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暮らしの工夫
三輪礼子

初心者も覚えれば簡単!タープの張り方はコツが重要

タープはコツをつかめば、簡単にピンと張れます。張り方のコツや、注意したいポイントを紹介しています。また、タープの種類や違いについても触れているので、どんなタープを選ぼうか悩んでいる方も参考にしてください。

 

タープの種類

 

 

キャンプにおいて、タープは屋根の代わりです。雨や日差しを防ぎ、混雑時には目隠しになります。タープの種類は大きくわけて「オープンタープ」「スクリーンタープ」「ワンタッチタープ」の三種類です。それぞれの特徴を紹介します。

 

張り方のアレンジが豊富なオープンタープ!

キャンプ用のタープでイメージするのが、2本のポールとロープで張ったオープンタープではないでしょうか。オープンタープはいろいろな形があり、長方形のレクタタープや六角形のヘキサタープなど、好みや用途によって選択肢が豊富です。

 

ポールの本数を増やしたり、木やフェンスなどを使ったりして、いろいろな形にできるのも魅力です。コンパクトになるので荷物が多くなるキャンプで人気があります。

 

スクリーンタープは雨にも虫にも強い!

スクリーンタープはテントのような見た目ですが、床部分がありません。網戸もついているので、フルクローズにすれば、虫の侵入をおさえられます。雨が降っても快適に過ごせるのが魅力です。

 

中で作業できるように、大きく、高さがあるものが一般的で、高価な商品が多くなります。

 

お手軽で簡単なワンタッチタープ!

ワンタッチタープはタープとポールが一体になっているものが多く、広げるだけなので、初心者でも簡単に設置できます。ホームセンターなどで、手軽に購入できるのも魅力です。

 

BBQなどでは使っている方を見ますが、キャンプ場ではあまり使われていない印象がありませんか?理由はいくつか考えられますが、一番の理由は大きさだと思います。

 

簡単に設置できて便利ですが、たたんでもコンパクトにならないため、荷物が多くなるキャンプではオープンタープに軍配が上がります。荷物に余裕があり、準備を簡単に済ませたい方は、候補に入れるのもよいと思います。

 

 

オープンタープは難しい?コツがわかれば簡単に張れる!

 

タープは張る向きが大切!

タープを張るときに、気を付けたいのが風向きです。メインポールを風上から風下に設置すれば、風が抜けるので、影響を受けにくくなります。風が強くなってきたらポールを低くすることで、影響をおさえることができます。

 

タープは風の影響を受けやすいので、強い風が吹くようになったら片付ける判断も大切です。日差しを遮ることもタープの役割です。タープを張るときに、日の傾きも意識しておくと長い時間快適に過ごせます。

 

午後になったら、タープの中まで日が差し込んでまぶしい…なんてことも。サイド部分を東西に向けておくと日差しを調整しやすくなります。風の向きはそのときの天候で変わってしまいますが、風がないときは東西を意識しておくとよいでしょう。

 

ポール2本を使った、基本の張り方

1.タープを広げる

タープを張る場所に広げます。風で飛ばされないように、一カ所ペグで仮止めおくと作業しやすくなります。

2.メインポールを置く

タープの中心線と2本のポールが一直線になるように、両端のハトメの部分にメインポールを置きます。このとき、タープがたわんだり、ゆがんだりしないようにきれいにしておきましょう。

3.タープの位置がわかるように目印をつける

タープのハトメの位置(メインポールを置いたところ)に、目印になるようにペグを打っておきます。(目印なので軽く打っておけば大丈夫です。)

4.ロープを広げる

メインポールを支えるためのロープを、ポールの先端に置き、ポールから30度〜45度くらいの角度で広げ、ポールエンドまで伸ばします。(反対側も同様)

5.ペグを打ってロープを固定する

4.で置いたロープを地面に固定するため、ペグを打ちます。ペグを打つ位置は、ポールエンドとロープが交わっているところです。(片側2カ所、計4カ所)

6.ポールにタープとロープをセットする

メインポールの先端に、タープをセットし、その上にロープをセットします。風にあおられてタープがポールから外れてしまうことがあります。上にロープがくるようにセットすることで、外れにくくなるので「タープの上にロープをかける」の順番は大切です。

7.ポールを立ち上げる

ポールを立ち上げるときに、ロープが短いままだと立ち上がりません。ロープを左右同じ長さになるように緩めてから立ち上げます。ロープをおさえながら立ち上げるとポールからタープなどが抜けなくなります。
立てたポールは3.の目印よりも外側(ロープ側)になるようにするとタープの重さとロープの引っ張りで自立します。軽くロープのテンションをかけてから、反対側も同じ要領でポールを立ち上げます。

8.メインポールの位置を直し、ロープを締めてテンションをかける

メインポールの位置を3.の目印よりも少し内側(タープ側)に入れ、ロープにテンションをかけてピンと張ります。このとき、一カ所を一気に締めてしまうとゆがみの原因になります。4本のロープを同じ力加減で徐々に締め、均等にテンションがかかるようにしましょう。

9.サイドのロープを張る

サイドのハトメについたロープを伸ばし、タープを広げます。このとき、メインポールの近くにペグを打つと角度のある屋根になり、狭くなってしまいますが、雨が吹き込むときには有効です。
四角いタープ(レクタタープ)なら、3.の目印の延長線上にペグを打ち、ロープを固定するときれいに張れます。一般的な六角形のタープ(ヘキサタープ)の場合は、タープの中心線の真ん中からサイドのハトメを結んだ延長線上にロープを固定するときれいに張れます。(他の3カ所も同様)

10.全体のロープにテンションをかけてピンと張る

サイドのロープも8.と同じように、均等にテンションがかかるようにロープを締めていきます。サイドができたら、ゆるみがないか全体を確認します。

11.ペグがぐらついているところがないか確認する

最後に、ペグがしっかり刺さっているか確認し、3.の目印を抜き完成です。

 

タープをきれいに張るコツは、中心線をまっすぐにすることです。立ち上げたときに、ポールの位置がずれてしまうことが多いので、目印をつけておくと便利です。また、同じ力加減でテンションをかけることでシワがなく、ピンと張ることができます。

 

 

おわりに

最初は2人以上で作業したほうがよいと思いますが、慣れてしまえば一人でも10分〜20分ほどでできるようになります。

 

タープにシワが寄ってしまう場合は、テンションのかけ具合やロープの方向に注意してみてください。オープンタープはテントより簡単に設置できるので、初心者の方も挑戦してみてはいかがでしょうか。