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DIY
藤岡みなみ

藤岡みなみ|素敵な部屋と素敵な机が欲しい!【思い立ったがDIY吉日】vol.69

文筆家・ラジオパーソナリティの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。かわいくも愉快な世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回はデスクのDIYについて!

藤岡みなみ
タレント、エッセイスト。タイムトラベル専門書店 utouto店主。縄文時代と四川料理が好き。やってみたがり。
ブログ:藤岡みなみ 熊猫百貨店
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素敵な部屋と素敵な机が欲しい!

大きなデスクを作りました。

 引っ越しをして、ついに自分だけの仕事部屋を持てることになった。これまではパソコン片手に家族のいない場所を探してうろうろする日々だった。一番落ち着くのは廊下というせつなさ。そんな私についにひとりの部屋が!自分好みの、落ち着くけれど仕事のはかどる理想の部屋を作り上げたい。

 まずは広いデスクが欲しい。ここしばらくは2000円で買った、コンパクトな折りたたみ机を使用していた。パソコンを置いたらコーヒーを置く場所もない。大きなモニターもプリンターも録音機材も置けて、ちょっとした書類を書くエリアも確保できるような、とにかく大きいデスクがあったら、どんなに快適だろう。夢を膨らませてネットで商品を探していたのだが、探せば探すほどどんどん元気がなくなっていった。大きくてかっこいい机は、高いのだ。そりゃあそうか。大きくて、かっこいいんだもんな……。

 でも、おれたちには、DIYがある!本来なら、欲しいけれど、高いものは諦めるしかない。だけど、DIYには無限の可能性がある。DIYとは、理想を諦めない力のことかもしれない。もの作りの連載をここで6年続けてきたけれど、ここまで大きなものを作ったことはなかった。いよいよその時が来た。やるしかない。

デスク作りは意外と簡単だけど……

やすりがけはストレス解消になる。

 まずはホームセンターで無垢ボードを購入し、お店でカットしてもらった。カット図を描いて、お願いしまーす!と係の人に渡す時って、なんと気持ちいいのだろう。ただの板から、私だけの特別な板になる瞬間。横140cm、縦60cmというカスタマイズ天板を
ゲットした。粉が飛びそうなのでベランダでおこなう。

 これだけ面積が広いと大変なのかなと思ったけれど、紙やすりでざっと一通りこすってやると、あっさりなめらかになった。つるつるの私の天板ちゃん。どんどん大好きになる。本当はここでオイルを塗った方がよさそうだけど、欲しい色がわからないので保留。

電動ドライバーは一人で集中したい。

 下準備が終わったら、いよいよ別途購入しておいたアイアンレッグを取り付ける。電動ドライバーでギュン!と一瞬だ。でも最初のネジのいくつかは、集中力が足りずに少し曲がった。そして小さな子どもが周りをうろうろするので、「危ないよ!」と大きな声を出してしまった。大きな声を出してしまった時は、いつもズーンと自己嫌悪に襲われる。曲がっちゃったし、大きな声出しちゃったし。これからこの机を使いながら、たまにこの記憶が蘇るのかなぁ、と思った。

できました!広いです!!

そんなことを考えているうちにデスクが完成した。大きさも色もデザインも、理想通りの仕上がり。想像していたよりかなり簡単だったけれど、もうすっかり愛着も後悔も染み込んでいる。DIYしたものにはいつも必ずストーリーが宿る。余りの木材で、キッチン用の天板と小机用の天板2枚も切り出すことができた。もともと1枚の板からできているので、作れば、作るほど1つあたりの材料費が安くなっていく。デスクを完成させた勢いでもう一つ小机も作ってみた。折りたたみ式の脚をつけたので、キャンプなどにも持っていけそうだ。デスクとおそろいの色で、部屋に置いたらいい統一感。

作ったものが目に入ると嬉しい。

 DIYのおかげで、だんだん好きな部屋ができてきた。リラックス用に1人用ソファが欲しかったけれど、なるべく家具を増やしたくないのでキャンプチェアを配置してみる。いい。落ち着く。

 しかし一つだけ問題なのは、落ち着く部屋になりすぎたのか、家族がどんどん勝手に入ってきてくつろいでいることだ。ひとりの仕事部屋とは一体……。まあ、気持ちいいならそれでOKです。