- Pacoma編集部
- このWebマガジンと月刊フリーペーパー『Pacoma パコマ』の編集部です。自分の手で心地よい暮らしをつくりたい、ホームメイドな人たちを応援する楽しい記事を日々模索中です!
おもてなしは手作りで!ワンランク上のホームパーティー術
年末年始にかけてイベントが盛りだくさん!友人を自宅に招く機会も必然と多くなるはず。そこで、ホームパーティーを上手に開くコツを食空間プロデューサーの山本侑貴子さんが教えてくれました!少しでも楽しい時間を過ごすための「おもてなし」の作法を学びましょう。
年末年始のイベントに向けて
クリスマス、忘年会に新年会……。楽しいイベントが続くこれからのシーズンは、自宅に友人を招く機会も増えるでしょう。でも、いざ自分がもてなす立場となると「何から手をつけたらいいのか分からない」「どうしたらセンスよくできるのか…」と頭を悩ませる人も多いのでは?
そこで、食空間プロデューサーの山本侑貴子さんに、おもてなし上手になるためのコツや、どういう風に準備をすべきか教えてもらいました!
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山本侑貴子さん
おもてなしの楽しさを伝える食空間プロデューサーとして多方面で活躍。著書に『予算3000円以内のテーブルコーディネートで初めてのおもてなしレッスン』(講談社)など。diningandstyle.com
身近なものにひと工夫で個性と思いやりを表現!
―山本さん
「おもてなしで大切なのは、ゲストを思いやる気持ちと、自分自身が楽しもうとする姿勢。こうしなければいけないというルールはないので、堅苦しく考える必要はありません。お金をかけなくても、身近なものにひと手間加えるだけで簡単にセンスアップできるんです。手作りのアイテムを取り入れることでホストの個性や想いが伝わり、ゲストとの会話も弾むはずですよ」
段取りよく準備をしよう!
リラックスした雰囲気の中、みんなで食事や会話を楽しむのがホームパーティーのだいごみ。当日慌ただしくなることがないよう、段取りよく準備することも肝心です。
―山本さん
「どんなパーティーにするか、いつまでに何をするか、まずは計画を立てましょう。難しく思われがちなテーブルセッティングや飾り付けもテーマやカラーを決めることでイメージがまとまりやすくなります。そのあとテーマカラーの小物を手作りしてみて。ホームセンターに売っているものも使えますよ。」
STEP#01.計画
パーティーのテーマとカラーを決める。
パーティーの開催が決まったらまずはテーマとカラーを設定。季節や行事、記念日などからテーマを決め、それに合わせてテーブルセッティングや飾り付けの配色を考えます。カラーは3色以内に絞り、柄は控えるとバランスが取りやすいです。当日の服装や手土産などの参考になるので、テーマとカラーは事前にゲストにも伝えておきましょう!
―メインカラーを3色に
例えば「大人のクリスマスパーティー」がテーマなら、高級感あふれる「グレー・黒・深紅」をメインカラーに。色を意識するだけでパーティーの雰囲気をがらりと変えることができます。
―テーブルセッティングは事前にシミュレーション
シミュレーションしておくと、足りない要素が見えて準備がスムーズ。テーブルクロスやランチョンマット、食器は色味を抑え、花や小物でアクセントカラーを取り入れるとまとまりやすいですよ。
STEP#02.準備
ちょっとしたDIYでおもてなし感を。
テーブルセッティングや飾り付けに使うアイテムは事前に準備します。ペーパーアイテムやプラスチック製の食器を活用するのもおススメ。ロープライスな上、使い捨て可能なので後片付けも楽々。ちょっとしたDIYでオリジナリティも演出できますよ。掃除は普段よりほんの少し意識をして、なるべく汚れないようにすると直前で慌てないように。
―プチデコレーション
上は、ラップの芯にフェルトとリボンを貼り付けたナプキンホルダー。下は、画用紙を折って事務用シールやマスキングテープ、リボンでデコレーションした箸袋。ゲストに合わせて少しデザインを変えてみるのも楽しいです!
―手作りテーブルウェア
画用紙のランチョンマットに、プラスチック製のワイングラスとプレートを載せ、手作りのナプキンホルダー、箸袋、棺おけ形のカードを添えてセッティング。ゲストの名前やメッセージを書くとおもてなし感がアップ。
STEP#03.実施
ゲストと心ゆくまで会話するために。
前日までに段取りよく準備を進めておけば、パーティー当日は掃除も料理も仕上げ程度で済みます。料理は作り置くか、できたてをすぐ出せるようにスタンバイしておくとスマートです。テーブルセッティングを行い、季節の花やキャンドルを飾って身支度を整えたら、準備は完了。笑顔でゲストを迎えて、みんなとテーブルを囲んで楽しみましょう。
―肌寒い秋冬や夜のパーティーに
温かな煮込み料理や熱々のオーブン料理をメインディッシュに。見た目もシックな鉄製のスキレットなら、できたてをそのままテーブルにサーブできます。取り分け用のトングを添えて。
―花は季節感と華やかさを演出するキーアイテム
テーブルと同じ花を玄関やキッチン、洗面所にも飾ると統一感が出ます。フローティングキャンドルはグラスに食用色素などで作った色水を張って浮かべるとムード満点。
おもてなしは実践あるのみ!
家の掃除は会場となるリビングや、ゲストが使う水回りなどの動線部分を集中的に行います。料理はメインディッシュのみを大皿で用意しておつまみや飲み物は持ち寄りにするなど、メリハリをつけて頑張り過ぎないことも大切です。何回かやるうちにコツをつかめるようになるので、まずは自分のできる範囲から気軽に取り組んでみてはいかがでしょうか。