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貯まる!500円玉貯金のコツ&成功のポイント【お金のプロ監修】
一見地味に感じる500円玉貯金、でもあなどってはいけません! 10万円以上の貯金に成功した人もたくさんいるのをご存知でしょうか。貯金は苦手・・・という方でも大丈夫! お金のプロ(ファイナンシャルプランナー)が500円玉貯金のコツやポイントを教えます!
500円玉貯金の魅力とは?
「なかなかお金が貯まらない」ということは多くの人に共通する悩みでしょう。
「給料天引きの財形貯蓄や社内預金にすると万が一のときにすぐに引き出せない」など、なかなかいいお金の貯め方が見つからないという人におすすめなのが「500円玉貯金」です。
それでは500円玉貯金の魅力についてご紹介します。
短期間で貯められる!
500円玉を毎日貯めていくと、ひと月30日で1万5,000円、1年間続けると18万円になります。
毎日500円玉が財布にあるとは限らないので、3日に1度貯めたとしても、ひと月で5,000円、1年で6万円です。
貯まっていくのが実感できる!
500円玉は実物だけに、銀行などの貯金とは違って貯まっていく量や重さを実感することができます。預金通帳上の数字では得られない、人間の五感に訴えかける貯金方法です。
500円玉を貯金箱に入れたときの重い音、500円玉が積み上がる姿を見て、貯金箱を持ってみて重くなっていくことを感じることにより、500円玉貯金のモチベーションも上がります。
節約につながる!
500円玉貯金をしていると、財布の中の500円玉を使えないために、買い物の際に紙幣をよく取り出すようになります。すると、紙幣がどんどん減っていき、お金を使い過ぎているような錯覚に陥ります。
その結果、ムダ使いが減るので本当に必要なものしか買わなくなるため節約につながります。
【プロが教える】500円玉貯金のコツ&成功のポイント5ヶ条
では「500円玉貯金なら始められそう」と思ったあなたへ、500円玉貯金成功のポイントを5点お教えします。
その1 500円玉専用貯金箱を使おう
まず、500円玉貯金専用の貯金箱を使いましょう。手持ちの小物入れを使う方法もありますが、専用の貯金箱を用意することによって気持ちが引き締まります。
貯金箱といっても立派なものを準備する必要はありません。100円ショップなどでよく売られているもので、十分です。
その2 目標金額を設定しよう
貯金は目標金額がはっきりしていると張り合いが出てきます。そのため、目標金額を決めておきましょう。
旅行費用でも車を買う費用でもかまいません。特に、欲しいもの・したいことがなければ「とりあえず100万円貯めよう」でもいいのです。
その3 貯金箱は目につきやすい場所に置こう
貯金箱は便利で目につきやすい場所に置きます。
例えば、カギを入れる小物入れのそば、テレビの横、リビングの棚の上など、仕事から帰ったときや買い物から帰ったときに、目につくところがよいでしょう。
その4 毎日財布の中身をチェックしよう
500円玉貯金の大切なポイントは、毎日財布の中身を確認する習慣を身につけることです。帰宅時に財布をチェックして、財布の中に500円玉があれば貯金箱に入れます。
寝る前に明日の準備をするときでもよいでしょう。毎日財布の中や所持金を確認することによって、500円玉貯金だけでなく、自分のお金の使い方がわかり節約意識も生まれます。
その5 ゲーム感覚で楽しもう
そして、500円玉貯金を続けるコツのひとつが500円玉貯金自体を楽しむことです。貯金箱に500円玉を入れたときの重い音、少しずつ貯まっていく貯金箱の重量感は励みになります。
毎日お金を入れる以外にも、仕事でうまくいったら500円を入れる、人の役に立ったら500円など、独自のルールを取り入れるのもいいでしょう。
ゲーム感覚で500円玉貯金を楽しめるようになれば、あなたも500円玉貯金上級者です。
500円玉貯金で100万円貯めるには
それでは、500円玉貯金をすると、どれくらいの期間でお金が貯まるのでしょうか。
500円玉貯金で「100万円を貯める」例で考えてみましょう。
どれくらいのペースで貯めればいい?
