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刺されると怖いスズメバチ|種類や寿命、巣を作る場所や駆除方法を紹介!
スズメバチは家の周りを飛び回ることもあり、スズメバチに刺されたことによる死亡事故は、毎年発生しています。スズメバチによる被害を防ぐためには、どうすればいいのでしょうか?スズメバチの活動時期や種類、ライフサイクルなどを分かりやすく解説します。
軒下や屋根裏、戸袋などさまざまな場所に巣を作り、攻撃性の高いスズメバチ。胴体がオレンジ色で足が黒いハチを見たら、どれもスズメバチだと思う方も多いのではないでしょうか?
スズメバチとは、スズメバチ科に属するハチの総称であり、日本には3属17種のスズメバチが生息しています。
そのスズメバチのほとんどが比較的大型で、攻撃性の高い性質を持っていますが、種類によって生態が異なるため、スズメバチ対策や巣の駆除を行うには、種類ごとの特徴を知っておくことが大切です。
この記事では、スズメバチの種類や活動時期、ライフサイクルについて紹介します。
3属17種類もいるスズメバチ
日本には3属17種のスズメバチが生息しています。その中でも、人の生息域に巣を作り、特に攻撃的で危険度の高い「モンスズメバチ」「キイロスズメバチ」「オオスズメバチ」について、紹介します。
モンスズメバチ
モンスズメバチは、北海道から九州の平地~低山地にかけて生息する体長21~30mmのスズメバチです。お尻の部分に波打った黒い模様があるのが特徴で、木の中の空洞のほか、家の屋根裏や壁の隙間などに巣を作ります。
活動時期は4~11月頃で、多少暗くても活動します。
キイロスズメバチ
キイロスズメバチは、北海道から九州、対馬や屋久島の平地~低山地にかけて広く生息する体長17~28mmのスズメバチです。見た目が黄色く、神経質で凶暴性と攻撃性があり、人間の住む環境に適応する能力が高いのが特徴です。
活動時期は4~12月頃と長く、7月~8月は特に攻撃性が増します。
オオスズメバチ
オオスズメバチは、スズメバチの中で最も大きく、獰猛で気性が荒いスズメバチです。北海道から沖縄の平地~低山地にかけて広く生息し、体長は27~45mm。
土の中や木の内部などの見えない場所に巣を作るため、巣に気付かず襲われる人が多くいます。活動時期は4~11月頃で、8月~10月は特に攻撃性が増します。
顎の力が非常に強く、噛みついてくることもあります。
スズメバチが巣を作るのはどんな場所?
スズメバチは、水に弱く、雨風をしのげる場所を好んで巣作りをしますが、それぞれの種類で巣作りに選ぶ場所は異なります。上述した3例のスズメバチが好んで巣作りする場所は下記の表のようになります。
モンスズメバチは天井裏や戸袋、壁の隙間や樹の洞などの狭く密閉された空間に、キイロスズメバチは女王バチとわずかな働きバチしかいない集団は屋根裏や床下、樹の洞などの閉鎖的な空間に巣を作り、働きバチが多くなると軒下や樹の上など、巣への出入りがしやすい開放的な場所に引っ越します。
そして、オオスズメバチは、土の中や木の内部など、ひと目では分からない場所に巣を作ります。このように、種類によって巣作りする場所は異なりますが、巣に近づかれると「カチカチ」という音を出しながら飛び回る威嚇行動をします。
「カチカチ」という音が聞こえたら、注意しましょう。
スズメバチが巣を作る時期は?
