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- 柴﨑 光一
- 建築・インテリア学科卒の造園士×Webコンテンツクリエイター。 東京で建築、カナダのトロントで造園、その後カナダのハリファックスの大自然で植物と戯れながら、植物・庭・ガーデニングのWebコンテンツクリエイターを開始。 現在はヤシの木を主体とするドライガーデンの造園士とWebコンテンツ・ガーデニング商品の監修者としても活動中。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味の植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに植物や庭の魅力をお届けします。
葉や花を鑑賞でき、実も食べられるブルーベリーは、育て方も簡単で庭木として人気の果樹木。しかし剪定を放置すると、実の収穫量が悪くなったり、実がつかないことも。定期的に剪定をして、管理することが大事です。ブルーベリーの剪定の仕方について紹介!
夏の間の6〜8月ごろと、長い期間収穫を楽しめるブルーベリー。実の甘さや、大きさの違いなどから園芸品種も多くあり、種類を選べば暑さや寒さに強い品種もあって育て方も簡単です。ガーデニング初心者でも育てやすいブルーベリーはとても人気の果樹木ですよ!
しかし、実をたくさん収穫するには、定期的な剪定が必要です。剪定を放置すると、ブルーベリーの樹形が崩れて実の収穫がしにくくなったり、枝葉が混み合い、株の内側まで日光や風が届かず、病気や害虫の被害の多い実のつかない木になったりすることがあります。
買ってきた苗木を鉢植え、地植えでそのまま放置していても、満足のいく収穫は難しく、むしろ枯れてしまうことも。ブルーベリーの育て方で重要なことは剪定なので、放置せず、しっかりと年に1度は、作業をしてくださいね!
ホームセンターや園芸店で売られているブルーベリーの苗木。樹高は大きくても1mほどと、まだまだ幼い樹木です。株が1〜2年未満のうちは、実をつけるにはまだ早く、実をつける前に剪定をして、生長をコントロールする必要があります。
実に栄養分が全ていってしまうため、株は大きくならず、翌年も同じサイズのまま、実の数もどんどん減ってしまうことも。一部の枝を切り戻した剪定をし、株を大きくさせます。
ブルーベリーを地植えで放置すると、樹高は大きくなると4mほどまで生長。背が届きにくく、剪定や収穫はハシゴを使わないとできないです。冬の落葉期に剪定をし、作業のしやすい樹高や樹形にしましょう。
実を付けるようになったブルーベリーを剪定をすると、 毎年同じ量の実を安定して収穫できます。放置された木だと、実が豊作の時期と不作の時期と不安定な収穫量になってしまうこともあります。
また、枝葉が混み合い、密になった状態が続くと、6〜7月ごろの梅雨時期に、害虫が住みつき、被害にあいやすくなります。湿気によってカビなども発生させやすく、病気になりやすいので、しっかりと剪定をして健康的な株を維持させましょう。
ブルーベリーの剪定をするときは、枝先にぷっくりと膨らんだ花芽を見つけながら剪定をします。苗の年数が1〜2年ごろは、余分な花芽を切り落とし、2年以上たった株は、実がたくさんつくよう花芽を残しながら、古い枝や余分な枝など剪定します。
ブルーベリーは、冬に葉を一斉に落とした12〜2月に剪定をしましょう。この時期なら、ブルーベリーの木に大きなストレスを与えず、剪定後も生長は良好です。
時期を間違えると、花や実の付きが悪くなったり、病気にかかりやすくなったりすることもあるので注意します。
小さなひこばえは、全て取り除きましょう。
ブルーベリーは、育て方が簡単で、紅葉や花も鑑賞できるため、シンボルツリーなどと庭木として植えるのもおすすめです。毎年実をたくさん収穫するには、剪定は必須。ブルーベリーの剪定方法を知って、1年中楽しめる庭づくりをしてくださいね!