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ガーデニング
河村ゆかり

育てやすい!カラフルな花を長期間楽しめるインドアプランツ

一年中、室内で楽しめるインドアプランツ。なかでも花期の長いタイプは、部屋を華やかにしてくれる貴重な存在です。花を長期間楽しめて、しかも育てやすいインドアプランツの厳選3種をご紹介します。

育てやすさも魅力!花の美しいインドアプランツ

インドアプランツといえば観葉植物が代表的ですが、グリーンの美しい葉に加えて、色とりどりの花まで楽しめるなんて一挙両得!基本の育て方や、長期間、花を楽しむためのお手入れのコツなど、ご紹介します。

 

ストレリチア

ストレリチア(ゴクラクチョウカ科)は、別名別名「Bird-of-Paradise(天国の鳥)」。オレンジと青の鮮やかな花が特徴です。

花期は5~10月。この間は、鉢土が乾いたら水をたっぷり与えます。ある程度の耐陰性はありますが、一年中日当たりのよい環境で育てるのが理想的。日照不足になると、花つきが悪くなるので要注意です。

特に春から秋にかけては、戸外に出して直射日光に当てると、しっかりとした株に育ちます。ただ、室内で栽培していたストレリチアを急に強い直射日光に当てると葉焼けするので避けて。1週間ほどかけて、徐々に明るい場所に移動させて慣らしていきましょう。

ストレリチアの花は咲き終わったら、花茎の根元からカットします。また、カイガラムシやハダニがつくことも。発見し次第、専用薬剤で駆除してください。

 

グズマニア

グズマニア(パイナップル科)は、5~9月にカラフルな花苞を楽しめる熱帯植物です。熱帯アメリカ原産で、現地では木々の幹などにくっついて根を張り育ちます。

グズマニアは原産地のジャングルと同様に高温と多湿を好み、耐寒性は弱めです。また強い日差しは苦手で、葉焼けを起こしてしまうため注意して。室内では、レースのカーテン越しの明るい半日陰で育てます。

グズマニアの最大の特徴は、水やりの方法です。気温の高い夏は、毎日水やりします。その際、葉が重なった筒状の部分に水をためるのがコツ。グズマニアは、そこから吸水するのです。前日の水がまだたまっている場合は、筒の水がすっかり入れ替わるくらい、株の上からたっぷりと水を浴びせます。

花期の5~9月は肥料切れしないように、月1回を目安に、規定量に薄めた液体肥料を筒に与えましょう。温暖な春と秋は、筒の中の水がなくなったら水やりをして、筒に水をためます。

冬は筒の中に水をためません。土が乾いたら、株元に水やりを。水やりの後は株を逆さにし、筒の中の水を切るのがポイントです。

 

アンスリウム

アンスリウム(サトイモ科)は、和名の「大紅団扇(オオベニウチワ)」のとおり、花のように見える真っ赤な仏炎苞(ぶつえんほう)が目を引く観葉植物です。この仏炎苞は5~10月くらいまで楽しめます。

熱帯アメリカ生まれのアンスリウムは、直射日光を嫌います。強い日光に当たってしまうと茶色く枯れ込んでしまい、成長不良にもなりかねません。1年を通して直射日光を避け、明るい室内で栽培を。温暖な春~秋は、風通しのよい明るい日陰で育てることもできます。

アンスリウムは寒さに非常に弱いので、常に10°C以上の気温をキープしてください。17°C以上の気温を保てれば、冬でも仏炎苞を観賞できます。

アンスリウムは多湿を好むため、まめに霧吹きで葉水を与えて。ただし、根は過湿を嫌いますから、用土まで湿らせないよう注意して。

 

ブライダルベール

ブライダルベール(ツユクサ科)は、たくさんの白い小花を、花嫁のベールのようにこんもりと咲かせるつる性植物です。ハンギング仕立てにすると、旺盛に枝を発生させ下垂する姿を楽しめます。葉が茂る性質なので、増え過ぎた葉や黄変した下葉は、その都度カットしてください。

花は真夏をのぞき、4~10月にわたって咲きます。ブライダルベールの開花には温度と日当たりが必須ですから、十分に日の当たる、暖かな窓辺が栽培に最適。日照不足になると、花が付かなくなるので要注意。ただし、真夏の直射日光は強すぎて株を傷めるので、夏場はレースのカーテン越しで育ててください。

花をつける間は肥料切れにならないよう、規定量の液体肥料を1週間に1回程度与えます。また、水切れを起こさないよう、鉢土をよく観察して、乾いたら鉢底から水が染み出るまでしっかり水やりしましょう。

 

おわりに

長い間花を見ることができると、ガーデニングにも精が出るというもの。また、いずれも常緑なので、花が終わった後も美しいグリーンリーフを楽しめますよ。