- 河村ゆかり
- 広島県出身、巳年、乙女座、O型。 1夫2娘1孫ありのフリーランス編集&ライター。
これまで携わった企画は、育児、インテリア、インド、占い、ガーデニング、敬語、コミックエッセイ、クラフト、クリーニング、辞典、図鑑、スノーボード、ダイエット、ペット、マナー、マネー、メンタルトレーニング・・・以下割愛。
嫌いなもの「波風と熱帯夜」。人生の目標は「平々凡々」。
夏枯れさせない!真夏のベランダガーデン暑さ対策5選
地球温暖化と言われて久しいですが、特に夏のベランダは灼熱状態。そのうえ、熱帯夜が連続したり、室外機が熱風を吐き出し続ける環境では、夜になっても外気が冷えません。植物が夏バテして枯死してしまわないよう、対策が必須です!
過酷なベランダガーデンで植物を生き生きと育てるコツ!
ベランダの床面はコンクリートやモルタル仕上げが多く、熱をためこんでしまいます。さらに照り返しもあって、なんと50℃にもなることも! 植物が生きていくにはあまりな過酷な環境を、さまざまな工夫で改善してあげましょう。
夏のベランダガーデン対策1)鉢植えを日陰に移動させる
ベランダガーデンは、鉢植えでガーデニングを楽しむ場所です。鉢植えは地植えと異なり、水やり回数が増えるなど手がかかりますが、最大の利点は鉢を動かせること。
暑さがこもる夏のベランダガーデンでは、ぜひ鉢を動かして、少しでも日陰に移動させましょう。
夏の直射日光を浴び続けると、葉焼けを起こして株が弱る品種もたくさん! また鉢の内部に熱がこもり、根を傷めるケースも少なくありません。夏の暑さや直射日光に弱い品種は、室内に取り込むことも検討しましょう。
また、ベランダに鉢をじかに置かないことも大切です。ベランダの床面にたまった熱や輻射熱などで、床面には非常に熱がこもります。
花台を利用する、スノコなどで棚をDIYする、鉢の下にレンガやブロックを置くなど工夫してみて。
夏のベランダガーデン対策2)日よけ
日よけのないベランダガーデンの場合、積極的に日よけグッズを利用して日陰をつくりましょう。
日よけには、建物の外部に取り付ける簡易的なひさし「オーニング」、窓の外に布などを張って日差しをさえぎる「サンシェード」、立てかけるだけでよい昔ながらの「よしず」や、おしゃれな「洋風立てす」など、いろいろな方法があります。
オーニングの場合は、外壁に取り付ける工事が必要ですが、電動式もあり、取りつけてしまえば便利に使えます。サンシェードはオーニングより手軽とはいえ、風で吹き飛ばされないように工夫が必要です。
またオーニングやサンシェードは、さまざまな柄や素材があるので、ベランダガーデンの雰囲気に合わせてチョイスするのも楽しいですよ。
立てかけるだけでよい、よしずや洋風たてすは、設置が簡単なのが何よりの利点。いずれもホームセンターやネットショップなどで購入可能です。
夏のベランダガーデン対策3)水やりは涼しいうちに
真夏の植物の水やりは、朝の涼しい時間帯に行ってください。水やりしたあと、水はしばらくの間、鉢土の中にとどまります。昼の直射日光下では、水が鉢土の中で温度を急上昇させ、植物の根を傷めてしまう危険性大!
ホースで水やりする場合には、しばらくの間放水して、ホース内の温められた水が出きったのを確認してから、水やりしましょう。
水やりするときには、株元に水を与えるのはもちろんのこと、葉に水をかける「葉水」も大切です。葉水は、葉や枝の温度を下げる効果があります。
また夏場は急な雨が多く、水やりをすべきか迷うことがありますが、そんなときは鉢土に直に触って乾燥具合を確認してみて。
ベランダは、あんがい雨に当たらない場所が多いもの。雨を受ける位置に鉢があったとしても、葉で跳ね返って土まで湿らないこともあります。
夏のベランダガーデン対策4)剪定して風通しを確保する
日本の夏は、高温多湿が特徴です。高温は日陰に鉢を移動させたり、日よけを作ったりである程度解消できますが、湿度のコントロールは困難です。
枝をたくさん発生させて、葉をよく茂らせる植物は、そのままにしておくと内部に湿気がたまり、蒸れてしまいます。蒸れを生じると病害虫の被害にあいやすくなり、株を弱めるので厳禁。
込み入った枝や葉は、剪定して枝をすかせましょう。枝や葉が整理されれば風の通り道ができ、株の内部に湿気がたまりにくくなります。
枯れ込んだ枝、黄変した下葉なども、枝元からカットして間引いて。花が咲くものは、早めに花がらを摘んでください。
ただし、植物にはそれぞれ適した剪定時期があるので、必ず事前に確認して。
夏のベランダガーデン対策5)鉢をマルチング
夏のベランダガーデンの高温対策に、ぜひ鉢植えをマルチングしてください。マルチングとは、植物の株元の土をマルチング材で覆うことです。
マルチングすることで、土に直接、強い日差しを浴びることがなくなるため、土の温度上昇を抑えます。同時に水分蒸発も抑える効果もあり、水切れ予防にも。
マルチング材には、ワラ、バークチップ、ヤシガラ、腐葉土など自然素材がおすすめ。通気性がよいうえ、雨による泥の跳ね上がりもふせぐので、病害虫対策にも有効です。
またマルチング材は、冬になれば保温効果が期待できます。さらに鉢土を覆うことで雑草のタネが土まで届かず、雑草対策にも。
マルチングは、夏以外にもガーデニングに役立つ優れものです! ぜひ上手に利用してみて。
おわりに
夏が終わったら、ベランダガーデンの植物が全滅…なんてことにならないように、万全の対策を施してくださいね!