- 柴﨑 光一
- リゾートガーデンスタイル専属の庭師×Webコンテンツクリエイター。
カナダのトロントで造園士を、その後日本で花屋のバイヤー・鉢物の管理・アドバイザーを経験した後、ヤシの木を主体とするリゾート・ドライガーデンの造園士に。
現在は、リゾートガーデンスタイルの社会福祉施設・DOG CAFEの専属庭師に加え、畑の開拓・管理、SNSも兼務。
植物を専門とするWebコンテンツクリエイター、ガーデニング商品の監修者としても活躍中。
幼いころから生き物やもの作りが大好きで、庭木・草花・観葉植物を使ったガーデニングの世界を開拓しています。
日本とカナダでの造園・庭師の経験に加え、趣味の植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに植物や庭の魅力をお届けします!
初心者や家庭菜園でできる夏野菜!特徴やコツ、天ぷらにあう種類
夏野菜の種類はとても豊富。水分やカリウムが含まれているものが多くクールダウンなど夏バテに効果があるような特徴をもつ野菜ばかり!今回は家庭菜園などで簡単に育てられるものや天ぷらにしたらおいしい夏野菜の種類を紹介します!
目次
知って、育てて、食べよう!夏野菜の種類
夏野菜にはどんな種類があるの?部類別に紹介
夏野菜の種類はたくさんあって、栽培や料理などどれがよいか悩むこともあると思います。まずは一度自分が栽培してみたい、食べてみたいものを把握してから、選択するのもよいでしょう。
ここでは、夏野菜の種類を科目・部類別に紹介しています。科目を知ることで連作障害などによる栽培被害を避けたり、アレルギーの防止にも役立つので、参考にしてみてください。
1.果菜類:野菜の果実や種を主として食べる部類
アオイ科:オクラ
イネ科:トウモロコシ
ウリ科:ウリ・カボチャ・キュウリ・ゴーヤ・スイカ・ズッキーニ・トウガン
ナス科:・シシトウ・トマティロ(食用ホオズキ)・トマト・ミニトマト・パプリカ・ピーマン・ナス
マメ科:エダマメ・サヤインゲン
2. 葉茎菜類:野菜の葉や茎を主として食べる部類
アオイ科:モロヘイヤ
アカザ科:スイスチャート(フダンソウ)
アブラナ科:キャベツ
キク科:レタス・サニーレタス
キジカクシ科:アスパラガス
シソ科:オオバ
ショウガ科:ミョウガ
タデ科:ルバーブ
ツルムラサキ科:ツルムラサキ
ヒガンバナ科:ニラ・ワケギ
ヒルガオ科:クウシンサイ
ヒユ科:オカヒジキ
3. 根菜類:野菜の地下茎や根を主として食べる部類
ショウガ科:ショウガ
ヒガンバナ科:ラッキョウ
ヒユ科:ビーツ
ヤマノイモ科:ヤマノイモ
ユリ科:ニンニク
栽培がシンプルで簡単!おすすめの初心者に向いた夏野菜の種類
夏野菜は種類が豊富な分、栽培が簡単なものも多くあります。野菜栽培の初心者でも育てられるシンプルで手間いらずな簡単なものをここでは特徴やコツを紹介します。
おすすめ1. ルッコラ
・特徴
サラダやパスタ、ピザなどの料理にあうルッコラ。ゴマのような風味をもち、ピリッとする程よい辛さが料理のアクセントにもなりますよ。生長がとても早く30〜40日前後で収穫できるサイズに。害虫対策をしっかりとすれば初心者でも育てられます。
・栽培のコツ
生長が早い分、茎がどんどん枝分かれをして葉が生茂り、生育が悪くなります。適度な摘芯や株間をあけるなど工夫をするとよいですよ。また、葉を食害されることが多いので、発芽後は防虫ネットなどの対策をしましょう。
おすすめ2. ズッキーニ
・特徴
ズッキーニはウリ科の野菜ですが、つるが伸びない特徴があり、別名「ツルなしカボチャ」と呼ばれています。しかし一株が大きく育つので、倒れないように仕立てる工夫が必要ですよ。市販で売っているズッキーニは値段が高いので、自宅で育てられたら嬉しいですね。
・栽培のコツ
