- 薮田朋子
- おしゃれライター、編集者。雑誌やWebメディアなどで“女子がかわいく生きること”をモットーにどんよくに活動中。若手有名人インタビューから恋愛記事までおてのもの。インテリアなら老若男女問わず幅広いジャンルで得意。
twitter:@tokyo_neet
愛される部屋作りのコツは家族の動線。DIYアドバイザー末永京さんの素敵なご自宅【子ども部屋&その他編】
建売住宅を購入し、住む前からDIYで内装を大胆に作り変えたDIYアドバイザーの末永京さん。ご自宅を見せていただく連載最終回は、子ども部屋をはじめ、前回までにご紹介できなかったお部屋を一気にお見せします!
いつでも見守ることができる、明るくポップな子ども部屋
――リビングの隣は子ども部屋になっていますね。入り口にはドアがなくてリビングからも目が届きます。お子さんは何人いらっしゃるんですか?
「10歳、8歳、3歳と3人です。2階に寝室があるんですけど、普段はみんなここにいますね。子どもたちも下にいるほうが安心するみたいで」
――子ども部屋のDIYで一番のお気に入りはどこですか?
「最近押入れの勉強机をリフォームしたのですがここかな? 子どもの使いやすい動線を考えたので、前よりも使いやすくなったと思います。押入れの奥行きを利用してコルクで扉を作り、棚を作りました。下にも収納を作り、私のミシンなどを入れています」
――小学生の子の荷物ってどんどん増えますもんね。ほかのDIYも見せてください!
「この窓はDIY初心者のときに作ったんですよ。子どもの雑貨を飾るスペースが欲しかったので、障子を取り、木を買って組み立てました。思い出が詰まった窓枠です」
「チェストは買ってきたものなんですけど、引き出しにシートを貼ってリメイクしています。取っ手も好みのものを付けました」
「これもカラーボックスに脚を付けただけ。引き出しは専用のものを買い、取っ手の付け替えと壁紙も貼りました。同じ壁紙を背板にも貼っています」
「こちらの棚は1から作ったもの。お揃いで色違いにしました。学校でよく使う道具を置く棚にしています。長く使っているので味が出てきていますね」
「天井は味気ないクロスだったので、ビニールクロスを貼っています。壁もカッティングシートを貼ったり色を塗ったり。飽きたら剥がして別のカッティングシートを貼ったり、色も塗り替えたり気分で変えていますよ」
「子ども部屋の入り口のアーチも自分で作りました。曲がるベニヤ板を使っています。これはとても大変でした(笑)。でも、空間が断然かわいくなりますよね!」
――そういえば、キッチンの横にもおもちゃがありましたね。
「おままごとキッチンは7年前、真ん中の娘のために作ったものだったんですけど、今は一番下の3歳の子が遊んでくれています。もうボロボロだけど作ったかいがありましたね」
家のどこにいても愛しくなるから、DIYが大好き!
――年季の入ったDIYもいろいろとありますね。この家で最初に作ったものはなんでしたか?
「洗面台かな。でも今は第二弾なんですよ」
――第二弾ってことは、かなりガラリと変えてしまったんですか?
「昨年、洗濯機をサンルームへ移動したんですよね。それでスペースが空いたから台にしました。お風呂に入るときの着替えを置いたり、雨の日は浴室で乾かした洗濯物をここでたたんだり、広々と使えています」
――洗濯機がないと、とても空間がすっきりしますね。そのほかの場所は、なにかDIYしていますか?
「トイレットペーパーホルダーは、シンプルなものをネットで買いました。生活感が出がちな部分なので、こういったところを変えるだけで空間が見違えますよ」
「階段はラベンダーの色合いがとてもお気に入り。新しく作った私のレンタル工房でも自分の好きな色を再現しようと思っていて、工房のトイレはこの色になっていますよ」
「玄関はこんな感じです。入ってすぐに『かわいい!』ってテンションが上がるようにしました。この白壁の裏に階段があるんですけど、最初は壁がなくて階段の手すりが見えている状態だったんです。この壁も後付けなんですよ」
――壁までこだわっていたんですね。でもお子さんが小さくて家にいるとなると、DIYをする時間もあまり取れないのかなと思ったんですが、どうされていたんですか?
「そうですね……。DIYアドバイザーの資格を取るときがまさにそうで。ちょうど上の子が3歳、下の子が1歳で、まとめてお昼寝をさせる作戦を常に考えていました(笑)。
子どもが寝た後に実技の練習や筆記の勉強をして、半年間地道にがんばりましたね。絶対に取りたかったからできたのかも。今はもうそんな元気はないですけど(笑)」
――なんとか時間を見つけてがんばられたんですね……。最後に、末永さんがDIYをしていて良かったなと思うのはどういうときですか?
「いつも良かったと思ってますよ。業者さんに頼むよりも家に愛着がわくんじゃないかな。プロのようにうまくいかないところもあるけれど、そこもかわいいなって。
例えば家を三日くらい空けて帰ってくると、『わーい、家大好きー! かわいー!』っていつも思うんです。なにか作って完成したときも、『わぁ、なんてかわいいんでしょう!』って。自画自賛で大満足できちゃうんです。だからDIYが好きだし、家族みんなに愛されるお家が大好きなんですよ」
手作りの愛情あふれるご自宅で暮らしているから、末永さんは柔らかくて引き込まれるような笑顔をされているのかなと感じました。小さなものでもお家にDIYを取り入れて、ほっこり癒される生活をつむいでいきませんか。
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末永京
DIYアドバイザー。
自らの子育て経験を生かした『子供に優しくママに嬉しいDIY』を提案している。現在ホームセンターなどで木工教室やおやこワークショップを開催。
DIYで作る こどもと過ごすおうち時間
撮影:牛島康介