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家事
津久井 玲子

クローゼットの扉は引戸がおすすめ!メリット・デメリットは

クローゼットの扉といえば、引戸タイプが使いやすくておすすめといいます。さまざまなタイプの扉がある中で、どうして引戸タイプがおすすめなのでしょうか?クローゼットの引戸タイプの扉について、メリットやデメリットなどいろいろと調査してみました。

クローゼットの引戸タイプの扉のメリットとデメリット

 

押入れの印象が強い引戸ですが、クローゼットでは近年、連動式の3枚スライド引戸が広まっています。なぜなら、2枚引戸は半分が閉まったままですが、3枚スライド引戸なら1/3ですむからです。

 

開くスペースも広くなった分、中のものも出し入れしやすくなり、より使いやすくなったのが3枚スライド引戸といえます。そんな引戸のメリットは、扉の前に物が置かれていても開閉に影響がない点です。

 

扉が手前に出っ張らないことから、開けっ放しのままでも邪魔になることもありません。扉を横にスライドさせるだけのため、小さい力でも開閉できることから子供や老人、障害者でも扱いやすく、バリアフリーに向いている点も大きなメリットです。

 

車いすを使っていて思うように動けない体の不自由な方でも使いやすいことから、ほかのタイプの扉から引戸に変更する方も増えているといいます。

 

一方のデメリットは、扉の厚みの分だけ奥行きが狭くなり、収納スペースをとられることです。もちろん2枚タイプよりも3枚タイプの扉の方が、より収納スペースが減ることになります。

 

また、扉を全開にすることができないため、服選びや出し入れ、掃除のときなどに不便さを感じる方も多いのは事実です。そのため、壁の中に扉が収納されるタイプのクローゼットもありますが、設置場所が限られるだけでなく、設置にかかる費用などの負担も大きくなります。

 

これらのデメリットへの不満から、ほかのタイプの扉と交換する方がいる点にも留意して選んでください。

 

 

クローゼットの扉のオシャレなデザインとは?

 

クローゼットの扉をどんなデザインにするかで、部屋全体のバランスやオシャレ感が変わります。クローゼットの扉を選ぶ上で、よりオシャレに部屋全体をまとめるポイントをまとめてみました。

 

カラー(色)

部屋をオシャレにまとめる時やインテリアアイテムを購入する時に、よくカラーコディネートなど「カラー(色)」という言葉が出てきます。クローゼットの扉を選ぶ時にも、このカラーを無視することはできません。

 

カラーは部屋全体のイメージに影響するだけでなく、その部屋を使う方の感情などにも影響します。そのため部屋によってカラーを変えるだけでなく、インテリアの色にもこだわることが大切なのです。

 

部屋全体のカラーと同系色にすればまとまりをもたせやすく、統一感を持たせたいなら類似色がよいでしょう。個性を強調したり、アクセントを持たせたりしたいなら、反対色を上手に取り入れるのもおすすめです。部屋のテイストに合った色を選べばオシャレにまとまります。

 

素材

クローゼットの扉の素材にはさまざまな種類があり、それぞれに個性あふれる特徴があるため、よく考えて選びたいものです。

 

例えば木製の扉には自然な雰囲気を演出するだけでなく、その木目を縦にするのか横にするのかでも、印象が全く異なる素材として人気があります。湿度が上がれば吸湿し、逆に下がれば湿気を放出する調湿効果も魅力です。

 

また、アルミのように、軽くて耐久性に優れているのに安い素材も魅力があります。変色しにくく汚れも落としやすいので、メンテナンスがしやすいメリットが魅力です。

 

このほかにもガラスのように、さまざまな色を組み合わせて扉そのものをインテリアにできるものなど、素材の持つ質感や特徴次第で部屋へのなじみ方も変わります。そのため、扉にはどのような素材を選ぶかがとても重要です。

 

また、素材と同様に部屋の雰囲気に大きく影響する柄選びも忘れてはいけません。先にもご紹介したように、木製の扉は木目の走る方向や幅などでも印象が大きく変わります。ガラスなどは自由に色と柄を決めることもできるのです。

 

クローゼットのある部屋にあるほかの扉と、素材や柄、質感などを合わせると、統一感のあるオシャレな部屋になりやすくなります。

 

デザイン

クローゼットの扉のデザインは、部屋の印象に大きく影響します。素材が持つ雰囲気だけでも影響するのですから、色遣いや柄、複数の素材を使うなど、デザインのまとめかたによっても印象が変わるのは当然といえるでしょう。

 

特にクローゼットは建具の中でもサイズの大きいものです。その分だけ扉のデザインは目立ちます。部屋の構造次第では、『その部屋の顔』にもなる建具がクローゼットの扉なのです。そのため、デザインは部屋全体とマッチするように、留意して決めましょう。

 

クローゼットの扉の色や素材が部屋に与える印象に気を取られがちですが、意外と目立たなそうで目立つのがハンドルです。ハンドル1つでもさまざまな材質や色、形などがあり、部屋に与える印象は無視できません。

 

同様にクローゼットの扉の裏のデザインにもこだわりたいものです。木製の基盤に姿見として鏡を取り付けるなど、利便性とデザイン性を追求することで、扉を開けている時もより部屋をオシャレにまとめられます。

 

 

クローゼットの扉をリメイクするコツ

 

クローゼットは大きくて見た目の印象が強いため、DIYでのリメイクが人気です。手軽にできることも人気に拍車をかけています。さらに賃貸でもリメイクしやすく原状回復しやすいため、ちょっとしたリフォーム感覚を味わいたい方にピッタリです。

 

ではクローゼットの扉のリメイクのコツには、どのようなことがあるのでしょうか?

