
- 佐藤 恵子
- 4匹の犬たちと、里山暮らしを楽しんでいます。趣味は一人旅、温泉、読書、お菓子作り、籠編みなど多岐に渡ります。自分の好奇心をエネルギーに、皆さんのお役に立てる記事をお届けしたいと思います。
いちごの品種は、毎年のように新しいものが登場している状態です。その数、200種類以上ともいわれるいちごの品種の中で、実際に流通しているいちごの食味を、ランキングで紹介します。いちごを選ぶ時の、指標になればうれしいです。
いちごの美味しさは、甘さと酸味のバランス、そして味が濃いことと定義した上で、いちごの食味を品種別に紹介します。
食味は糖酸比で表されて数値を元に紹介します。糖酸比は、糖度÷酸度で計算されたもので、糖酸比16~17が美味しいと感じる人が多いようです。
ただ、糖度も酸度も低くて、結果の糖酸比が16だったとしても、それは味が薄いことになります。そこで、味が濃いとされる品種の情報も加味してお伝えします。
糖酸比が17.4。糖度は10~15度。酸度は、0.71~0.73度。糖度も酸度も高く、味が濃厚な白いいちごです。家庭菜園で作れるいちごとして品種改良されました。
糖酸比が20.0。糖度は11.8度。酸度は0.65度。若干甘みを強く感じるいちごです。
九州沖縄農業センターで品種改良されました。濃姫とさがほのかの交配種です。果肉まで赤いのが特徴です。大きさは平均15gと、Lサイズ粒に相当します。
糖酸比が17.26。糖度は10.7度。酸度は、0.62度。
栃木県生まれの品種で、現在東日本で一番食べらているいちごです。久留米49号(とよのか×女峰)と、栃の峰の交配種。大きさは15g前後と、Lサイズ粒に相当します。
いちごは酸味がないほうが好きという人もいるかもしれません。そこで、このいちごは甘いという品種を3品種ほど紹介します。
紅ほっぺとさがほのかの交配種です。愛媛県で栽培されている品種ですが、栽培が難しいため希少品種となっています。
三重県が品種改良し、2010年に登録されたいちごです。リナロールという香気成分を多く含んでいるのが特徴で。リナロールは、フレッシュな甘い香りで、いちごの香りや甘さをより濃厚に感じさせてくれます。
愛知県生まれの比較的新しい品種です。久留米55号と出願者所有の育成系統のいちごの交配種です。粒の大きさは20g前後と、大きめのいちごになります。
記載した糖度と酸度は、試験栽培の最終段階で測定されたものです。いちごは、気温、日照時間、土壌によって、味の差がでますので、あくまでも参考値であることを、あらかじめご了承ください。
甘い、丸い、大きい、旨いの頭それぞれ4文字をとって名づけられたあまおうは、知名度も全国レベル。贈答品として使うことは多いでしょうが、なかなか口に入らない品種ではないでしょうか。
糖度も高く味が濃く、水分がやや少なめのが特徴です。
桜色の可愛いいちごです。果肉は白っぽい淡赤色という、まるで春先の陽だまりのようないちごです。酸味が控えめで優しい甘さが特徴のいちごです。
完熟しても果皮の色は控えめな赤で、果肉は桃色をしています。最大の特徴は、華やかな桃の香りに近いに芳香にあります。
今のところ栽培が難しく、なかなか市場には出回りにくい品種ですが、見つけたらぜひ食べてみたいいちごの一つです。
最近は手のひらサイズのいちごの品種も誕生しています。1個食べたらお腹がいっぱいになりそうな大きないちごを紹介します。
特大サイズになると、大人の手のひらサイズにもなるいちごです。この苺八景は、いちごを土にふれさせず、高い位置から空中に浮かせるような栽培方法をとっています。そのため清潔で、より美しいいちごになります。
一粒食べたら、口の中がいちごで溢れんばかりという状況を、一度味わってみたいものです。
佐賀県唐津市の6軒の農家だけで栽培されている希少品種です。果肉まで真っ白なことで話題になったいちごとして、知っている人も多いかもしれません。
大きさは超特大サイズになると、大人の手のひらほどになります。
岐阜県奥田農園さんのオリジナルブランドです。美味しさと美しさを兼ね備えたいちごで、特大サイズは1粒70gを超え、1粒1万円以上の価格で通販されています。
桐箱にポツンと1個入った美人姫を、一度見てみたいとおもいませんか。
いちごの品種の多さには驚きます。旅行に行ったときなど、その土地にしかないご当地いちごを探して、いちご狩りを楽しんだり、物産センターや直売所を探してみたりするのも、いちごの楽しみ方の一つかもしれません。