お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
家事
津久井 玲子

ロールスクリーンのメリットとデメリット!設置前に知っておこう

ロールスクリーンというと、お店のおしゃれなカーテンというイメージかもしれません。そんなロールスクリーンを家に設置してみませんか?あまりなじみが無くてよく知らないという方のために、ロールスクリーンのメリット・デメリットをまとめました。

ロールスクリーンって?メリットとデメリットは?

主に布でできたスクリーン状のカーテンを、バネを内蔵したロールパイプで上下に動かし開閉するものをロールスクリーンと呼びます。カーテンの中では一般的なタイプの次にポピュラーで、お店で見かけることも多いことでしょう。

 

ロールカーテンを自宅で使う場合、そのメリット・デメリットを理解した上で取り付けないと、後悔することになっては残念です。ロールカーテンのメリット・デメリットを中心に、タイプや機能についてもご紹介します。

 

 

ロールスクリーンのメリット

ロールスクリーンにはメリットがいくつもあります。ロールスクリーンならではのメリットとはどんなものか、いくつかの項目に分けてまとめてみました。

 

スッキリした見た目

左右に全開しても束となって重苦しさを感じさせるカーテンと異なり、ロールスクリーンは全開時でもロールパイプにすっぽり収まって非常にコンパクトです。部屋全体を軽い雰囲気でまとめたいときに最適なアイテムといえます。

 

空間をおしゃれに

ロールスクリーンはカーテン以上に、室内のインテリアとして使いやすい特徴があります。ヒダやドレープが無いことから、色や柄を始めとしたスクリーンのデザインをそのまま楽しめる点がメリットです。

 

シンプルなものは壁紙に似た雰囲気で室内をまとめたり、デザイン画のようなスクリーンで部屋のアクセントにすることもできます。モノトーンから凝った図柄のものまで、様々なデザインから選んで個性ある部屋を演出できる点もメリットです。

 

横幅のない窓に最適

ロールスクリーンはその縦に長い見た目通り、縦長の窓にピッタリです。幅の狭い窓に取り付けるのにカーテンでは重すぎます。それらの窓をまとめてロールスクリーンにして、統一感を出すのもおしゃれです。

 

賃貸でも設置可能なねじ止め不要の設置方法もある

ロールスクリーンは軽量のため、「テンションバー」と呼ばれるつっぱり棒タイプの取り付け器を使えば、ねじ止めせずとも設置することができます。ねじ止めしないと設置できないレールが必要なカーテンにはないメリットです。

 

サイズさえあえばテンションバーは窓枠以外の場所にも設置できます。そのメリットを活かしてロールスクリーンを本来の用途外である仕切りなど、別の目的に活用することも可能です。女性でも設置できますが、固定に少々力がいるので誰かに手伝ってもらう方がよいでしょう。

 

日光の取り込み量を加減しやすい

カーテンは縦に光が入ってくるため、少し開いても奥まで光が入り込んできてまぶしいことがあります。そのため取り込む光の量を加減しにくい点がデメリットです。

 

しかしロールスクリーンの場合は水平に光を取り込むことから、特に朝日や夕日といった部屋の奥まで差し込みやすい光を調節しやすいメリットがあります。そのため朝日や夕日が差し込みやすい部屋の窓には、ロールスクリーンの方がカーテン以上におすすめです。

 

 

ロールスクリーンのデメリット

これまでは多くのメリットをご紹介してきましたが、ロールスクリーンにも残念ながら複数のデメリットがあります。メリットばかりに目を奪われていると、設置してから後悔する可能性も否定できません。ロールスクリーンのデメリットも理解してから設置しましょう。

 

横幅のサイズに限りがある

ロールスクリーンはオーダーメイドしても、横幅のサイズに限界があるものと思っていた方がよいでしょう。窓の大きさ次第では、最大のものでも横幅不足ということは決してないことではありません。

 

そのような状況になったとき、2枚を横に付けるように並べて窓をふさぐように配置した場合、2枚の間に隙間ができてしまうこともあり得るため要注意です。隙間ができてしまった場合には日差しはもちろん、視線も遮ることができません。窓の大きさと相談して決めましょう。

 

スクリーンの両端に隙間ができる

ロールスクリーンのデメリットには、スッキリみせたいときによく選ばれる天井付けと呼ばれる工法の場合、オーダーメイドで専用に作ってもらっても、スクリーンの両側にはっきりとした隙間が開きやすいことがあげられます。

 

この両側にできる隙間がデメリットとなる理由は、スクリーンと窓との間にも隙間ができることになるためです。その結果、外に家の中の音や冷暖房の熱が漏れやすくなることから、なるべく避けたいデメリットといえます。

 

風でうるさい音が鳴ることもある

 

