お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
ガーデニング
鈴木 阿由美

思わず見とれてしまう!花の美しいサボテン7選

園芸ビギナーでも育てやすく、インドアプランツとしても愛されているサボテン。トゲを持つ独特な姿とともに、目を引くのがサボテンの花です。一般的な草花の花とは異なる存在感に注目してください。

上手に育てて花を咲かせたいサボテン7種

サボテンには、4~9月が生育期の「夏生育型」と、9月から翌年4月にかけて生育する「冬生育型」に大別されます。上手に花を咲かせるには、生育が止まる休眠期は水やりを控え、株に余計な負担をかけないことです。

 

ヘリオーサ

レブチア属。夏生育型。やわらかいトゲが全体を覆い、白っぽく見えるサボテン。小型のサボテンのわりに、大きめな花を咲かせます。

「ヘリオーサ」は、ギリシャ語の「太陽」が語源といわれるが、まさに太陽のようなオレンジ色。花の数も多く、本体を覆いつくすばかりに咲き誇ります。

アルゼンチンの高地に自生する種のため、冷涼な気候を好み、夏の高温多湿が苦手です。レースのカーテン越しなど、やわらかな光の下で育てるのがポイント。

 

ビャクダン(白檀)

カマエケレウス属。夏生育型。とても丈夫で、軒下など路地植えされている姿をみかけることもあるポピュラーなサボテンです。昨今は100円ショップなどでも販売されていて、入手も容易。

「ビャクダン」は、細い円筒形の枝をニョロニョロと伸ばして広がり、非常に生育旺盛です。5~7月には、濃いオレンジ色の花が次々と咲きます。

トゲは多く全体を覆っているものの、触っても痛くないほどやわらかいので、植え替えも簡単で扱いやすいのもうれしいところです。

 

ゲッカビジン(月下美人)

エピフィルム属。夏生育型。「サボテン=トゲトケの円柱型」というイメージとは異なる姿の「ゲッカビジン」ですが、立派なサボテン科の植物。メキシコやブラジルに自生するジャングルサボテンの一種で、現地では木に着生して育ちます。

花径25㎝にもなる大きな花は、真っ白な八重咲き。ツボミが開き始めると同時に強い香りを放ち、その香りで開花がわかるほど。「月下美人」の名が示す通り、花は夜咲き性。6~10月にかけて花を咲かせます。

花付きをよくするには、よく日に当てることが大切です。寒さは苦手なので、霜が降りる前に室内に取り込み、4月頃までは日のよく当たる窓辺に。5~6月は戸外でしっかり日光浴させましょう。ただし、7月に入るころには強い直射日光で葉焼けを防ぐため、半日蔭に移動させて。

 

ヒカダマ(緋花玉)

ギムノカリキウム属。夏生育型。花サボテンとして長く愛されている品種です。園芸店はもちろん、100円ショップや雑貨店などでもよく販売されています。

「ヒカダマ(緋花玉)」の花期は、4~9月。まさに緋(濃い赤)色の花は、夜になると閉じて2~3日間咲き続けます。
真夏の直射日光は苦手なので、真夏は日よけを。乾燥しすぎると弱るため、生育期の4~9月にはやや多めに水を与えるのが栽培のコツです。

 

シラホシ(白星)

マミラリア属。冬生育型。メキシコの乾燥地帯に自生するサボテン。白い羽毛のようなトゲが全体を覆っており、手触りはサボテンと思えないほどソフトです。たくさんの「仔」を吹いて、群生します。

春に咲く「シラホシ」の花は、白から淡いピンクの愛らしい小花。まるでフカフカの羽毛の上に花が咲いているかのような姿です。

栽培場所は、一年中日当たりと風通しもよい場所が最適です。特に夏の多湿を嫌うため、夏場は特に風通しを重視して。

 

スミレマル(すみれ丸)

パロディア(ノトカクタス)属。夏生育型。光沢をもつ濃いグリーンの肌が美しい、低い球形のサボテン。長いトゲが網状に全体を覆っています。

別名「芍薬丸(シャクヤクマル)」の名の通り、まるで芍薬のような、幾重もの花びらを重ねたゴージャスな花を咲かせます。サボテン基部の上に咲く花は濃い赤紫色で、花径7㎝ほど。花の中心には黄色い雄しべがのぞき、花色とのコントラストが見事です。

 

マツガスミ(松霞)

マミラリア属。夏生育型。キューバに自生する、体径4㎝ほどの超小型サボテン。個体は小さいものの、どんどん仔を吹いて、背の低い小山のように育つ姿がユニークです。

「マツガスミ」は大変丈夫で育てやすく、サボテン栽培のビギナーにもおすすめの品種です。100円ショップのサボテンコーナーでもよく見かけます。

花はクリーム色であまり目立ちませんが、春先から次々と咲きにぎやかです。やがて自家受粉して赤い実をつけ、花と実の両方を観賞できるのも特徴。

花や実をたくさん見るためには、蒸れないように風通しのよい場所で栽培を。また生育期の春や秋は、鉢の土が乾いたら鉢底から水がしたたるほど、たっぷり水やりしましょう。

 

おわりに

いずれのサボテンの花も個性的で、花が咲くたびに歓声があがりそうです。花の咲かない時期も、ユニークな姿のサボテンばかりだから、栽培の楽しみがいっぱいですよ!