- 河村ゆかり
- 広島県出身、巳年、乙女座、O型。 1夫2娘1孫ありのフリーランス編集&ライター。
これまで携わった企画は、育児、インテリア、インド、占い、ガーデニング、敬語、コミックエッセイ、クラフト、クリーニング、辞典、図鑑、スノーボード、ダイエット、ペット、マナー、マネー、メンタルトレーニング・・・以下割愛。
嫌いなもの「波風と熱帯夜」。人生の目標は「平々凡々」。
まるで芸術作品!家で育てられる「不思議な形&色の野菜」7選
ズッキーニといえば、キュウリを太らせたような細長では? 緑の葉なのに中心に葉がらの色が黄色や赤?…などなど、一瞬目を疑うような野菜の数々と育て方をご紹介します!
収穫の喜び倍増!面白い形&独特な色の野菜を育ててみよう
一般的な野菜の色・形とは異なる品種は、繊細で育てるのが大変、とは限りません!家でも十分育てることができる7種をご紹介します。
コンテナ栽培も可能ですから、ベランダガーデナーの方もぜひ挑戦してみてくださいね!
マイクロキュウリ
キュウリといえば、ピクルスにするようなミニサイズもありますが、普通は細長い形です。しかし、マイクロきゅうり(ウリ科)はまるで小さなメロン!
アメリカで多く栽培され、食卓にもよく上っていますが、日本ではまだまだ珍しい野菜です。
マイクロキュウリの栽培方法は簡単で、普通のキュウリに準じます。発芽適温の20~30℃の4~5月に種まきし、本葉が4枚になったら、株間を30~40㎝とって定植。
ツルが20㎝くらいに伸びるころ、ネットに誘引して育て続ければ、種まきから約55日後には実が約2㎝に成長して収穫できます。グリーンカーテンにもおすすめです。
食用ホオズキ
観賞用と思われがちなホオズキ(ナス科)ですが、食用種もあります。鉄分やビタミンA・Cが豊富に含まれて、健康に役立つ野菜として注目される野菜です。
食用ホオズキは日当たりを好むので、日当たりのよい戸外で育てます。乾燥すると株が弱るため、鉢やコンテナの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしてください。地植えでも乾燥した真夏日が続くときには、水やりしたほうが安心です。
6月中旬くらいになって花が咲きはじめたら、規定量の液肥を週に1度のペースで与えましょう。開花から1カ月を過ぎるころ、袋(ガク)ができて中に実が育ってきます。やがて緑色だったガクが茶色に変化し、中の実が透けて見えるようになったら収穫のタイミングです。
UFOズッキーニ
文字とおり、円盤形のUFOのようなズッキーニ(ウリ科)です。ウリ科の植物は連作障害が出やすいため、ズッキーニはもちろん、カボチャ、キュウリ、ゴーヤなどを前年に育てた場所を避けて植えてください。コンテナや鉢栽培ならば、新しい培養土を使用すれば問題ありません。
発芽適温は20~30℃で、種のまき時は4~5月くらいです。栽培は、日当たりと風通しのよい場所を選んでください。乾燥を好む性質のため、水は与えすぎないで。
実は大きくなりすぎると固くなるので、直径7~8cmで収穫しましょう。あえて大きく育てて、食用ではなくディスプレー用にするのもおすすめです。
スイスチャード
スイスチャード(アガサ科)は、和名を「西洋不断草」。その名の通り、真夏でも途絶えることなく栽培ができるので、ぜひ育ててほしい葉野菜のひとつです。
スイスチャードの魅力は、なんといってもカラフルさ グリーンの葉の真ん中が黄色、ピンク、赤、オレンジなどのビビッドカラーで、花壇に植える人もいるほどです。
スイスチャードは育てやすい野菜ですが、栽培のポイントは土づくり。酸性の土を嫌うので、植え付け前には苦土石灰をまいてよく耕しておきましょう。鉢やコンテナ栽培ならば、野菜栽培用の市販の土を使えば安心です。
本葉5~6枚になったら、株間を30cmとって定植します。草丈20cm以上の大株に育ったら、外葉からかき取るように収穫すれば、長く楽しめますよ。
カステルフランコ
カステルフランコ(キク科)は、バラにたとえられるのも納得の美しい葉野菜です。チコリ―の仲間であり、イタリアでは高級野菜として知られています。
カステルフランコは7~8月に育苗用土に種まきし、風通しのよい半日陰で育苗します。約4週間後、草丈7cmほどになったら定植。日当たり良好で、水はけのよい場所を選んで、株間20㎝を目安に浅植えしてください。
カステルフランコは、10〜11月の冷涼な気候でどんどん生育します。株が成長するにつけレタスのように結球してくるので、本格的な霜のシーズンに入る前に収穫しましょう。
ロッソビアンコ
ロッソビアンコ(ナス科)は、イタリア語で「白いバラ」。よく見かける濃い紫のナスとは異なり、白と赤紫のマーブル模様がオシャレな品種です。
ナスはビギナー向きの野菜ですが、「接木苗」を選べばなお安心。丈夫な品種を台座にして接木した苗は、病害虫に強く、育てやすいのです。
ロッソビアンコは、最初の花から3番目の花に実が付けば、その後は次々と着果します。最初の実が直径10㎝ほどに成長したら収穫し、1週間に1度、規定量の液肥を追肥しましょう。
ロッソビアンコの実は育ちすぎると風味が損なわれるので、採り時を逃さないよう、毎日成長をチェックしてください。
ロマネスコ
ロマネスコ(アブラナ科)はカリフラワーの仲間。小さな蕾が集合してらせん状を描き、なんとも芸術的な姿をしています。品種名も「ダ・ヴィンチ」「ミケランジェロ」「ネオ・スパイラル」など、アートの香りが漂う個性派野菜。
栽培する際には、まず栽培場所にご注意を。ロマネスコはアブラナ科のため連載障害を起こしやすいため、同じアブラナ科(ブロッコリー、キャベツなど)を育てた場所には植えないでください。
また、ロマネスクの栽培中は肥料切れが厳禁です。定植後は水やりをかねて、1週間に1度、規定量の液肥を与えましょう。品種によって違いはありますが、おおむね苗を植え付けてから3~4か月後には収穫できます。
おわりに
いかがでしたか? 普通の野菜を育てるのも楽しいですが、見目形の変わった野菜は、家庭菜園の彩りにもなり一石二鳥ですよ!