- 河村ゆかり
- 広島県出身、巳年、乙女座、O型。 1夫2娘1孫ありのフリーランス編集&ライター。
これまで携わった企画は、育児、インテリア、インド、占い、ガーデニング、敬語、コミックエッセイ、クラフト、クリーニング、辞典、図鑑、スノーボード、ダイエット、ペット、マナー、マネー、メンタルトレーニング・・・以下割愛。
嫌いなもの「波風と熱帯夜」。人生の目標は「平々凡々」。
華やかで育てやすい!秋植え春咲きの「秋植え球根」おすすめ10選
秋植え球根は、チューリップ、スイセンなど、春花壇に欠かせないものばかり。育てやすさも魅力的です。球根に蓄えられた養分で発芽しやすく、特別な肥料も不要な場合がほとんどで手間いらず!
秋植え球根は、植え方によってさまざまなシーンを演出
たとえば芝庭の端っこや、花壇の際などに一列に植えて、花のボーダーに。小さい球根をアトランダムに植えれば、まるで自然に芽吹いた野の花のように。鉢に一杯になるように密植させてゴージャスになど、多彩な演出が可能です。
チューリップ
チューリップ(ユリ科 )は、童謡でも知られる春に咲く球根植物の代表格。花色、草丈などバリエーション豊かで、5000以上の登録品種を有する大グループです。
チューリップの植え付け適期は11~12月中旬。花は3月の終わりころから咲きはじめます。球根選ぶときには、大きいだけでなく、中身が詰まった堅いものを選んで。もちろん、黒い斑点などの病変や、カビがついてないかどうかチェック。
ヒヤシンス
ヒヤシンス(キジカクシ科)は、なんといっても素晴らしい香りが特徴。よく見られるボリューム感のある花姿のものは「ダッチヒヤシンス」と呼ばれます。水耕栽培でもよく育てられています。
ヒヤシンスは、9月下旬~11月に植えれば、2~4月に花を咲かせます。ヒヤシンスを庭に植える場合には、球根の3倍の穴を掘ります。この深さは、ヒヤシンスの根は30cmにも伸びるため、浅く植えると球根が根に押し出されてしまい、土からむき出しになるのを防ぐため。
鉢植えするときは、なるべく深さのあるものを選べば安心です。
ムスカリ
ムスカリ(キジカクシ科)は、英名を「グレープヒヤシンス」といい、ヒヤシンスに近い植物です。ムスカリは、10~12月中旬に植え付けするとよいでしょう。3月から5月にかけて、愛らしい花を楽しむことができます。
ムスカリは強健種で、育てやすさ抜群。そのまま植えっぱなしもできます。花後も大事に葉を残し、充分に球根を太らせるのがポイントです。
年々増えて広がっていくので、地中では球根が込み合っていきます。植え付けから数年したら、球根を掘り出して植え替えを。
スイセン
スイセン(ヒガンバナ科)は、11~4月の冬から春にかけてが花期。球根の植え付けは、10~11月が適期です。肥料は特に必要ありませんが、日当たりと水はけのよい場所で育てるのコツ。日当たりが悪いところでは、花が咲きにくいだけでなく、花後に球根をしっかり太らせることができません。
よく日の当たる場所に植えてやれば、自然に増えていき、数年は植えっぱなしにできます。
アルストロメリア
アルストロメリア(ユリズイセン科)は、花色が豊富でフラワーアレンジメントにもよく利用される人気の球根植物です。花期は、ちょうどチューリップなどが終わりなる5月から7月ごろまで。植え付け時期は9~10月です。
アルストロメリアを育てるときには、多湿厳禁です。日当たりと水はけのよい場所に植え付けるのが最適ですが、もし水はけがよくない場合には盛り土して水はけをよくする工夫を。
生育中も水やりのし過ぎに要注意。鉢植えの場合は、表土が白く乾いてからがお約束です。ただし、水やりするときには、鉢底穴からたっぷり水がしたたるくらい与えましょう。
フリチラリア
フリチラリア(ユリ科)は、個性的な花姿が愛されている球根植物。100種ほどの仲間の中には、クロユリも含まれます。球根の植え付けは9~11月に。花は3~6月に咲きます。
秋植え球根は日当たりを好む品種が多々ですが、フリラチアはもともと涼しい風が吹き抜ける林の中に自生しています。暑さや直射日光を嫌うため、夏に入るまでは日当たりのよい場所に、花が終わるころには直射日光を避けた半日蔭に移動させるのが最適。
よって、鉢植えで管理するとラク。地植えの場合には、木陰に植えておくと安心です。
シラー
シラー(キジカクシ科 )は、草丈5㎝のミニサイズから、大型になると80㎝にも達するものもありバリエーション豊かです。9月半ばから11月の初め頃までが植え付け時。白、青、ピンクなどのカラフルな花は、3~6月に咲きます。
シラーのミニサイズの品種は、まるで山野草のようにな趣き。庭のあちこちにパラパラと咲かせるもよし、たくさんの球根をまとめて植えて、シラーの花畑をつくるのも愛らしいものです。とても強健でよく分球するので、庭に植えっぱなしでも大丈夫。
チオノドクサ
チオノドクサ(ユリ科)は、10~20㎝の小さく、3~4月に愛らしい花を咲かせる姿がけなげな印象です。球根の植え付けは、9月の終わりから11月が適期。
もともと高山植物で夏の暑さに弱いため、夏場の管理がポイントになります。植え付け時期である秋から、花を咲かせる春にかけては日当たり良好な場所に。夏は風通しのよい日陰に移動させましょう。
鉢植えが管理しやすいのですが、地植えする場合には、落葉樹の下などがおすすめです。
スパラキシス
スパラキシス(アヤメ科 )は、南アフリカ原産。非耐寒性の球根植物ですが、暖地なら、マルチングなど簡単な防寒対策を施せば、植えっぱなしでも越冬可能です。
スパラキシスは、9月下旬~11月が球根を植え付け期です。3月の終わりから5月にかけて花が咲きます。球根2個分の深さの穴を掘って、植え付けを。よく増えるので、庭植えなら3年、鉢植えなら1年くらいで植え変えるのがおすすめです。
フリージア
フリージア(アヤメ科)は、10月下旬~11月中旬に深さ4~5㎝の深さに植穴を掘り、球根を植え付け。花期は3月中旬~5月上旬に花が咲きます。
フリージアは、耐寒性が弱めのため、霜に当たらず、日当たりのよい場所に植えましょう。鉢植えなら、軒下などで霜除けを。
球根を植える際には、球根に5㎝程度土がかかる程度でよいのですが、地植えするのなら寒さを避けるため、もう少し深植えにするとよいでしょう。
暖かくなるととどんどん草丈を伸ばし、その先にたくさんの花を付けます。葉がたくさん発生してきたら、株元に増し土してやり、茎が倒れるのを防ぎます。支柱をしておけば、さらに安心です。
おわりに
植えっぱなしにできるものも多く、ビギナーでも安心して育てられる秋植え球根の数々。ぜひあなたの庭やベランダで育ててみてくださいね。