 

材料と道具

クローゼットの扉のリメイクに必要なものは、はがせるタイプのリメイクシートです。インテリアシートとも呼ばれるもので、ホームセンターなどで手軽に購入できます。張り替える時や賃貸で原状回復する時のことを考えて、はがせるタイプを選ぶのがおすすめです。

 

取り外しができるのであれば、取っ手を変えてみるのもよいでしょう。賃貸の場合は、原状回復のことを考えるとあまりおすすめできません。

 

道具で用意したいのは、シートの長さを測るための長めの巻き尺、シートをカットするためのハサミやカッター、取っ手も交換するならビスの形状に合わせたドライバーも必要です。

 

ほかにあると便利なものに、シートの圧着に便利なヘラがあります。手のひらよりも少し大きめなものが、使い勝手のよさからおすすめです。たまのリメイクのためだけに買うのはもったいないという方は、定規などでも代用できます。

 

リメイク手順

クローゼットの扉は意外と汚れているものです。接着剤の効果が落ちるだけでなく、完成後に汚れが浮き出てきてしまうこともあります。そのため、まずはクローゼットの汚れをしっかりと落としてください。

 

次に扉の厚みも含めたサイズを測ります。扉の表部分だけをリメイクしても、開けるごとに厚みの部分が元のままだと、後々後悔することも多いのです。さらに取っ手の位置も測っておきましょう。取り外しできない場合は、切込みなどを入れる必要があるので、忘れないでください。

 

扉の掃除と採寸が終わったら、いよいよシートをカットします。シートをカットする時に失敗しないコツは、クローゼットの扉と柄が合うように、あえてシートを大きめにカットすることです。柄合わせがしやすい工夫を忘れないようにしましょう。

 

シートのカットが終わったら、いよいよ貼り付けです。シワができないよう張り付けるためには、裏がシール状のシートの場合、剥離紙を先に全部取らないようにしてください。貼る部分だけを取りながら張り付けていくと、失敗しにくくなります。

 

さらに張り付ける時には、扉の中央から外側に向けて、空気を抜きながら張り付けることです。扉の高さの中間ほどから、上下左右にシワができないよう張り付けていくと、キレイに仕上がりやすいので覚えておきましょう。

 

角が丸い扉にキレイにシートを張るコツは、ドライヤーで熱してシートを伸ばして貼り付けることです。ただし、すべてのシートでできるわけではないので、不要な板に余ったシートを張り付けて、試してから使用してください。

 

また、ドライヤーを使う時には熱中するあまり手を近づけすぎて火傷しないように、軍手などをはめて手を保護してから作業するようにしましょう。

 

取っ手の付け替えは、クローゼットの場合はほとんどがビス留めされているため、シートを貼ってから元の位置に取っ手を付け直せば大丈夫です。

 

取っ手を取れない時には取っ手の部分でシートを上下に分けて、取っ手の部分を丁寧に切り抜きながら貼り付けます。柄合わせが必要なシートの場合は、大きめにカットしたシートを重ね張りして圧着するとよいでしょう。

 

1枚のシートで貼る場合も、取っ手部分を切り抜きながら張り付けます。ハサミやカッターで穴の大きさに注意しつつ作業してください。少々切りすぎて取っ手のところに隙間ができてしまった場合は、ベースカラーと似たコーキング材を塗れば、それほど目立たず仕上がります。

 

 

クローゼットの扉が外れた時の直し方

クローゼットの扉の中でも、引戸は特にこれといった道具を使わず、ただレールにはめ込む設計になっていることが通常です。そのため外れ方もレールから外れるという、最もシンプルでわかりやすい外れ方をします。

 

原因もわかりやすく、レールや戸車と呼ばれる部品の経年劣化などが通常です。レールの上に障害物があるまま開けようとした、乱暴に力を込めて開け閉めしようとしたといったことでも外れることがあります。

 

レールの損傷が原因のときには、一番確実な修理方法は専門業者に頼むことです。ただし、扉を支える上部ガイドや戸車に問題がない場合は、それらを調節することで直ることもあります。まずは取扱説明書などで調整方法を確認してみるとよいでしょう。

 

戸車が経年劣化で扉を支えきれなくなって外れる場合は、戸車を交換することで直すことができます。戸車はドライバーで外すことができるため、元の戸車を持ってホームセンターなどに行き、新しい同じ形の戸車を購入してきて交換することも可能です。

 

 

おわりに

クローゼットの扉にはいくつもの種類がありますが、高齢化の波もあって開け閉めしやすい引き戸が再注目されています。子供や体に障害のある人でも扱いやすい引き戸は、複雑なこともないため扱いやすい扉です。クローゼット購入の際には、ぜひ選択肢に入れてみてください。