- 佐藤 恵子
- 4匹の犬たちと、里山暮らしを楽しんでいます。趣味は一人旅、温泉、読書、お菓子作り、籠編みなど多岐に渡ります。自分の好奇心をエネルギーに、皆さんのお役に立てる記事をお届けしたいと思います。
覚悟を持って見守るために知っておきたい愛犬の平均寿命
愛犬の平均寿命を知っていますか?昔に比べ、犬たちの暮らしぶりも大きく変わりました。そこで、最近の犬の寿命や老齢期の犬の変化などを調べてみました。愛犬が老後を穏やかに過ごせるよう、家族の一員として最後まで楽しい犬生を全うできるよう環境を整えていきましょう。
愛犬の平均寿命は何歳?
最近の日本では、犬の平均寿命も大きく延びました。フードの質が良くなったこと、動物病院が増えたこと、室内飼育の犬が増えたことが大きな要因です。
飼育されている犬の平均寿命は、12歳から15歳といわれています。しかし、大型犬の方が短く、小型や超小型の犬たちの方が寿命が長い傾向にあります。
大型犬
大型犬は、子供時代が長く、成犬時代は短く、すぐに老齢期に入ってしまうという特徴があり、6才から7才くらいで、シニア犬というカテゴリに入ってしまいます。
大型犬の平均寿命は、12.5歳です。身体が大きい分、老犬になり筋肉量が低下すると、身体にかかる負担も大きくなってしまうためです。
もっと負担がかかるであろう40kgオーバーの超大型犬の平均寿命は、10.6歳です。
中型犬
中型犬は、体重が10kgから20kg前後の犬をいいます。運動量が多く活発な印象が強い中型犬の平均寿命は、13.6才です。
中型犬がシニア犬といわれるようになるのは、7歳から8歳くらいです。中型犬の中でも20kgに近い子は早めに老齢期に入り、小さめの子は8歳前後という傾向です。
小型犬
小型犬は10kg以下の犬群を指します。愛玩動物的な存在であることが普通で、飼い主とのコミュニケーションも活発な小型犬の平均寿命は、14.2歳と発表されています。
参考までに、チワワなどの超小型犬は13.8歳が平均寿命ですので、この場合は少し大きい小型犬の方が寿命が長いことになります。
小型犬がシニア犬と言われるようになるのは、7歳というのが一般的ですが、発表されている本などでは10歳からというものもあります。
鼻先に白い毛が出始めたり、黒目が濁ってきたり、飼い主さんの実感で、シニア犬になってきたと分類しても良いのではないでしょうか。
犬種別の犬の寿命ランキング
犬は犬種によっても、寿命が少し違ってきます。参考までに、犬種別長生きランキングを紹介しましょう。
1位 イタリアン・グレーハウンド 15.1歳 最高齢は18歳
2位 ミニチュアダックス 14.7歳 最高齢は21歳
2位 トイプードル 14.7歳 最高齢20歳
4位 柴犬 14.5歳 最高齢は21歳
5位 パピヨン 14.4歳 最高齢は23歳
ちなみにチワワは、13.7歳で12位です。チワワの最高齢は25歳でした。
ギネスに登録されいる犬の最高齢は、オーストラリアン・キャトル・ドッグのブルーイーが出した29歳5か月です。
【参照元:https://pally.ana.co.jp/80093 Pally Powred by ANA】
愛犬の年齢の数え方
お伝えしたように、シニアに入る年齢は、個体の身体の大きさで違ってきます。犬の年齢を人の年齢に置き換えようとするのは、土台無理な話ではありますが、分かりやすくするために、最近主流の犬の年齢の数え方を紹介します。
全ての犬たちは、生後2年で人の24歳というのが起点になります。その後、小型犬は1年で4歳、中型犬は5歳、大型犬は7歳ずつ加算していきます。
シニア期に入った途端、1年で10歳くらい加算する必要があるくらい、犬たちはその一生を駆け抜けてしまいます。シニア犬の変化を見逃さないために、あらかじめ知っておいて欲しいことを説明します。
愛犬の寿命を全うさせてあげるために、見逃してはいけない老齢犬の変化
最初に気が付くのは、運動能力の低下でしょうか。散歩もそれまでのような距離を歩くことを嫌がることが多くなったり、寝ている時間が増えてきたりするようになります。
できれば獣医さんに健康診断をお願いして、内臓や関節に疾患がないか確認してもらうと安心です。
白内障が見られたり、耳が遠くなったりもします。今までは怖がっていた雷が鳴っても、前ほどのリアクションがなかったり、インターホンの音に反応しなくなったりなどしたら、聞こえずらいかもしれないと疑ってみましょう。
食欲の低下、嗜好の変化が見られたら、歯肉炎や内臓系の不具合があるかもしれません。
気が付いたら、犬の歯が抜けていたというパターンもあります。歯が抜けてしまうと、舌が口の中に収まらず、人の手によるケアが必要になったり、食べやすい食事を準備するために、飼い主の手間がかかったりもします。
人も犬も、口腔内の衛生は重要なポイントです。
こうした変化を見逃さないためには、スキンシップが何より大切です。また、散歩や食事を、できるだけ同じ時間にルーティンすることで、変化に気が付きやすくなります。
家族の一員として、穏やかな老後を過ごすことができるよう、健康管理に留意し、愛犬の変化を見逃さないようにしましょう。
おわりに
家族の一員として迎え、虹の橋に旅立つまでは、同じ時間を過ごし、沢山の笑顔を作り出してくれる愛犬たち。愛犬たちが寿命を迎えるその日まで、どうか幸せなまま過ごせますようにと、願ってやみません。