スズメバチが巣を作り始めるのは、5月から6月の頃。4月になって活動を始めた女王バチが一匹で巣作りを始めます。この頃の巣は、女王バチ1匹しかいないので、小さめです。
5月の下旬になると、働きバチが羽化しはじめ、女王バチとともに巣作りを開始。働きハチが増えるにつれ、巣も大きくなります。8月から9月は、どんどん巣が大きくなり、ハチの数も増加します。
そして、10月。新女王バチが誕生してオスバチと交尾。巣から旅立ちます。秋も深くなると、女王バチが寿命を終え、巣にハチがいなくなるのです。誰もいなくなった巣は、翌年、使われることはありません。
しかし、スズメバチが巣を作った場所は、スズメバチにとって快適な場所であることから、前年に巣が作られていた場所に新たな巣が作られることもあります。
そのため、スズメバチが巣作りをした場所は、捕獲器を設置したり、持続時間の長い殺虫剤を散布するなどの対策をしておくと、翌年の巣作り防止ができます。
スズメバチの一生とライフサイクル
前述したように、スズメバチは短命であり、1年間生きることができるのは女王バチだけです。働きバチとオスバチ、女王バチと新女王バチの一生を、それぞれみていきましょう。
働きバチの一生とは
働きバチの寿命は短命です。まず、卵の状態が5日間、孵化してから幼虫となって2週間弱、そして、さなぎで2週間過ごします。成虫になると、スズメバチの中でも寿命が短いキイロスズメバチは約2週間、寿命が長いといわれるオオスズメバチが約5週間生きるとされています。
働き蜂の仕事は、営巣・エサ集め・防御・保育の4つ。5月に羽化すると、夏に向けて巣を大きくし、働きバチや新しい女王バチの幼虫を育てる巣穴を作ります。また、女王バチやオスバチ、幼虫はエサを取りにはいかないので、働きバチがエサを探し、巣に持ち帰るのです。
そして、巣に危険が迫ったときは、外敵から巣を守ります。
オスバチの寿命は短い
スズメバチというと、毒針を持ち、凶暴というイメージがありますが、スズメバチのオスは、毒針を持っていません。なぜ毒針を持っていないのか、というと、スズメバチの毒針は産卵管が変化したものであるため。
オスは産卵管を持っていないので、毒針も無いのです。そんなオスバチが生まれるのは、8月の中旬ごろ。産卵の際に、受精しなかった卵から生まれるのがオスバチとなるのです。
卵から孵化して1~2週間で成虫となるオスバチは、9月の繁殖期頃まで巣の中で働きバチが運ぶエサを食べて過ごします。秋になって新女王バチが巣を出ると、オスバチも一緒に飛び立ち、新女王バチと交尾して一生を終えるのです。
女王バチの寿命は1年
「働きバチ」や「オスバチ」は短命で、冬を越すことはできませんが、「女王バチ」の寿命は1年ほど。
そのライフサイクルは、
「秋」に生まれ
「冬」を越冬し
「春」に巣を作り
「夏」に産卵して
「秋」に亡くなる
となります。
まず、秋。9月頃に生まれた新女王バチは羽化してから1~2週間で栄養を貯え、冬になる前にオスバチと出会って交わります。その際、オスから一生分の「精子」を受け取り、体内に蓄えます。
冬は、切り株や地下、倒木などで冬眠し、春になって暖かくなった頃に活動を始めるのです。活動を始めてすぐは自分で餌を捕りながら巣を作り、働きバチを生んで成虫に育てます。この頃の産卵数は、1日当たり2,000から3,000個。急速に増えていきます。
働きバチが活動を始めたら、女王バチは巣に籠って産卵に専念し、9月頃からは新女王バチを産卵します。そして、11月頃に死滅するのです。
スズメバチは、春から秋にかけて活動するため、冬になると巣の中には何もいません。したがって、冬に見つけた巣は、安心して駆除することができます。
スズメバチの危険な時期とスズメバチを見つけた時の対策方法とは?
スズメバチは、春先から活動を始めて夏にかけて巣を作り、巣が大きくなった夏以降、繁殖期を迎えます。この巣作り・繁殖活動を行うのが7月から10月ですが、この時期は巣や巣の中のハチを守るために凶暴で攻撃的になります。
また、この時期の中でも危険なのが秋口です。秋口は新しい女王バチや繁殖に必要なオスが生まれ、多くのエサが必要となりますが、秋から冬に向けて餌となる昆虫が減るため、攻撃性が増すのです。
スズメバチを見つけた時はどう対応したらいい?
