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家事
津久井 玲子

再収穫を目指すときの豆苗の切り方!料理に使うときは?

豆苗は価格は安いのに再収穫もできて2度美味しい、主婦の味方のような野菜です。いろいろな料理に使えるため人気の野菜ですが、再収穫できる量が毎回違うということはありませんか?豆苗を上手に使い切る切り方のコツをご紹介します。

豆苗は目的にあわせて切り方を変えよう!

豆苗は1回収穫して使っても、しばらくすれば再び芽を伸ばして再収穫できることも人気の野菜です。そんな豆苗ですが、毎回再収穫できる量に違いがあって、気になったことはありませんか?

 

豆苗を再収穫するためには切り方にコツがあるのです。そこで本記事では豆苗がどんな野菜でどんな栄養を持っているのか、再収穫を目指すならどの位置で切ったらよいのかなどをご紹介します。

 

 

豆苗ってどんな野菜?

豆苗とはえんどう豆の若い芽で、スプラウトと呼ばれる緑黄色野菜の1種です。えんどう豆そのものは古くから栽培されている野菜で、紀元前7,000年ごろから南西アジアで栽培されていました。ツタンカーメンの墓からも発見されているほど、昔から栽培されていたのです。

 

そんなえんどう豆をスプラウトとして食べ始めたのは中国で、庶民は特別な行事でもなければ口にできない、高位の人物のための特別な野菜でした。日本に伝来した日中国交回復後でも、高級中華料理店でしか扱われない高級野菜だったのです。

 

そんな豆苗が一般的に売られるようになったのは、水耕栽培されるようになった1990年代半ば以降になります。工場での水耕栽培のおかげで天候に左右されることなく、安くて栄養価が高く、再収穫の楽しみもある野菜として人気が高まっているのです。

 

 

豆苗の栄養

豆苗には緑黄色野菜らしく、さまざまな栄養が豊富に含まれています。豆苗は豆の若芽らしく、ほかの緑黄色野菜よりも豊富なたんぱく質を含んでいるのも大きな特徴です。そのほかにもどんな栄養が含まれているのか、代表的なものをみていってみましょう。

 

β‐カロテン

豆苗は緑黄色野菜らしく豊富なβ-カロテンを含んでいます。その含有量は、同じ緑黄色野菜である小松菜とほぼ同じです。

 

β-カロテンは体内で必要な量だけビタミンAとなって働くだけでなく、活性酸素から体を守る抗酸化作用も注目されています。皮膚や粘膜を強化したり、免疫を活性化させる効果もあるといわれている栄養素です。

 

ビタミンB群

ビタミンB群は、糖質やタンパク質、脂質などの代謝にかかわる栄養素です。糖質の代謝を助けるビタミンB1や、糖質や脂質、たんぱく質などの代謝を助けるビタミンB2、タンパク質の代謝を助けるビタミンB6は、小松菜よりも2割以上多く含んでいます。

 

このほかにも同じビタミンB群のナイアシンやパントテン酸も多く含まれ、体内でさまざまな働きを担っているのです。ビタミンB群は代謝だけでなく、皮膚や粘膜の健康維持や、筋肉の生成を助ける効果、免疫強化など、さまざまな健康効果が期待できます。

 

ビタミンC

皮膚を若々しく保つコラーゲンの合成に欠かせない栄養素です。免疫を強化する効果も期待できるだけでなく、ストレスを軽減するともいわれています。鉄の吸収を助けることから貧血予防も期待でき、抗酸化作用もあることから老化予防にも効果があるといわれる栄養素です。

 

ビタミンE

高い抗酸化作用があることから体内の脂質の酸化を防いで、過酸化脂質の発生を抑制して体を守る効果が期待できます。生活習慣病と老化の両方を防ぐ効果があるといわれる栄養素です。

 

ビタミンK

豆苗50gで1食当たりの摂取量を満たすだけのビタミンKを含んでいます。ビタミンKは出血時の血液の凝固を助けるだけでなく、骨の形成にもかかわるビタミンです。そのため特に更年期の女性には欠かせない栄養素で、積極的に摂るのが望ましいといわれています。

 

葉酸

細胞を作るのに欠かせないDNAなどの核酸の合成に必要な栄養素といわれ、妊娠中や授乳中の女性は妊娠前の2倍は必要といわれる栄養素です。赤血球を作るときにも欠かせない栄養のため、不足すると悪性の貧血になることが知られています。

 

体内の鉄の約70%が赤血球内に含まれるとされ、不足したときのために約25%が肝臓などに貯蔵されているミネラルです。酸素と結びつきやすい性質から全身に酸素を送る役目をしている大切な栄養素で、月経で不足しがちな女性は特に多めに摂るよう推奨されています。

 

鉄を使ってヘモグロビンを作るとき、材料となる鉄を造血器官に運ぶ役割をしているのがこの銅です。そのため銅が不足すると、鉄を十分に摂っていても貧血になってしまいます。このほかにも銅は、酵素を作るのに利用されたり、骨の形成を助けたりする栄養素です。

 

 

豆苗を再収穫するときの切り方

豆苗を再収穫する予定で切るときの切り方は、脇芽を残すように切ることが大切です。そこで注意したいのが、どの位置で豆苗を切り離すかということになります。

 

豆苗をよくみると、根元に脇芽と呼ばれる小さい芽が、2つほどついているのがみえるはずです。再収穫するときの切り方は、この脇芽を残すように切るのが正しいといえます。

 

しかし、1本1本豆苗を切るのは大変です。そこで、豆苗を切るときには豆から3cmほど上の部分を切れば、大体目的の位置で切り離せます。

 

切り離した根の部分は大きめの容器に入れて、水は豆のすぐ下までにしてください。水も減った分を足すのではなく、入れ替えるようにすると元気に育ちます。置き場所は明るい窓辺がおすすめです。

 

 

豆苗を料理に使うときの切り方

豆苗を再収穫しないときの切り方は、豆の上ギリギリで切ってしまって大丈夫です。再収穫のときも3度目は難しいので、豆の上ギリギリで切ってしまいましょう。

 

収穫した豆苗の切り方は簡単で、料理にあわせて食べやすい長さに切るだけです。切り方としておすすめは、柔らかい葉の部分と歯応えのよい茎の部分を切り分けて使い分けたり、薬味のように細かく刻んで使ったり、あえてそのまま豆苗の長さを活かしてそうめんなどと組みあわせてもおいしくいただけます。

 

豆苗はクセがなくアク抜きの必要もないので、下茹でしたりせずにそのまま使うことができるのも魅力です。料理に使う切り方にもこれといって難しいことはないので、使いやすい野菜といえます。

 

 

おわりに

豆苗は切り方に気を付ければ、再収穫もできるお得野菜です。栄養価も高くて価格も安いので、積極的に食卓に取り入れていってはいかがでしょうか?一度きりで終わりにせずに、ぜひ再度育ててもう1度収穫を楽しんでください。また違った味わいがあることでしょう!