100万円を貯めるまでにどのくらいの期間がかかるか、500円貯金の頻度別にまとめてみました。
1日1枚のペースで貯めていけば5年7か月で100万円に到達します。まさに「継続は力なり」ですね。
ただし、いつもどおりにお金を使っていると、1日に1枚500円玉を手に入れ続けるのは難しいかもしれません。しかし、500円玉入手を意識してお金を払っていると、1回の買い物で複数の500円玉を手に入れることもできます。
500円玉が手に入らない日があっても、「別の日にたくさん貯めればOK」という気楽さが500円貯金のいいところです。
100万円貯めると重さはどれくらいになる?
では、500円玉は貯めるとどのくらいの重さになるのでしょうか。金額別に計算してみました。
ちなみに500円玉の重さは1枚7gです。
1万円を500円玉で貯めるとおよそ単1電池1本分(140g)の重みがあります。
10万円では350mlの缶ビール4本分(1.4kg)。
30万円ではMサイズのスイカ1玉分(4.2kg)。
50万円では5Kg米1袋と2Lのペットボトルドリンク1本分(7kg)の重さになります。
目標にしやすい100万円分の重さは、なんと3歳児1人分の平均体重(14kg)まで重くなります。
コツコツと努力して貯めた500円玉は、1回では運びきれずに2-3回に分けて運ぶ必要があるかもしれません。
しかし、このあと最後の難関が待ち受けています。
500円玉貯金の両替のしかた
最後の難関とは、何百枚、何千枚と貯めた500円玉を使いやすくするために、両替をしたり銀行口座に入金したりして、紙幣に換えることです。
結論からいうと、500円玉を両替・入金するには、
1.銀行などの金融機関の窓口に行って、両替か入金を依頼する
2.自分の口座がある銀行の硬貨を取り扱っているATMに行って、現金投入口から500円玉を入れて入金をする
という二択になります。
窓口両替・入金の注意点
ただし、1の注意点としては、窓口で両替を頼んだ場合、基本的に両替手数料がかかることです。
銀行の隅っこにときどき置いてある自動両替機なら無料だろうと思いきや、「1日につき1回までは無料」「500枚までは無料」などのように、条件付き無料のケースがほとんどです。
一方、自分の口座に預金として入金する場合は原則として無料です。番号札を引いて多少順番待ちをしなければなりませんが、1度並ぶだけで済みます。
ATM入金の注意点
「銀行の窓口時間に行けない」「窓口で並ぶのがイヤ」という場合は、2の方法になります。
しかし、硬貨を取り扱っているATMは主に銀行店舗内に併設されているATMです。ショッピングセンターやコンビニ、駅などに設置されているほとんどのATMは硬貨に対応していません。
また、銀行によっても、硬貨の取り扱いのないATMであったり、手数料がかかってしまう場合があるのでご注意ください。
硬貨を取り扱っているATMを見つけても注意点があります。銀行にもよりますが、ATMの硬貨投入には1回の操作当たりの入金枚数制限があります。
枚数制限が少ないATMの場合、ATMの硬貨収納量が少なく、収納ケースがすぐいっぱいになりATMが一時的に「取扱中止」になってしまうことがあります。できるだけATMの台数が多い店舗で入金作業をするようにしましょう。
以上のように、他の利用者へのマナーを考えると、銀行の窓口で一気に入金した方がいいかもしれません。
いかがでしたか? 500円玉を1日1枚ずつ貯金をすると、1ヶ月で1万5000円、それを1年間続けると18万円にもなります。これだけ貯まれば、自分へのご褒美に旅行や欲しかったものを購入する資金にできますよね。
いつからでも始められる500円玉貯金、あなたもチャレンジしてみませんか?
- おおいみほ
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP)。銀行にて、預金商品やローン商品、クレジットカード商品の商品企画・管理業務を経て、現在はウェブサイトなどで個人向けにマネーや税金、社会保険関連記事を中心に執筆中。また個人投資家としても活動中。