ズッキーニの栽培は倒れないように支柱を立てることがポイント。葉が大きく風で倒れないよう、上への伸びた茎を固定してあげましょう。開花後は人工授粉をさせることで収穫もよくなるでしょう。
おすすめ3. シシトウ
・特徴
シシトウは栽培管理を特に必要としない野菜。ほぼ植えっぱなしで問題なく、野菜栽培の初心者にはおすすめしたい一つです。一度に一気に収穫するのではなく、日々実ができるので、毎日採って食べれるという魅力がありますよ。
・栽培のコツ
種からより、苗からの栽培が簡単でおすすめ。高く真っ直ぐ上へ伸びるので、倒れないように支柱を立てて栽培すると良いですよ。蕾ができるころに追肥をしていき、生育よくさせることが栽培のコツ。
植木鉢やプランターで育つ!おすすめの家庭菜園に向いた夏野菜の種類
家庭菜園でも場所やスペースに限りがあり、育てるのが難しい夏野菜もあります。手軽に鉢やプランターで栽培できる夏野菜の種類を選ぶことが失敗しない1つの手段でしょう。
おすすめ1. トマト/ミニトマト
・特徴
トマトやミニトマトの栽培はポイントを押さえるだけで、鉢やプランターで可能です。みずみずしい果実が特徴の野菜なので、多くの水分を必要としますが、水やりには注意する必要があります!初心者の方はミニトマトが大玉トマトより簡単でおすすめ。
・栽培のコツ
過湿な環境が苦手なトマト。乾燥気味に育てていくことがポイント。しかし、水切れには注意しながら、水やりをしましょう。また一番花には確実に受粉させることが重要で、その後の実の数に影響します。
おすすめ2. ピーマン/パプリカ
・特徴
鉢やプランターでも栽培が可能なピーマンとパプリカ。できれば果菜類用の大きなプランターで育てると生育も良いです。また果菜類のなかでは、栽培がシンプルな野菜でおすすめですよ。
・栽培のコツ
栽培期間が長いので、種まきからより苗から育てる方がよく、失敗リスクが減りますよ。極度な乾燥や過湿は生育が悪くなるので、風通しのある涼しいところで育てること。また、実を大きくするには適度な追肥も必要になります。
おすすめ3. ナス
・特徴
意外と品種が多いナス。長いもの、白いものなど多くの品種が出回っているので、食べてみたい品種を選ぶのも良いかもしれませんね。
・栽培のコツ
ナスの栽培は水切れと肥料切れに注意すること。また、最初にできた果実は採って、栄養を株全体に行き渡らせることがたくさんの収穫につながります。
天ぷらで食べてみたい夏野菜の種類とは?
種類豊富な夏野菜。さまざまな食べ方や調理の仕方がありますが、できるだけ素材のおいしさをそのまま食べたくはありませんか?その中でも、特におすすめなのが天ぷらで食べることがおすすめ。
これまで紹介してきた夏野菜ですが、実は全部天ぷらで食べれる野菜ですよ。ルッコラやズッキーニ、トマトなど、普段天ぷらでは食べない野菜も天ぷらにして食べることで、甘味やうま味が増すものも。
今回紹介した種類以外にも、オクラ、トウモロコシ、ゴーヤ、サヤインゲン、カボチャなど天ぷらにあった夏野菜さまざまにあり、家庭菜園でも育てられるものがありますよ。
英語圏でも”Tempura”という言葉があるように、今や日本だけで食べられている日本食ではありません。しかし日本発祥と思われている天ぷらですが、実はもともとはポルトガルから伝わった料理とされています。
現地では西洋野菜を始め、ポテトやインゲンなど、また中にはアボカドも天ぷらにして食べる方もいるようです。そういった点からも天ぷらは、多くの野菜を使って調理することができるので、夏野菜との相性はとてもよいといえます。
おわりに
夏野菜はさまざまな種類があり、育ててみたい、食べてみたいものがたくさんあるでしょう。多くの種類に挑戦して栽培を楽しむのもよいかもしれませんね。ぜひ夏野菜の栽培を楽しんでください。