- 津久井 玲子
- 自分が仕事の中で勉強したことを、わかりやすさ、伝わりやすさに気をつけて書いています。読んでくださった方にとっても、読んでよかった、勉強になったと思える記事を目指しています。
エアコン掃除に必要な掃除道具とは?注意事項もご紹介
エアコンは部屋の空調に欠かせない家電です。室内の温度管理はもちろん、空気の循環も担っているために、常に清潔に保ちたい家電の1つといえます。だからこそ重要なエアコン掃除ですが、どのような掃除道具が必要なのでしょうか?調査してみました。
エアコン掃除の前に
エアコンを掃除する時には、取扱説明書を確認してから準備を始めることが大切です。取扱説明書にはエアコンの操作方法以外に、メンテナンスの方法についても書かれています。
掃除道具の中でも洗剤は特に要注意です。取扱説明書の中で使用が禁止されているものは、当然のことながら使うことはできません。用意の段階で気付けばよいですが、「使ってみたら故障の原因になってしまった」となったら大変です。
また、フィルターのように破れやすい部品や、配線などの水がかかると壊れてしまう部分などもあります。取扱説明書をよくチェックして、指示されているとおりに掃除してください。自己流での掃除はエアコンを故障させるだけです。
そのような事態を防ぐためにも、まずはエアコンの取扱説明書に書かれている掃除をしてもよい場所と悪い場所、使ってもよい洗剤の種類などを書き出してみましょう。そして、掃除道具もまた取り扱い説明文をチェックして、使えるものだけを購入してください。
エアコン掃除全体で用意しておきたい掃除道具
エアコンを掃除する時には、ホコリや洗浄液などが飛び散りやすいものです。そのため、エアコンを包み込むほど大きいゴミ袋や、エアコン掃除用の洗浄カバーなどを用意して、エアコンをすっぽりと包み込んでしまいましょう。
こうすることで、ホコリや洗浄液などが飛び散るのを防ぎやすくなります。それでも、完全にホコリや洗浄液の飛散を防ぐことはできません。そこで、エアコンの下に新聞紙やビニールシートなどを敷くだけでなく、家具などもビニールで包むなどして養生しておくと安心です。
そんなホコリや飛沫から守らなければならないものは、壁や床、家具などだけではありません。掃除する人の健康面も大切です。目を守るためにゴーグルを、口や鼻などの呼吸器を守るためにマスクを、手肌を守るためにゴム手袋なども用意してください。
また、エアコンそのものが高い位置に設置されている家電のため、脚立などの土台も用意しておきましょう。転倒防止のために、作業中に支えてくれる人がいるとより安心です。
【エアコン掃除に必要な掃除道具】フィルター掃除
エアコンのフィルターは、取り込んだ空気に含まれているゴミを取り除くためのものです。そのためホコリ汚れが溜まりやすく、ホコリを取るための掃除道具を用意する必要があります。
フィルターのホコリを取るためにまず用意したいのは掃除機です。フィルターを外す前とはずした後に、それぞれ表面のホコリを吸い取るのに必要になります。掃除機でホコリを吸い取る時は、フィルターの目詰まりを防ぐために、必ず表面だけに使用してください。
掃除機でフィルターのホコリを吸い取ったら、次に必要になる掃除道具がブラシと台所用中性洗剤です。ブラシはフィルター掃除専用のものを用意してもよいですが、使い古しの歯ブラシでも使えます。掃除機では取れない汚れや細かいホコリを落とすのに欠かせません。
フィルターを水で流す時は裏面から流します。表面から流すと、残っていたホコリなどで目詰まりするからです。ブラシでこする時も、裏面からこすってホコリや汚れを落とすようにしてください。
最後に必要になるのは、キレイなタオル2枚です。洗い終わったフィルターを挟むようにして持ち、優しく叩いて水を吸い取らせます。後はフィルターを陰干しして、完全に乾かしてから戻すだけです。湿ったまま戻すとカビの元になるので気を付けましょう。
