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Pacoma編集部

掃除機は紙パック式がおすすめ?サイクロン式との違いは?

掃除機には紙パック式とサイクロン式の2つがありますが、どちらがおすすめでしょうか?もし今あなたが掃除機を買おうと思っているのであれば、サイクロン式よりも紙パック式を選びましょう。紙パック式掃除機がおすすめの理由についてご紹介します。

掃除機は紙パック式がおすすめ

掃除機というと一時期、紙パック式からサイクロン式に人気が移りました。しかし最近では再び紙パック式掃除機が人気を取り戻しつつあります。その理由とはいったい何なのでしょうか?

紙パック式掃除機とサイクロン式掃除機の特徴と、それぞれのメリット・デメリットを比較して、紙パック式掃除機がおすすめの理由について解説します。

紙パック式掃除機とサイクロン式掃除機の違い

紙パック式掃除機は、吸い込んだゴミやほこりをそのまま空気ごと紙パックに通し、紙パックのフィルターでゴミやほこりのみを漉しとって空気はそのまま排出します。

一方のサイクロン式掃除機は、吸い込んだもの全てをダストカップに集め、空気の回転を利用して遠心力を生み出し、ゴミやほこりと空気を分離してから空気だけをフィルターで浄化して排気するのです。

紙パック式掃除機とサイクロン式掃除機を比較した場合、「サイクロン式掃除機の方が吸引力が強い」とよく言われます。しかしこれは間違いで、サイクロン式掃除機は「吸引力が強い」のではなく、「吸引力が持続する」が正しいです。実は紙パック式掃除機の方が、吸引力で上回る機種も少なくありません。

ただし、サイクロン式掃除機のように吸引力が最後まで持続しないのです。

しかしサイクロン式掃除機も吸引力の持続時間は決して長くありません。ダストカップの容量はそこまで大きくないため、こまめなゴミ捨てが必要になります。

また、空気を浄化するためのフィルターも定期的に掃除しないと吸引力が持続しません。このほかにも様々な理由が重なって、近年では紙パック式掃除機への回帰も起こっているのです。

紙パック式掃除機の吸引力は?

実は紙パック式掃除機の吸引力は、多くの機種でサイクロン式を上回っています。サイクロン式と比較して紙パック式掃除機の方が吸引力が高い理由は、気密性が高い構造をしているからです。

紙パック式掃除機は内部が密封されているからこそ、サイクロン式掃除機よりも高い吸引力を発揮します。サイクロン式掃除機の吸引力が紙パック式掃除機を上回るという認識は誤解です。

確かに紙パックが一杯になってくれば、紙パック式掃除機の吸引力はサイクロン式掃除機を下回るでしょう。ですがその時は紙パックを交換するだけで吸引力は回復します。

紙パック式掃除機とサイクロン式掃除機の吸引力の比較では、紙パック式掃除機の方に軍配が上がるのです。つまり吸引力の強さを求めるのであれば紙パック式掃除機を、吸引力が多少低くても持続性を求めるのであればサイクロン式掃除機を選ぶと良いでしょう。

ただし先ほどもご紹介したように、サイクロン式掃除機の吸引力を持続させるためにも、こまめなゴミ捨てやフィルターの掃除など、細かいメンテナンスが必要になります。

中の紙パックを交換するだけで吸引力が戻る紙パック式掃除機は、手間をかけずにすませたい方にも向いている掃除機なのです。

紙パック式掃除機のメリット

紙パック式掃除機のメリットは、先に紹介した吸引力の高さのほかにも、ゴミ捨ての回数が少ないことや、紙パック式だからこそゴミを直接触ることなく廃棄できる点です。

サイクロン式掃除機のゴミ捨ては、粉塵状のゴミが舞い上がったり、ダストカップにくっついて取れにくく、手にゴミがついてしまうなど、すっきり快適とはいきません。

しかもサイクロン式掃除機のダストカップの容量は、紙パック式掃除機の1/7~1/3ほどしかないのです。その分不快なゴミ捨ての回数が増えることになります。

さらに紙パック式掃除機の近年の傾向として軽量化や小型化が進んでおり、取り扱いしやすい機種が中心になっているのです。

サイクロン式掃除機も小型化が進んできてはいますが、紙パック式と比較して大型で重く、吸引できるゴミの量が少ない欠点があります。コードレススティッククリーナーの登場もあり、掃除機の小型化・軽量化は加速を続けているため、軽さが大きな特徴である紙パック式掃除機が見直されているのです。

このほかにもメンテナンスの手軽さも紙パック式掃除機が見直される理由になっています。

基本、ゴミパックさえ捨てればいいだけの紙パック式掃除機と違い、サイクロン式掃除機はメンテナンスで清潔度が大きく変わってしまうのです。

ダストカップや排気フィルターをはじめ、洗える箇所がどこまでかで排気の質も変わってきてしまいます。ただし、紙パック式掃除機も使う紙パックによって排気の性能が変わってしまうので、使う紙パックはメーカーの純正品を使うようにしましょう。

紙パック式掃除機のデメリット

紙パック式掃除機にもデメリットはあります。先に紹介したように、紙パックにゴミが溜まると吸引力が低下することです。新しい紙パックと交換することで解決しますが、紙パックを購入する必要があるためサイクロン式掃除機よりもコストがかかります。

排気の質を考えるとメーカー物の純正品を選んだほうが良いため、純正品と比べてあまり安価な商品は避けた方が良いでしょう。

このほかでは、電気代がサイクロン式掃除機より高いというデータもあります。紙パック式掃除機の最大消費電力が約1,150Wなのに対し、サイクロン式掃除機の最大消費電力は約720Wとかなりの差があるのです。

これらを1日10分間使用したと仮定して、1kWh当たり27円換算で電気代を出すと、紙パック式掃除機の1年間の電気代が約1,888円なのに対し、サイクロン式掃除機は約1,182円と700円近い差があります。紙パック式掃除機は、ランニングコストは高いというデメリットがあるのです。

おわりに

紙パック式掃除機はランニングコストは高いものの、その扱いやすさや吸引力、衛生面に関してサイクロン式掃除機に勝る点も多い掃除機です。掃除機のメンテナンスよりも紙パックを買ってくる方が楽という方にとっては、サイクロン式掃除機よりもより扱いやすいおすすめの掃除機といえます。

掃除は普段の健康にも直接かかわる作業です。ぜひ紙パック式掃除機の良さを見直してみてください!