のよさにも人気があります。アルコールが活躍する掃除場所をまとめました。

 

キッチン

電子レンジや換気扇、ガスレンジなどのしつこい油汚れの掃除におすすめです。軽い汚れなら油汚れに直接アルコールを吹きかけて、後はから拭きします。しつこい汚れには、布に多めにアルコールを浸み込ませてから被せておき、しばらくしてから拭き取ってください。

 

またシンクや調理器具など、雑菌の繁殖を防ぎたい場所には、あらかじめアルコールをスプレーしておけば除菌できます。食品をしまっている冷蔵庫の掃除にも、アルコールなら安心して使えるのでおすすめです。

 

手垢などの皮脂汚れ

スイッチプレートやドアノブなど、毎日家族がさわる場所には手の皮脂汚れが溜まりやすいものです。そんな手垢や皮脂汚れもアルコールで簡単に掃除できます。

 

スイッチプレートなどの細かい部分は、綿棒を使うと楽に掃除できるのでおすすめです。アルコールをスプレーしたもので、布巾では届かないすき間でも、すみずみまでキレイに掃除することができます。

 

鏡や窓の掃除

アルコールは速乾性に優れた性質をしていることから、掃除の跡が残りにくい特徴があります。さらに二度拭きの手間もないのでとても手軽です。カビが生えやすいパッキン部分には、掃除した後にさらにスプレーして除菌しておくとよいでしょう。

 

落書きやシールはがしに

アルコールは油性インクやボールペンでも溶解して落としてくれるため、子供の落書きの掃除にも便利です。シールもアルコールを十分に浸み込ませてから、乾く前に拭き取れば落とすことができます。しつこい汚れの場合は、歯ブラシでこするのもよいでしょう。

 

ただし、アルコール、特にしつこくてなかなか取れないからと無水エタノールを使う場合は素材を選びます。ラッカーやニスなどで仕上げた家具やフローリングなどのデリケートな素材には、ラッカーやニスがはがれてしまったり、素材を傷める可能性があります。

 

畳のカビ掃除に

畳にカビが生えたときにもアルコールで掃除できます。畳を傷めるため湿気を含ませることは厳禁ですが、アルコールはすぐに乾燥して畳の中に浸み込むことがないため、畳を傷めず効果的にカビを除去することが可能です。

 

手順はカビにアルコールをスプレーした後に、歯ブラシなどで優しくこすってカビをはがした後、畳の目にそって掃除機をかけるだけ。掃除の後はメンテナンスを兼ねて、時々アルコールをスプレーして除菌しましょう。

 

お風呂場やトイレ掃除の後に

お風呂場は湿気が多くカビが生えやすい場所です。お風呂掃除していてもカビや雑菌汚れが出やすい場所もあることでしょう。そんな場所は掃除だけでなく、最後の仕上げにアルコールをスプレーしておけば、十分な予防効果が期待できます。

 

お風呂場と同様にトイレも便座やドアノブなどの雑菌が気になる場所です。専用のアルコールスプレーを用意しておけば、掃除の後にパパッとスプレーするだけで除菌まですませられます。

 

 

アルコールを掃除に使うときの注意点は?

アルコールは性質として揮発性の高さがあげられます。そのため使用時には換気を十分に行うようにしましょう。体質によって気分が悪くなるなどの不調が起こることがあります。

 

また、アルコールは引火性も高いです。そのため周囲での火の使用は、事故の元になりかねません。キッチン掃除で使った場合には、ガスレンジなどの使用で引火する危険性もあります。十分に換気し、完全に乾燥したことを確認してから使用しましょう。

 

高いところを掃除するときにも注意が必要です。目に入ると目の粘膜を傷めてしまうため、高い場所を掃除しようとする場合は、アルコールを布に浸み込ませて使うか、掃除するアイテムを下ろしてから始めてください。

 

製品によってはアルコールを使った掃除ができない品もあります。ニスで仕上げた家具や発泡スチロール、皮革製品などのデリケートな品は、変質や変色、素材そのものを傷める危険性があるため、注意が欠かせません。掃除で使う前に注意書きをよく確認してください。

 

 

おわりに

アルコールは人体に害が少なく、注意事項さえ守ればさまざまな場所の掃除に使える便利なアイテムです。除菌効果もあるので、掃除の後のひと手間でも重宝します。日々の掃除に上手に取り入れて、快適な生活を送ってください!