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カルチャー
西方凌

西方凌「お祝い事にぴったり、失敗しないケーキデコレーション。衝撃的なゾンビケーキも!?」【子育て meets DIY vol.7】

家具から雑貨までDIYしてしまうタレント・西方凌さん。今回は、パティシエである妹さん直伝のケーキデコレーションをご紹介。簡単でキレイに仕上がるチョコペンイラスト、必見です!

もうすぐ雛祭りですね。
私には姉と妹がいます。三姉妹の雛祭り、幼いころは七段のお雛様を毎年飾ってお祝いしてもらっていました。
自分の背丈より、うんと高い位置に座っているお雛様。少しでも近くで見たくて、椅子に登ったり抱っこをせがんだりしたのを覚えています。

雛祭りに限らず、お祝い事にはいつもあった、母の手作りケーキ。
季節によって「具」は違うけれど、私は缶詰めみかんのケーキが好きでした。

その影響からか、妹はパティシエになりました。そして、私もお菓子作りは大好きです。
娘が生まれたいまは、母親にしてもらったように私も、七段のお雛様を飾ってケーキを焼きます。

 

下準備&デザイン画を制作しよう

さて今回は、そんな手作りケーキのデコレーションについて。
パティシエの妹から教えてもらった、ケーキに手軽に絵を描く方法を紹介します。イラストだけでなく写真からもデザインがおこせるので、凝ったケーキも簡単。ケーキの作り方ではなくデコレーションの方法なので、ケーキはお好きなものでOKです。

【材料】

  • チョコレート
  • ホワイトチョコレート
  • 着色料
  • ゼリー(ゼラチンでも可)

【道具】

  • ビニールのラッピングバッグ
  • クッキングシート

材料が整ったら、用意したホールケーキを丸ごと冷凍庫に入れましょう。
表面の生クリームを凍らせて、下地を作ってから、デコレーションがスタートします!

▲30分~1時間ほどケーキを冷凍して、表面の生クリームを凍らせる

そのあいだに、ケーキにしたいイラストや写真を用意しましょう。紙にデザイン画を描いていきます。

▲今回はPacomaオリジナルケーキにするため、まんなかにロゴを配置。DIYを思わせるアイテムなども入れて、デザインしてみました。

▲デザインができたら、クッキングシートを重ねて、鉛筆でなぞります。

▲写したクッキングシートを裏返すと、こんなかんじです。

 

絞り袋「コルネ」を作って、デコレーション

デザインが決まったら、デコレーションの準備です。ビニールのラッピングバッグを使って、「コルネ」というお手製の絞り袋を作ります。市販の絞り袋+口金よりも細い線が描けるので、こまかな飾りつけに便利。

用意したビニールバッグをくるりと円錐形に巻いて、セロテープで留めましょう。中にチョコを入れれば、先端から少しずつ絞り出せる仕組みです。

▲コルネはクッキングシートでも作れるけれど、ビニールのラッピングバッグがおすすめ。セロテープで留められるし、あとで電子レンジにかけるときにも安心です。

コルネにチョコを入れたら、500Wの電子レンジで1分ほど温め、チョコを溶かします。
コルネの先端を切ったら、お手製チョコペンのできあがり! 切るサイズによって線の太さが変わるため、様子を見ながら少しずつ調節しましょう。

▲クッキングシートに転写したデザイン画の上を、チョコペンでなぞっていきます。

▲こちらは、ホワイトチョコに赤の着色料を混ぜたもの。パコマの手のマークに使います。

▲すべて描き終わったクッキングシートは、冷凍庫で冷やし固めます。端が丸まらないように、テープで留めたり、余白に重りを置いたりするのがおすすめ。

▲ケーキも、チョコレートで描いたデザインも、しっかり凍りました。表面が固まって、触っても指に何もつかない状態です。

▲クッキングシートを裏返して、ケーキにチョコレートを貼り付けます。一気にペタっといくのがコツ。大きくてやりにくい場合は、あらかじめパーツごとに切っておくといいでしょう。

▲シールをゆっくり剥がすように、クッキングシートをめくると、ケーキにチョコレートで描いた絵が移ります。

▲うまくケーキにくっつかないときは、少しだけ指でなでるとめくれます。

▲すべての絵がケーキに移りました。ここに色をつけていきます。

 

着色したホワイトチョコやゼリーで色塗り

色塗りは、ホワイトチョコに色つけをしたものでも、カラフルなゼリーでも、お好みで。ホワイトチョコだとマットに、ゼリーだとつやつやに仕上がります。
パコマの赤い手のマークにはホワイトチョコを使いましたが、ほかの部分は、ゼリーで色をつけていきます。

▲市販のゼリーをレンジで溶かしても、ゼラチンで液を作っても、どちらでもOK。塗りたい色のゼリー液を作り、ストローを使って絵のなかに色を落としていきます。ゼリーは余熱をとってからのせるのがポイント。

もし、はみ出してしまったときは、焦らずに固まるまで待ちましょう。
固まったら、爪ようじでゆっくりとゼリーだけはがせます。

▲同じ木の色でも、濃い茶と薄い茶を微妙に混ぜることで、よりキレイな仕上がりに。

▲カンナの絵の横には、木くずに見立てたチョコレートを載せました。トレーにチョコレートを伸ばして、冷やし固めて……。

▲ナイフなどで削るだけ。刃物を扱うときは、注意して。

▲のこぎりの横は、思いきってケーキを切ってみました!

▲パコマケーキの完成です! アラザンなどを散らせば、ポップで楽しげな仕上がりに。

いかがでしたか?
ケーキにチョコレートで直接文字や絵を描こうとすると、失敗したらやり直せないし、うまく描けないことも。だけど、この方法なら簡単に、好きな絵を描くことができます。

 

写真から作った、戦慄のゾンビケーキ!

写真からも簡単に作れるのが、この方法のいいところ。以前、写真から作ったケーキもチラッとご紹介します。

▲夫の木村祐一がゾンビ映画『Zアイランド』に出演した際、撮影時期に品川ヒロシ監督がお誕生日だったので、お祝いに作ったゾンビケーキ。

このケーキの製作工程も、簡単に見てみましょう。

▲パコマのイラストと同様に、映画のチラシを写してクッキングペーパーに描きます。できたデザインを冷やし固め、ケーキに転写するまで、同じ工程です。

▲下絵ができたら、髪や細かい線を、チョコペンのフリーハンドで付け足していきます。

▲ゾンビケーキなので、思いきってケーキにも傷をつけます。

▲スプーンで掘り、イチゴを剥き出しにしました。腐った感じが出るようにココアを振りかけて、赤のゼリー液で傷口っぽくして……なかなかの見た目です。

▲ケーキのあちこちに傷をつけ、赤のゼリー液を散らして、完成!

見た目はおいしそうではありませんが……味は、ちゃんとショートケーキです。
ゾンビケーキは傷つけてナンボなので、失敗する恐れがありません。
ゾンビ好きの人の誕生日や、ハロウィンなんかに作ったら盛り上がるかも!?

真っ白なケーキのキャンバスに、自由に絵が描ける方法。いかがでしたか?
春は雛祭り、卒業、入学……と、おめでたい行事が続きます。心のこもったケーキでお祝いしてみてはいかがでしょうか。

私も、娘の雛祭りのケーキを作りたいと思います。どんなデザインにしようかな。