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DIY
川村愛美

これでもう失敗しない!正しい接着剤の使い方

DIYや修理に欠かせない接着剤。種類がたくさんあってどれを選べばいいか分からない、きれいにつけることができない、手や服に付いた接着剤のはがし方が知りたいといったことで悩むことも多いのではないでしょうか?気になる接着剤使い方をご紹介します。

松田友希さん(@yuki_matsuda_sunnycircus)
ウエディングや季節ごとのイベントで活躍するペーパーアートを作成している人気インスタグラマー。松田さんのインスタグラムには思わず「可愛すぎる!」と言ってしまうような写真ばかりが並んでいます。
インスタグラム▶https://www.instagram.com/yuki_matsuda_sunnycircus/

接着剤には種類がある


物を貼り合わせたり組み立てたりする際に、接着したい物の大きさや種類や形に関わらずきれいに、そして簡単に仕上げることのできる接着剤はとても便利なアイテムですよね。

ですが、接着剤にはさまざまな種類があって、一体どれを選んだらいいのか悩んでしまうことも。実は接着剤は成分によって使い方が変わってくることを知っていますか?

間違った使い方をしてしまうと、上手く付かない!なんてことにもなってしまうんです。まずはどんな接着剤がどんな物の接着に向いているのか、種類を知ることが大切ですね。

接着剤の種類

のり
封筒や紙類やセロハン同士を接着するのに向いています。液体やスティック、スプレーなどいくつか種類がありますが接着できる素材に大きく変わりはありません。接着力は弱めです。

水性系接着剤(木工用ボンドなど)
木工や紙類を接着するのに向いています。手や服についても洗い落とせるので手軽に使えますが、その半面、水に濡れると接着した物が剥がれてしまうこともあるので屋外では使用できません。

合成ゴム系、溶剤系接着剤
ゴムや布、金属などの接着に向いています。また異なる素材のものを接着するときにもおすすめ。速乾性があり強くつくので長時間押さえる必要がありません。ですが、一度手や服についてしまうと落とすのが難しい一面も。

瞬間接着剤(アロンアルファなど)
プラスチック、ゴム、金属類などを接着するのに向いています。瞬間接着剤は粘度が低く、サラッとした液体のものが多いので浸透力に優れていて、物同士を短時間で接着できます。接着力は強いのですが少量で使うため衝撃に弱い一面も。

グルーガン
プラスチックや布、金属、陶器などさまざまな物の接着ができ、DIYでもよく使われます。棒状のプラスチックスティックを溶かして接着するのですが、固まりやすいので素早い作業が求められます。また溶かしたスティックで小物などの造形物を作ることもできます。

普段から接着剤を使ってペーパーアートを作成している松田さんは、接着剤を扱う上でそれぞれの特性を知り、安全に使うことが1番大切と心がけていて、誤飲ややけど、手などへの接着、粘膜への接触には特に注意をはらっているそうです。

失敗しない!接着剤のつけ方のコツ


便利な接着剤ですが、上手くくっつかなかったり、思い通りにつけることができず苦労することもしばしば。接着剤できれいにつけるコツを知っていれば、いまよりもっと快適に接着剤を使えるようになるのでチェックしてみてくださいね。

接着剤別のつけ方

のり
紙類に使えるのりですが、薄く均一に塗り、紙の端の1箇所をまず貼りつけてから空気が入らないように少しずつ指で押さえながら接着するとシワになりにくく、きれいに接着できます。そのため、のりも接着したい面全体に一気に塗るのではなく、接着しながら少しずつ塗っていくのがおすすめです。

水性系接着剤(木工用ボンドなど)
やすりで傷をつけることで接着剤は入り込みやすくなり接着する力がアップ。貼りつける片面の全体に均一になるよう接着剤を広げ、重しを置いたりして圧着します。窓際など、暖かくて乾燥したところに置いておくと接着剤の水分が蒸発して早く接着することができます。

合成ゴム系、溶剤系接着剤
こちらも、やすりで傷をつけることで接着剤は入り込みやすくなり接着する力がアップしますが、油分に弱いので汚れは拭き取ります。貼りつける両面の全体に薄く均一になるように接着剤を広げ、そのまま接着剤を塗った箇所を乾かします。軽く触っても手につかないくらいまで乾かしたら、ギュッと強く圧着して貼りつけます。ハンマーなどで衝撃を与えると、より強度がアップします。

瞬間接着剤(アロンアルファなど)
汚れや油に弱いので、接着面を拭いてきれいにしておきます。できるだけ隙間ができないようにぴったり貼りつけるのですが、接着剤の量に注意を。瞬間接着剤は多く塗ってしまうとなかなか接着してくれないので塗りすぎは厳禁です。接着前に「はー」と息を吹きかけると程よく水分を含んで早く接着できます。

グルーガン
汚れや水分に弱いので、接着面を拭いてきれいにしておきます。グルーガンはおおよそ10秒ほどで固まってしまいます。グルーが固まりきる前に離れてしまうとくっつかなくなるので、接着させてから1分ほどは動くことのないようにしっかりと固定します。この際にやけどする恐れがあるので軍手などを着用するか、クリップなどを使うのがおすすめです。

これで安心!接着剤のはがし方のコツ


接着作業をしていると、手や服に接着剤がついてしまった!といったことや、接着したい物以外に接着剤がついてしまった!ということってありますよね。そんな時、剥がし方のコツを知っているととても便利です。接着剤の種類別の剥がし方と、松田さんに教えてもらった対策をご紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。

接着剤別の剝がし方

のり
乾く前にお湯で洗い流します。

水性系接着剤(木工用ボンドなど)
乾く前なら水や濡らした布でふき取ります。乾いた後ならお湯につけ、柔らかくしてからこすり落とします。

合成ゴム系、溶剤系接着剤
乾く前なら溶剤類で簡単に落とせますが、皮膚についた場合はまずお湯と石鹸を使うのがベストです。それでも落ちなかった場合や、すでに硬化されているものはベンジンやうすめ液をたっぷりとしみ込ませた布でふき取ります。

瞬間接着剤(アロンアルファなど)
なるべく熱いお湯に浸して柔らかくしてから、マニキュアの除光液やアセトンをしみ込ませた布で抜き取ります。それでも剥がれにくい場合は軽石などを使ってこすり落とします。布にしみ込んだときは落とせないので注意が必要です。

グルーガン
ドライヤーやアイロンをあて温めて剥がします。ただし布の素材によっては跡が残ったり穴が開いてしまいこともあるので注意が必要です。

家庭でよく使う接着剤であれば、まずはお湯に浸して柔らかくすると良さそうですね。どうしても落ちないときはうすめ液や除光液を使うようですが、できるだけ早く対処した方が落ちやすいので、接着作業をするときはあらかじめ用意しておいた方がいいのかもしれません。

あらかじめ手や腕などにはハンドクリームを塗っておくと油分で接着効果が薄れて 、お湯や石鹸でも落とせるようになるそうなので、試してみたいですね。その時は接着したい面にハンドクリームが付かないように注意してください。

松田さんは、まずは手や服につかないようにするためにも準備をしっかりすること、万が一接着剤がついてしまっても大丈夫なように前もって作業用の服を用意しておいて、環境を整えておくことも大切だと教えてくれました。

おわりに

DIYや修理に大活躍の接着剤の選び方やつけ方、剥がし方のコツをご紹介しました。さまざまな接着剤の特性を正しく知って、さらに便利に使っていきたいですね。