
- 岩本恵美
- フリーランサー(編集・執筆、たまに翻訳)。
東京・下町生まれの下町育ち。Webメディアや新聞記事の編集・執筆を経て、フリーランサーに。経済からエンタメまで、気になったら何でも手を出す雑食系。ここ数年は盆踊りにハマっています。
上手に貯金をしたいなら、まずは目標を立てるのが大事! FPの中垣香代子先生に、適切な目標の立て方を教えてもらいました。しっかり計画を立てて、節約に挑めば、老後のお金の心配も少なくなるはずですよ。
「私の年齢なら、いくらくらいを目標にすればいいの?」と悩んでいる方は、まずこちらの表をチェックしてみて。
平均的な給与の男性をモデルケースに、各ライフイベントや老後に必要な平均額から逆算して算出したものです。
30歳で結婚、32歳で子供が一人生まれ、40歳でマイホームを購入すると仮定しています。
35歳から40歳の間に貯蓄が減っているのは、マイホーム購入の頭金用に貯蓄していた約600万円を消費しているため。
また、45歳から50歳までの間に貯蓄が減っているのは、教育資金用に貯蓄した約860万円を消費しているためです。
住宅購入の時期や金額、お子さんの年齢や人数等によって目標となる金額は変わってきます。
さらに、「緊急予備資金」、「老後資金」、「教育資金」、「住宅購入資金」など貯金の目的別の内訳が次の表です。
住宅購入資金は40歳、教育資金は50歳と、貯まった歳で消化され、それ以降は貯金として計上されない設定です。
ここで紹介した貯金額はあくまでも目安。それぞれのライフプランによって必要なお金は変わってくるので、まずは自分がどんな人生を送りたいかを思い描いてみましょう。そのうえで、いくらお金が必要なのか、目標から逆算していくのが基本です。
貯金の目標額が決まったら、それに向かうための“考え方”を理解しておきましょう。
お金と上手な付き合い方をすれば、ストレスなく、楽しく貯金ライフが過ごせるはずですよ!
どんな目標にもいえますが、「できたらいいな」ではいつまでたってもできないもの。「お金を貯めたい!」と思ったら、「絶対貯める!」という強い決意をすることが肝心です。ダイエットのように、人に宣言してもいいでしょう。
将来の大きな目標を掲げるのも大事ですが、毎月の貯金額を設定するとゴールに向かって一歩ずつ前進していることが実感できます。家計簿をつけるようにすると、家計を把握できるだけでなく、貯金額も数字となって見えるのでモチベーションも維持できますよ。
毎月の貯金額を決めたら、先取り貯金をしましょう。先に貯金をしておけば、しっかりお金を貯めることもできるうえ、残ったお金は使っていいお金と認識できて、お金を使うときも気持ちよく使えますよ。
同年代の人がどれくらい貯金をしているのかは気になるところですが、気にしすぎも禁物です。「みんなこれくらいの金額を貯めているから」と、やみくもに目標額を設定して貯金を始めても長続きしないもの。ライフプランは人それぞれです。まわりに振り回されずに、自分の人生設計を組み立てた上で、はっきりした目的意識をもって貯金に取り組んで。きっと貯金が楽しくなるはずですよ。