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ガーデニング
河村ゆかり

見てるだけで気分上がる!鮮やかなカラーリーフの観葉植物5選

室内にグリーンを取り込んでくれる観葉植物ですが、なかには鮮やかな葉色を持つ品種も。グリーンのさし色として、インテリアのカラーバランスになど、カラフルなリーフの植物を育ててみて。

南国出身のカラーリーフで、自宅なのにリゾート気分満喫!

観葉植物は、熱帯を原産とする品種が多数。どこかトロピカルなたたずまいが印象的です。日本ならではの植物とは異なる、南の国の鮮やかな鳥にも似たカラーリーフは、お部屋をリゾート風にに演出しますよ。

 

そもそも観葉植物って?

観葉植物とは文字通り、個性的で美しい葉を中心に観賞する植物のこと。インドアで育てることが多いため、インテリアプランツとして人気です。

また、観葉植物は熱帯や亜熱帯原産のものが多いため、「トロピカル」「スタイリッシュ」「リゾート」などの雰囲気を醸しています。

観葉植物の多くはグリーンの葉をタイプものですが、なかには目を見張るようなカラフルさを誇るカラーリーフも。その鮮やかさはもともと日本で育っていた「和」の植物とは一線を画し、ビビッドで生命力にあふれています。

ただし、観葉植物の多くは寒さに弱いため、育てるのに一工夫必要です。防寒対策など手入れのコツをマスターして、ぜひ美しいカラーリーフを楽しんでください。

 

ドラセナ・コンシンネ

ドラセナ・コンシンネ(キジカクシ科)には、細長い葉をもつスタイリッシュなインドアプランツ。「バイカラー(2色)」「トリカラー(3色)」や「レインボー」と名づけられた鮮やかな縞模様の品種があります。

蛍光灯の明かりでも充分育つので、オフィスなどでも比較的丈夫に育ちます。とはいえ、光量が足りないと葉色がさえなくなったり、害虫がつきやすくなるため、週に1度程度は、カイガラムシが付きやすくなったりと悪い影響が出ます。暗めの部屋の場合は、週に一度は日光浴させると安心です。

戸外で育てることが可能なタイプもありますが、夏の直射日光は苦手。鉢の置き場所には注意しましょう。

もし葉先が茶色になってしまったら、根詰まりしている可能性大です。鉢底穴から根が見えている、水やりしても土がすぐ乾くなど、根詰まりのサインがないかチェックして。

根詰まりしているようなら、鉢から出して傷んだ根をカットし、一回り大きな鉢に植え替えます。5~6月など温暖な気候の時期が、植え替え適期です。

 

クロトン

クロトン(トウダイグサ科)を一目見れば、別名が「ヘンヨウボク(変葉木)」なのも納得のはず。葉の形と色の独特さはほかに類するものがなく、トロピカルな夏を体現するような植物です。

クロトンは、日当たりのよい場所で育てるのが最大のポイントです。日照不足になると、本来はビビッドなはずの葉色が出ません。春から秋にかけては室内の光量では心もとないので、ぜひこの時期は戸外で育てて。

冬もできるけ日が差し込むガラス窓越しなどに置き、少しでもたくさん日光を浴びれるようにしてください。

水やりは、季節によって変えるのがポイントです。春と秋は鉢の土が乾いたら。夏は乾燥厳禁、乾いてきたらすぐに与えます。

10~5月は生育が穏やかになる時期。水やりは控えめにし、鉢土の表面が乾いてから2日後に水やりをしてください。

 

カラテア・メダリオン

カラテア・メダリオン(クズウコン科)は、一見グリーンとホワイトでシックな装い。しかし、葉の裏は目も覚めるような紫色!この派手な葉裏は、夜になって葉が立ち上がると見えてきます。

カラテア・メダリオンは強光線を嫌うため、一年じゅう明るい日陰で育てるのがベストです。ただし、完全な日陰だと弱り、葉色もあせるので要注意。

木陰など、上手に直射日光を避けられる場所であれば、春~夏は戸外で育てられます。秋には室内に鉢を取り入れ、レースのカーテン越しなど光量を確保できる場所で育てます。ただし、エアコンの温風が直接当たると葉が枯れ込むので避けて。

また、カラテア・メダリオンは、空気が乾燥すると葉を丸めて水分の蒸散を抑える性質があります。冬の室内で育てる際には、葉水を毎日与え、しっかり空中の水分量を確保するとよいでしょう。

 

カラジウム

トロピカルな雰囲気の観葉植物を望むなら、カラジウム(サトイモ科)をぜひ候補に。カラジウムは、もともと熱帯アメリカに自生。春に植えて夏にカラフルな葉を楽しむ球根植物で、まさに別名に「ニシキイモ」の通りの姿です。

18世紀後半に、原産地の熱帯アメリカからヨーロッパに渡った後、19世紀には1000種以上の品種改良が行われ、大ブームとなったのだとか。

カラジウムの球根を植え付けるときには、深さ3㎝くらいに植穴を掘り、地植えなら50㎝ほど間隔をあけます。葉が広がるので、株間を確保するのが植え付けのポイントです。

なお、カラジウムの球根は増やすことも。春に越冬した株を掘り上げ、大きな球根を切り分けます。芽を数個つけて、小分けしましょう。

 

レックスベゴニア

レックスベゴニア(シュウカイドウ科)は、世界に2000種類以上あるというベゴニアの仲間の一種です。

レックスベゴニアといえば、個性的な葉! メタリックな質感の葉、渦巻き葉、切れ込みがシャー部な印象の葉、まるでベルベッドのような葉などさまざま。まさに別名の「観葉ベゴニア」の通りで、葉を観賞するに値するバラエティに富んでいます。

レックスベゴニアの美しい葉色をキープするためには、強光線は禁物。日差しが強くなる5月以降は、レースのカーテン越しの窓辺など、直射日光を避けてください。

春~夏は、木陰など日差しを遮れる場所に置けるのなら、戸外での栽培も可能です。秋以降は霜や冷気を避けるため、明るい室内で育てましょう。

もし葉が茶色く枯れ込んだら、すぐに取り除いて。一部分だけ茶色くなったときには、茶色の部分だけハサミでカットしてください。

また加湿による根腐れが起こりやすいため、水やりは鉢土の表面が乾いてからにして。秋に入ったら徐々に水やりの回数を減らし、冬にはさらに水やりは控えめにします。鉢土の表面が乾いてから3~5日後に水やりするくらいで充分です。

 

おわりに

いずれ劣らぬ個性派で、大変な“美形”です。それぞれの性質にあった栽培方法をマスターすれば、美しいカラーリーフを好きなだけ鑑賞できますよ。