ロールスクリーンは、風が吹くと音が鳴る騒音というデメリットもあります。この音の出所はスクリーン下に付いているウエイトバーで、風に揺らされて周囲に当たるためです。騒音予防のために開く必要が少ない窓に取り付けましょう。

 

出入りの多い窓は不向き

出入り口としてよく人が通る窓とは相性が悪く、その都度スクリーンを上げるか、頭を下げて出入りする必要があるため、非常に不便になるというデメリットもあります。出入りの多い窓の場合には一般的なカーテンがおすすめです。

 

巻きずれが起こりやすい

ロールスクリーンの構造的に避けようのないデメリットで、スクリーンを巻き上げる際に一方に偏るのです。毎回同じ方向に巻きずれが起こる場合は、調整シールを貼ることで改善できます。長いものほど起こりやすいため、巻き上げの時は要注意です。

 

危険な事故の原因になることも

ロールスクリーンには、スクリーンの開閉用の紐付きタイプのものが多くあります。以前にこれらの開閉用の紐が、子供の首にからまってしまって死亡事故が起こったこともあるのです。紐を子供の手が届かない高さになるよう、まとめておくなどの対策が必要といえます。

 

 

ロールスクリーンのタイプ

ロールスクリーンにはスクリーンの扱い方の違いで大きく分けて3つのタイプがあります。窓によって相性もあるため、設置前によく検討してから決めましょう。タイプ別にご紹介します。

 

プルコード式

腰窓や小窓におすすめのタイプで、スクリーンをまっすぐ張るための重りであるウェイトバーの中心に、スクリーンの生地を安定させるための紐が下がっています。この紐を軽く引くと、掃除機などのコードを巻き取るように、そのままスクリーンが巻き上がるタイプです。

 

チェーン式

高さのある窓に向いているタイプで、量販店でも見かけることが多いのがこのタイプです。本体のどちらかの端にスクリーンを操作するために紐が付いています。チェーンをどちらに付けるかを選べることが多いので、家具などの配置や窓の使い方などで使いやすい方を選びましょう。

 

ワンタッチ式

手動操作に向かないほど大きい窓に適したタイプです。スクリーンを下ろすときにはチェーンを引き、上げるときには軽く引くと、バネの力で自動で上がるようになっています。それだけの大型を選んだ場合はこのタイプがおすすめです。

 

取り付け方にもタイプがある

光漏れなどもキッチリ防ぐのが目的の場合には、窓全体をカバーできる正面付けがおすすめです。一方で全体をスッキリとまとめたいときには窓枠や天井に付ける天井付けが選ばれますが、先にもご紹介したように両脇から光が漏れやすいデメリットがあります。

 

 

ロールスクリーンの機能

ロールスクリーンを自宅に取り入れるなら、スクリーンの柄ももちろんですが、どんな機能を持っているかにも気を配りたいものです。スクリーンにはどんな種類の機能が付いているのかまとめてみました。

 

ウォッシャブル

汚れの目立ちやすい色を選んだ場合や、水回りやキッチンなど汚れが気になる場所に設置したスクリーンは、なるべく洗濯したいという方も多いことでしょう。洗濯する必要性を感じるときには、あらかじめウォッシャブルのスクリーンを選ぶと後悔しません。

 

ただしウォッシャブルのスクリーンを選んでも、本体の構造上でスクリーンを外しにくく戻しにくいというデメリットもあります。スクリーンの機能とともに、本体からの取り外しのしやすさも確認して選ぶとよいでしょう。

 

遮光・調光

ロールスクリーンでよくあげられるデメリットとして、遮光性がカーテンより低いとよくいわれますが、しっかりとした遮光性を持ったスクリーンも多く出回っています。また、2枚構造で作られたダブルスクリーン、ボーダー生地を前後2枚セットして、スライドさせることでブラインドのように光を調節する調光タイプもおすすめです。

 

防災

高層マンションや火を使うことの多いキッチン回りなどに設置する場合は、防炎加工が施されたスクリーンを選ぶことが大切です。いざという時の備えも考慮に入れてスクリーンを選びましょう。

 

撥水・防カビ・抗菌

お風呂場や脱衣所といった湿度が気になる場所で使用するときは、撥水加工を施したものや、防カビ・抗菌といった衛生面に配慮したスクリーンを選びましょう。スクリーンを手入れする手間も少なくてすみます。

 

天然素材も種類が豊富

「ロールスクリーンは洋室用」と思う方も多いかもしれませんが、天然素材を使ったスクリーンは和室ともよくあいます。天然木や竹、和紙などで作られたスクリーンもあり、和室だけでなく洋室に使ってもよいインテリアになるのでおすすめです。

 

 

おわりに

今回はロールスクリーンについて、メリットやデメリット、タイプや機能をご紹介しました。ロールスクリーンの設置を考えている方はぜひ参考にしていただいて、後悔のない部屋づくりに役立ててください!