- 柴﨑 光一
- リゾートガーデンスタイル専属の庭師×Webコンテンツクリエイター。
カナダのトロントで造園士を、その後日本で花屋のバイヤー・鉢物の管理・アドバイザーを経験した後、ヤシの木を主体とするリゾート・ドライガーデンの造園士に。
現在は、リゾートガーデンスタイルの社会福祉施設・DOG CAFEの専属庭師に加え、畑の開拓・管理、SNSも兼務。
植物を専門とするWebコンテンツクリエイター、ガーデニング商品の監修者としても活躍中。
幼いころから生き物やもの作りが大好きで、庭木・草花・観葉植物を使ったガーデニングの世界を開拓しています。
日本とカナダでの造園・庭師の経験に加え、趣味の植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに植物や庭の魅力をお届けします!
プランターで育てる秋野菜!初心者や家庭菜園でも育てやすい種類
秋野菜は水分の少ない種類が多く、天ぷらなどで加熱調理することで甘みがぐっと増して、おいしいくなるのが特徴。食欲をそそるだけではなく、プランターなど家庭菜園で手軽に育てられます。プランターで育てやすいおすすめの秋野菜を5種ご紹介します!
目次
おすすめの秋野菜1. リーフレタス
プランターの中でも栽培期間が短くて初心者向き
リーフレタスは葉が玉にならず、広がって育つ種類
リーフレタスは玉型レタスとは違い、葉が横に広がって生長するレタスの品種。葉が大きく、シャキシャキと食感が楽しめ、みずみずしいサラダが食べられます。
種類もいくつかあり、葉がやわらかいサラダ菜や、葉に厚みがあって食べ応えのあるロメインレタスが色映えもよくておすすめ。9月中旬ごろに種まきをすると、11月上旬ごろには収穫ができますよ。
玉型レタスよりも小さく育つリーフレタスは、プランターの深さが15cm程度のものであれば、十分に育ちます。種まき後は、覆土せず、風通しのある明るい場所で。
暑いと花芽(とう立ち)ができて、生長が悪くなってしまうので、15〜20℃ほどで管理することが栽培のコツ!また、害虫の被害が多い秋野菜でもあるので、防虫ネットなど対策をして、葉が食べられないように守りましょう。
おすすめの秋野菜2. ゴボウ
短い種類を選んで、深めのプランターで栽培!
プランターの中の土を、常に湿った状態にさせないことがポイント!
ゴボウ栽培は、種類や品種選びが大事。普段お店で見かけるゴボウは、根が100cmほどに生長しますが、短い根(短根品種)は、30〜50cmほどにしかならず、プランターでも育てられます。
深さが60〜70cmの深めのプランターを用意し、9月中旬ごろに種まきをすると、11月中旬ごには収穫ができますよ。収穫が遅れて、大きくなりすぎると、根が硬くなったり、味が悪くなったりするので、タイミングを逃さないように注意しましょう。
目安としては、1株につき大きな葉が6〜7枚ほどついたら。遅くとも収穫シーズン最後の12月には土から引き抜いてあげてくださいね。
根菜野菜であるゴボウは、常に湿った土は苦手で、根腐れの原因にも。プランターには鉢底石を必ず入れ、水はけをよくし、市販で売っている野菜用の培養土で育てます。
おすすめの秋野菜3. ニンジン
浅いプランターなら、小さい種類が育てやすい!
ベビーキャロットなどの品種なら、深さ15cmのプランターでも育つ!
ニンジンには、五寸ニンジン、小型のベビーキャロットと種類があります。どちらもプランターで簡単に育てられ、家庭菜園の初心者でも育てられる秋野菜です。プランターの深さによって、どちらを育てるかを決めるのがよいかもしれません。
プランターの深さが15cmほどなら、ベビーキャロットを。深さが30cmほどであれば、五寸ニンジンの栽培が可能です。7月中旬から8月中旬までが種まきする時期で、11〜12月には収穫ができますよ。
ニンジンのプランター栽培は、根がしっかりと真っ直ぐと伸びるように種まきから始めるのがよいです。苗から育てた場合、移植したときに、ストレスとなり根が曲がって生長することも。育った苗を移し替えるときは、根鉢を崩さず慎重に植えましょう。
ニンジンは日当たりがよく、風通しのある場所が大好き。ただし、雨でプランターの中が水いっぱいになって根腐れを起こさないよう、軒下に置くか、雨避けをします。
おすすめの秋野菜4. サツマイモ
プランターで育てやすくて、天ぷらなどの料理に
育てやすい種類を選んで、種イモの芽から育てる
天ぷらなどの料理でおいしく食べれるサツマイモは、代表的な秋野菜ではないでしょうか。畑などで地植えで育てるイメージが強いサツマイモですが、実はプランターや土のうで簡単に育てられる野菜です。
種イモの芽を切り取った後、5〜6月にかけて土に植えられ、10〜11月には収穫できるサイズになります。サツマイモが、大きくて、たくさん採れるよう、できるだけ芽が太くて、葉も大きなものを選びましょう。
サツマイモのプランター栽培では、苗を植えるときに、「垂直植え」か「斜め植え」の植え方ができます。垂直に植えると、実の数は少ないですが、サツマイモが大きく育ち、斜めに植えると、実は小ぶりですが、たくさん収穫ができますよ。
ツルが長く伸び、葉数も多いので、水を多く必要とします。植え付け後は、土が乾かないように毎日水やりをしてくださいね。
おすすめの秋野菜5. サトイモ
土がたくさん入るプランターで育てる!
種イモをすぐに埋めずに、芽を出してから
サツマイモは1株で、たくさんのイモが収穫できる秋野菜。その分プランターも深くて大きなものがよく、大きな60cmサイズが栽培しやすくておすすめです。
サツマイモのプランター栽培では、種イモをそのまま土に埋めずに、一度ポットで育てて、芽が出てきたら、プランターに移植して育てると失敗しにくくなります。芽を出させるなら、水耕栽培でも手軽にできるので、とても簡単ですよ。
5月に芽が出た種芋をプランターに植えると、9〜11月に収穫ができます。芽が出るまでは、明るくて暖かい場所で管理しましょう。
草丈が1m近く生長したら、土を株元に寄せ集め、30cmほど高く被せてあげます。土を高く盛ることで、さらに根が出やすくなり、生長が良好に。必ずマチの広いプランターで育ててくださいね。
おわりに
秋野菜は食欲をそそるような料理ができるほか、育て方も簡単で初心者でも育てられます。大きさの違うプランターを使い分けることで、さまざまな種類が育てられるので、家庭菜園でも、たくさん収穫ができますよ。ぜひご家庭でも秋野菜を栽培をして、採れたてを楽しんでくださいね。