
- 柴﨑 光一
- 建築・インテリア学科卒の元造園士。植物が大好き過ぎて、大自然のカナダで植物と戯れながら、 観葉植物・庭木・草花を使ったガーデニングの世界を開拓しています。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味のさまざまな植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんにガーデニングの魅力をお届けします!
ドライフラワーは切り花とは違い、ナチュラル感が強く、人を引きつけるような印象があるため、インテリアの一部として飾るのにおすすめ。今回は初心者の方でも簡単にでき、色や形のきれいなドライフラワーの作り方をご紹介します。
バラの形を崩さずに、真っ直ぐな状態でドライフラワーにするおすすめの方法は、バラを紐などで吊るして作る「ハンギング」です。作り方も簡単で、紐で吊るすといったとてもシンプルさが魅力!
・作り方
・コツ
バラをハンギングでドライフラワーにするコツは、風通しのよい場所で、短時間で乾燥させること。時間がかかってしまうと、バラの色味も徐々に抜けて、薄くなってしまったり、色が茶色くなってしまったりと、見た目が悪くなります。
複数のバラやほかの花をドライフラワーにする場合は、できるだけ、束でまとめず、一本ずつ乾かす方がよく、形のキレイな仕上がりで、時間もかからず乾きます。
また、バラをドライにするときは、自分の好み大きさや、葉の数を選び、余分な茎や葉は先に取り除いてから吊るしてくださいね!
ハンギングよりも、もっとシンプルな方法で、飾って楽しみながら、バラのドライフラワーを作る「スタンディング方法」は、初心者にはおすすめ。
・作り方
・コツ
ハンギング方法よりもシンプルですが、乾くのに時間がかかるため、できるだけ窓辺に近い場所で乾かしてあげることコツ。また、茎を固定しないと、全体が丸まってしまうので、真っ直ぐなドライフラワーを作る場合は、ワイヤーや割り箸で使うのがおすすめ。
樹形を少し丸ませて、動きのあるドライフラワーを作る場合は、固定をしないでそのまま空っぽの花瓶へ挿して乾燥させるのも大丈夫です。ドライフラワーにするまでも、鑑賞ができ、できるまで楽しみながら作業ができますね!
「ドライインウォーター方法」は、バラを少量の水が入った瓶や容器に挿し、水分を少しずつ蒸発させ、時間をかけてゆっくりとドライな状態にします。バラに水分が行き渡るため、花の色味や形が崩れにくく、ふんわりとしたやわらかいドライフラワーが作れます!
・作り方
・コツ
バラの茎が長いと、丸まりやすいので、できるだけ短く切ります。また、花も重さで徐々に下へ向いてしまうので、口の小さい瓶や容器に挿して、花(頭)が固定できるような状態にさせることが、形のキレイなドライフラワーのコツですよ!
また、ドライインウォーター方法も、ドライな状態にするまで時間がかかるので、色味が抜けてしまい、薄くなることもあるので、風通しがよい場所に必ず置きましょう。
花びらの数が多く、重量感のあるバラをドライフラワーにする場合は、シリカゲルを使って水分を抜く方法がよく、色や形がきれいに保てるのでおすすめです。
シリカゲルをタッパーに入れて、そこにバラを入れてドライフラワーを作ります。このとき、茎をつけたまま入れるか、切ってから入れるかは、シリカゲルの量とタッパーの形状や大きさによって変わります。
茎がついたままバラをドライフラワーにする場合は、シリカゲルを多めに用意し、タッパーも、バラが入るような大きもの選んでくださいね。
・作り方
・コツ
バラの花には、たくさんの水分が含まれているので、花びらと花びらの隙間に、しっかりとシリカゲルが入るように埋めることが、形のきれいなドライフラワーを作るコツです。花から茎の先端まで、全体が埋もれるようにする、シリカゲルを被せてくださいね!
バラのドライフラワーの作り方は、とてもシンプルで、今までに作ったことがない初心者の方でもすぐにできます。作り方は異なるため、自分の作りやすい方法を選び、バラだけではなく、ほかの植物とも組み合わせて、作業を楽しんでくださいね!