【エアコン掃除に必要な掃除道具】吹き出し口とルーバー
エアコンの中を通った空気は、吹き出し口を通って部屋に出てきます。その時どの角度で風を送るかを決めるのがルーバーです。可動部のため電気が流れている可能性があることから、コンセントを抜いてから掃除を始めてください。
まずここで必要になるのは雑巾です。エアコンカバーの上に溜まっているホコリや表面の汚れをキレイに拭き取るのに使います。
次にカバーとルーバーを取り外し、再び掃除機や雑巾でホコリを取り除いて、大物洗いの開始です。バケツやお風呂の浴槽に水を張り、掃除道具として洗濯用中性洗剤を取り出したら、泡立つ程度に入れます。
傷が付かないように雑巾やスポンジなどの柔らかい掃除道具で、やさしく汚れを落とすとよいでしょう。洗った後はしっかり乾燥させてから戻します。
カバーを外さずに、直接ルーバーそのものを手で回してから掃除しても問題ありません。その時おすすめの掃除道具が「お掃除棒」です。割り箸にキッチンペーパーを巻き付けてから、輪ゴムで根元を留めるだけで簡単に作れます。
お掃除棒をお湯に浸してからしっかり絞り、ルーバーの角度を変えながら中を拭き取ってください。ポイントはお掃除棒を奥に差し込みすぎないことです。エアコンの奥にあるフィンと呼ばれる部品を傷つけないために、見える範囲だけを掃除するとよいでしょう。
エアコン掃除で注意することは?
エアコンでも掃除しやすい場所に適した掃除道具を紹介してきました。しかし、実際にはエアコン内部も掃除したいという方は多いことでしょう。ところが、エアコンの掃除は実際には危険をともなう作業なのです。注意点をまとめてみました。
けがに注意
エアコン掃除は高い所の作業になるため、掃除中に転落したり、見にくい場所のパーツで手を切ったりしかねません。厚手のゴム手袋などで手を保護する方法もありますが、作業がしにくくなることもあり一長一短です。
脚立も安定性の高いものを選ぶだけでなく、ほかの家族にも協力してもらって押さえておいてもらうなど、ケガや事故に注意するよう心掛けましょう。
エアコン内部はプロに頼む
エアコン内部の掃除用にエアコンクリーナーなどの洗浄液が市販されていますが、この洗浄液を使った掃除には危険性が指摘されていることをご存じでしょうか?
エアコンの内部構造をきちんと把握していないと、洗浄液をかけてはいけない部分にかけてしまい、火災につながることがあるのです。また、洗浄液には使用後に洗い流さないタイプもあり、ホコリがそのままの位置に留まって、目詰まりやサビの原因になることもあります。
一般的に用意できる掃除道具では、やはりプロにはかないません。専門的な知識でも、一般人とプロでは違います。エアコンの内部の掃除はプロに頼むのが一番安全で確実です。季節の変わり目などに定期的に依頼するとよいでしょう。
エアコン掃除の手間を減らす工夫
エアコンを冷房で使った後、そのまま電源を切っていませんか?最低1時間ほど送風することで、エアコン内部を乾燥させてカビを予防できます。換気ももちろん大切です。室内の空気を定期的に交換することで、イヤな臭いを防げます。
フィルターも2週間に1度は掃除しましょう。汚れが溜まりきる前に掃除したほうが手間も軽く、カビの予防にもなるので一石二鳥です。
さらにフィルターにホコリが溜まりにくいようにエアコンフィルターをかけたり、掃除後に防カビ剤をかけたりするのもおすすめです。エアコンに貼り付けるだけのカビ防止剤もあるので、掃除道具の1つとして常備しておいてもよいでしょう。
おわりに
エアコンの掃除に必要な掃除道具は、掃除できる部分が限られているということもあり、意外と家庭にあるもので事足ります。もちろん洗浄カバーなど、専用に購入してきた方がよいものもありますが、そのような掃除道具は一部です。
エアコンの掃除を定期的に行って、1年を通して快適に過ごしましょう。