スズメバチが活動する時期は春から秋。見つけた時にはなるべく近寄らないのが一番ですが、家や庭先に巣作りしている場合は、何らかの対策を取る必要があります。
ここからは、スズメバチを見つけた時の対応策について紹介します。
市役所や業者へ連絡
スズメバチの巣を見つけた場合の対応策としてまず挙げられるのが、役所やスズメバチの駆除を行なっている専門業者へ連絡するという方法です。
役所では、駆除する専門業者の紹介や無料での巣の駆除、巣の駆除費用の一部負担など、さまざまな対応を行っていますが、住んでいる場所の役所によっては対応してもらえない場合もあります。
確実で安全なのは専門業者に依頼することですが、スズメバチ駆除は「巣の大きさ」や「巣の場所」などの状況によって金額が異なるため、場合によっては多額な費用が掛かってしまうことがあります。
費用がかかるのであれば、巣をそのままにしておくという人もいるかもしれませんが、巣を放置することで家族や近所の人に被害が出てしまうことも。巣を見つけた時には駆除することが必要です。
自分でできる対策方法も
役所や専門業者に依頼するという方法の他に、自分で駆除する、という方法もあります。
そこでおすすめなのが
「ハチ取り撃滅 捕獲器タイプ 」
「スズメバチの巣撃滅」
「スズメバチの巣撃滅 駆除エサタイプ」
の3つ。
それぞれの商品について、使い方や特徴などを紹介します。
飛び回るスズメバチを匂いで捕獲「ハチ取り撃滅 捕獲器タイプ」
「ハチ取り撃滅 捕獲器タイプ」は、スズメバチが好む匂いで容器内に誘いこみ、閉じ込めて撃退する商品です。家のまわりでスズメバチが飛んでいる場合、気になるところに吊るすだけなので、安全に駆除することができます。
女王バチが巣作りを開始する時期に設置しておけば、女王バチを捕獲して巣作りを防ぐことができます。
ハチ取り撃滅捕獲器タイプ(2個入)
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仕掛けたその日からお庭まわりに飛来したハチを駆除できる捕獲器。中に入ると誘引捕獲液がハチにすばやく密着して沈める効果で、一度入ったら逃しません。
ハチ取り撃滅捕獲器タイプ(2個入)
スズメバチの反撃を防いで安全駆除「スズメバチの巣撃滅」
「スズメバチの巣撃滅」は、速効性・致死効果のある4種の有効成分を配合し、巣に直接スプレーすることでススメバチを撃退するという商品です。
飛んでいるスズメバチや、駆除したい巣に近づかなければなりませんが、反撃性を失う植物由来の成分が配合されているため、安心してスズメバチや巣を駆除することができます。
毎年、同じような場所に巣が作られる場合は、巣作りの時期に差し掛かる前にスプレーしておくことで巣作り防止の効果も期待できます。なお、使用する際には、肌をスズメバチの針から守るため、防護服などの着用が必要です。
スズメバチの巣撃滅(550mℓ)
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飛んでいるスズメバチや巣を、高濃度の
速効成分と反撃されない成分で安心して 退治できる駆除剤。前年巣があった場所 の周辺にかけると巣作り予防ができます。
スズメバチの巣撃滅(550mℓ)
隠れた場所に巣を作るスズメバチにも効果的「スズメバチの巣撃滅 駆除エサタイプ」
「スズメバチの巣撃滅 駆除エサタイプ」は、駆除エサをスズメバチ自身が巣に持ち帰り、巣の中のハチに分け与えることによって、働きバチや巣の中のハチ、幼虫を死滅させるという商品です。
商品を設置した場所からおよそ10mの範囲に効果があるので、巣を直接刺激せず、スズメバチの巣を安全に駆除することができます。エサ剤の効果は約2週間。
スズメバチは、土の中、樹洞の中など、その種類によって巣を作る場所が異なるため、巣がどこにあるのかが分らないこともありますが、「スズメバチの巣撃滅 駆除エサタイプ」なら、巣がどこにあるか分らない、巣に近づかずに駆除したい、という場合に活躍します。
スズメバチの巣撃滅 駆除エサタイプ(4個入)
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毒エサの伝播効果により、場所がわからない巣、手が届かない場所の巣でも退治できる駆除剤。スズメバチ駆除後は巣を自分で処分できます(要防護服着用)。
スズメバチの巣撃滅 駆除エサタイプ(4個入)
まとめ
日本に17種類生息し、それぞれの種類で巣を作る場所や時期が決まっているスズメバチ。自宅のまわりで発見してしまうと、恐ろしいと感じてしまいますが、専門業者の他、自分で駆除する方法もあります。
飛んでいるスズメバチに遭遇したり、スズメバチの巣を見つけてしまった場合は、自分にあった方法で落ち着いて対処するようにしましょう。
自分で駆除する方法を詳しく知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
手軽で安全!攻撃性が高く危険なスズメバチを自分で駆除する方法とは?
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