- 津久井 玲子
- 自分が仕事の中で勉強したことを、わかりやすさ、伝わりやすさに気をつけて書いています。読んでくださった方にとっても、読んでよかった、勉強になったと思える記事を目指しています。
部屋干しの悩みはエアコンで解決!カラッと乾かすコツは?
雨の多い梅雨の時期は、特に部屋干しの需要が高くなります。しかし、部屋干しした洗濯物は、嫌な臭いがしたりスッキリ乾かなかったりと悩みも多いものです。そんな悩みはエアコンで解決しましょう。エアコンを使った部屋干しのコツをご紹介します。
部屋干しでスッキリ乾かすならエアコンを活用しよう!
雨の日や外出で家を長く空ける日などは、どうしても部屋干しが多くなります。中には「洗濯物はいつも部屋干し」という方もいるのではないでしょうか?
しかし部屋干しにはいくつもの悩みがつきものです。「スッキリ乾かない」「嫌な臭いがする」「部屋の中がジメジメする」など、思い当たることはいくつもあることでしょう。
そんな部屋干しの悩みはエアコンが解決してくれます。エアコンの機能を上手に使って、部屋干しの悩みをなくしましょう。
部屋干しのデメリット
梅雨や秋雨をはじめ、洗濯物を干したい日に雨が降っていることは珍しくありません。マンションのベランダでは干しきれないという家庭もあることでしょう。そんな時には部屋干しするしかありません。しかし部屋干しには無視できないデメリットもあります。
洗濯物が乾きにくい
洗濯物を部屋干しすると洗濯物から出た湿気は部屋に溜まり、そのために部屋の湿度は10~20%ほど上がってしまうといわれています。洗濯物を5kg干すと、それだけで約3Lもの水分が水蒸気となって部屋に充満するという説もあるのです。
湿度が上がってしまうと、洗濯物の水分が気化して出ていくスペースがなくなってしまいます。そうなってしまえば当然洗濯物は乾きません。部屋干しだと洗濯物が乾きにくい理由です。
洗濯物から異臭がしやすい
部屋の湿度が高いままだと洗濯物が乾きにくいため、濡れたままの状態が長く続くことになります。そのため雑菌が繁殖してしまい、生乾き特有の嫌な臭いの原因になるだけでなく、カビが生えてしまうこともあるため要注意です。
ダニやカビが発生しやすい
部屋干しすると当然のことながら部屋の湿度が上がります。そのため湿度が大好きなダニやカビが大発生してしまうこともあり、アレルギーなどの健康被害が起こる原因にもなるのです。部屋干しした部屋は、そうでない部屋と比べてダニの数が2倍以上いたという報告もあります。
エアコンの除湿機能を知ろう
部屋干しのデメリットの原因は、湿度が大きくかかわっています。そんな湿度を下げるには、エアコンの除湿機能を効率よく使うことで解決可能です。エアコンの除湿方法には2つのタイプがあります。それぞれの特徴をまとめてみました。
弱冷房除湿
弱冷房除湿は室内の空気から水分を取り除いて外に排出し、残りの空気はそのまま部屋に戻す除湿方法です。湿度の低い空気は冷たく感じることから、特に暑く感じていないときには寒くなったように感じます。
夏の暑い時期はともかく、冬や梅雨寒など暑くないときには使いにくい機能です。しかし多くのエアコンがこの弱冷房除湿のため、使う前に取扱説明書を確認してみてください。
再熱除湿
弱冷房除湿が使いにくいときに便利な機能が再熱除湿です。除湿したために冷たく感じる空気を温めてから部屋に戻すため、寒く感じずにすみます。しかし空気を加熱する分の電気代がかかるため、普通の冷房よりも光熱費がかさむ点が難点です。
エアコンによっては温度設定も可能
部屋干しの効率を上げるためには、湿度だけでなく温度も重要です。除湿機能の温度設定が可能な場合はキチンと設定しておきましょう。設定温度は20℃ほどがおすすめです。
エアコンを使った部屋干しのコツ
