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家事
佐藤 恵子

正しいマスクの捨て方とは!?ポイ捨て厳禁な2つの理由

正しいマスクの捨て方を、考えたことはありますか?昨今の新型コロナウィルス感染予防対策の一環として、必需品となったマスクですが、安易なポイ捨てが感染拡大や地球環境の悪化に繋がることが判明しています。ここで改めて、正しいマスクの捨て方を復習しましょう。

【理由1】感染防止のための正しいマスクの捨て方とは

 

環境省や、各自治体でも正しいマスクの捨て方を公開していますが、それを確認したことはありますか?次のような手順で捨てるのが、最も好ましいマスクの捨て方として推奨されています。

 

マスクを外す際は、マスクのゴムの部分だけを持って外します。マスクの表面には、触らないことが重要です。可能であれば、外したマスクごとに、袋に入れて口をしっかり縛ってからゴミ箱に入れます。

 

ゴミ箱に直接入れるときは、最初にゴミ箱にビニール袋を被せておきます。できれば蓋つきのゴミ箱が望ましいところです。

 

ゴミ箱のゴミが7割り~8割り程度溜まったら、ビニールの口をしっかり縛って捨ててください。溢れるほどのゴミを溜めてしまわないよう注意しましょう。

 

ゴミを捨てたら、必ず手を洗いましょう。また、ゴミがビニール袋からはみ出してしまうような時は、もう一枚上から袋を被せてください。

 

インフルエンザ予防や花粉予防の際のマスクも、実はこうした捨て方をするのが正しい方法です。何も考えず、ゴミ箱にポイッと捨てていたという人も、多かったのではないでしょうか。

 

自分が感染することを心配するだけではなく、感染させてしまうリスクの軽減が最も重要なことだと、最近の私たちは学んだように思いませんか?

 

だからこそ、マスクを捨てる際も、正しい方法で捨てるよう意識したいものです。

 

マスクの捨て方を間違えないために知っておきたいマスクの材質について

マスクは可燃ごみではありますが、最近話題のプラスチックゴミだということを知っていますか?

 

不識布という表示があるため、織っていない布だと思っている人が多いかもしれません。不織布は、羊毛で作るフェルトなどが代表的な例ですが、マスクの多くは天然素材を使用していません。

 

マスクの原材料表示を見てみると、PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)と書いてあります。家庭用マスクの約90%が、こうした石油を原材料とした不織布マスクになります。

 

コロナ禍の最中に、トイレットペーパーやティッシュペーパーが品薄になる騒ぎがあったことを覚えていますか?原因は、マスクがパルプで出来ている紙製品だという誤解が発端にあったためです。

 

しかし実際は、マスクは石油製品なのです。だからこそ、マスクを正しく捨てなくてはいけない理由がもう一つあります。

 

マスクの正しい捨て方が大切なもう一つの理由を、詳しく解説します。

 

 

【理由2】正しいマスクの捨て方を実行して地球環境を守ろう!

 

海に流れ着いたマスクが分解されるまでの時間は、どのくらいか知っていますか?なんと450年と計算されているのです。

 

その間に、海にはクラゲの数よりマスクが多く漂い、クラゲなどと間違えて亀が食べたり、イルカが食べたりする可能性が大いにあります。マスクを食べた生物が絶滅する可能性があると、世界中で警告が発せられています。

 

コロナ感染者が多かったフランスでは、20億枚ものマスクが発注され、それがいたるところでポイ捨てされていることに、フランスNGO団体の一つ、Opération Mer Propreは、人間を救ったマスクがイルカの命を奪うと警鐘を鳴らしています。

 

香港を拠点とする環境保護団体OceansAsiaによると、無人島の海岸で、100mほど掃除をしただけで、およそ70個のマスクが回収されたと報じています。驚くべきことに、その1週間後には、さらに30個のマスクが回収されました。

 

日本は世界の中でも、特にプラスチックゴミ排出量が多い国です。本来であれば、リサイクルゴミとして回収されるべきものですが、日本は全て可燃ごみとしているところに、こうした危機感の薄さがあるのかもしれません。

 

まずはできることから始めよう!…これがとても大切なことです。たかがマスク、されどマスクだということを意識して、正しいマスクの捨て方を意識していきましょう。

 

もし今まで考えたことも無かったという人は、今、あなたが使っているマスクを捨てる際には、必ず正しいマスクの捨て方を実行してください。そして、これからもずっとマスクの正しい捨て方を守っていきましょう。

 

おわりに

マスクの正しい捨て方を実行することが、とても大切だということをお伝えしました。少し面倒と感じる人がいるかもしれません。そんな時は、あなたの正しい行為が、感染リスクを下げ、イルカの命を救うことを思い出してください。