エアコンの除湿機能を効果的に活用するためには洗濯物の干し方も大切です。部屋干しするときの干し方のポイントをまとめました。
干し方を工夫する
外干しの場合にもいえることですが、部屋干しでは特に風通しを意識して洗濯物を干すようにしましょう。洗濯物同士の間隔は最低でも15cmは離すのがおすすめです。スペースが足らないときには部屋干し用ラックを活用すると、横方向だけでなく縦方向にも干すスペースを確保できます。
さらに洗濯物の厚みによって、厚い物と薄い物を交互に並べて干すのも効果的な方法です。薄手の物は乾くのも早いので、先に乾いていたらすぐに取り込むことで、さらに空気の通りをよくできます。
タオルなどを干すときに重なりをなくして干すこともおすすめです。二つ折りにして干すと内側の風通しが悪くなってしまいます。しかし、端っこだけを洗濯ばさみを使って吊るすことで、風に当たる面積を広くすることが可能です。これだけでも乾く速度が格段に変わります。
風が直接当たるように干す
部屋干しにすると特に乾きにくいパーカーやジーパンといった厚手の洗濯物は、直接エアコンの風が当たる場所に干すようにしましょう。除湿された乾いた空気を直接当てることで乾く時間を大幅に短縮できます。
1度で洗い切ろうとしない
洗濯物がたくさんあるときは、1度ですべて洗い切ろうとせずに、量にあわせて分けて洗うとよいでしょう。部屋干しは時間を気にせず干すことができるため、一気に洗濯をすませる必要がありません。洗濯物も空間に余裕をもって干した方が早く乾きます。
それでも洗濯物の臭いが気になるときは、部屋干し用洗剤を使うのもおすすめです。洗浄力が高く抗菌性も考慮されているため、生乾きの嫌な臭いを抑えてくれます。
洗濯物が乾いたら換気をする
洗濯物が乾いたら室内の湿気を逃がすために換気をします。エアコンで除湿運転をしていた場合にも寒気は必ずしてください。ただし、エアコンで除湿運転をしながら換気をするとエアコンに無駄な負荷をかけることになるため、運転を止めてから換気するよう注意しましょう。
エアコン以外の部屋干しのコツ
まだ気温が高くないときなど、「エアコンを使うのはもったいない」と思うときもあることでしょう。ではエアコン以外にも部屋干しの効率を上げる方法はあるのでしょうか?エアコンを使う以外にも使える部屋干しのコツをご紹介します。
空気を循環させる
扇風機やサーキュレーターなどで空気を循環させれば、部屋干しでも洗濯物をより早く乾かすことができます。コツは洗濯物の下から送風して、空気を通すだけでなく湿気も飛ばさせることです。エアコンほどではありませんが、洗濯物をより早く乾かすことができます。
除湿機を使う
除湿機も部屋の湿度を下げてくれるため、部屋干しの効率を上げてくれます。天気に左右されず1年中使えるため、部屋干しが多い家庭は1台あると便利です。
浴室乾燥機と併用する
浴室乾燥機を使って部屋干しすると、浴室という狭い空間で空気を循環させて干せる分だけ、単なる部屋干しよりも早く乾かすことができます。洗濯物を浴室内に部屋干ししたら窓などを閉め切り、浴室内で空気を循環させると効率的です。
特に夜に洗濯と入浴をすませた場合は、寝ている間に浴室で部屋干しするといいでしょう。浴室乾燥機を乾燥モードで運転しながら浴室で部屋干しすれば、浴室を乾燥させつつ洗濯物も早く乾かせ、さらに浴室のカビも抑えられます。
ただし入浴後は浴室の湿度が高いため、浴室の窓を開けて換気扇を回し、余裕があれば壁などの水気を拭き取って、ある程度室内を乾燥させてから利用しましょう。
おわりに
エアコンは部屋干しの強い味方です。その機能を上手に使いこなせば、天気に関係なく部屋干しができます。部屋干しのコツも取り入れて、天気にとらわれずに洗濯物を片付けてください。