- 河村ゆかり
- 広島県出身、巳年、乙女座、O型。 1夫2娘1孫ありのフリーランス編集&ライター。
これまで携わった企画は、育児、インテリア、インド、占い、ガーデニング、敬語、コミックエッセイ、クラフト、クリーニング、辞典、図鑑、スノーボード、ダイエット、ペット、マナー、マネー、メンタルトレーニング・・・以下割愛。
嫌いなもの「波風と熱帯夜」。人生の目標は「平々凡々」。
ハイセンスな庭づくりに活用したい!黒い植物10選
ピンク、レッド、イエロー、ブルー、そしてグリーン…色とりどりの花が多いなか、シックな黒色が目を引く植物を庭に取り入れてみませんか?とっておきの10種を、育て方のコツとともにご紹介します。
庭を引き締め個性的に演出する黒い植物たち
さまざまな色の花が咲く庭や寄せ植えに、黒い花や実がつく植物を加えると、一気にグレードアップ!庭や寄せ植えが一気に大人の雰囲気に。さらに黒が入ることで、ほかの植物のカラフルさが引き立つ効果もありますよ。
ペチュニア
ペチュニア(ナス科)は、4月ごろから約半年にわたって花を咲かせるおなじみの一年草です。多彩な花色でも知られるペチュニアですが、なかでも漆黒の花びらをもつ品種は人気!
こんもりと茂るので、梅雨の前に切り戻しをするのが栽培のコツです。また芽吹いて、新しい花芽が付きます。花期が長いため肥料切れしないよう、緩効性肥料や液肥を適量与えましょう。
パンジー・ビオラ
冬から春の花壇の主役といえば、パンジー・ビオラ(スミレ科)。選ぶのに困るほど、さまざまな花色展開があるパンジーやビオラには、黒花種も!
パンジーやビオラは、初心者にも育てやすい強健な性質で、少々の雪や霜なら問題なく育ちます。秋になるとポット苗が販売されますが、まだ気温が高いうちに植えると株が蒸れる・徒長するなどのトラブルが起きがちなので、11月頃になってから植えるのがおすすめです。
チューリップ
春の訪れとともに咲くチューリップ(ユリ科)。童謡でも歌われるほど多くの花色があり、「青色以外の花色はある」と言われるほどです。花が大ぶりなので、黒花種は存在感抜群!
育てるのが容易は球根植物なので、栽培に当たっては球根選びが重要です。黒っぽい斑点などの病変がなく、しっかり固くしまった大きな球根がベスト。
球根3個分の深さを目安に植えれば、発根したとき根で球根が押し出されることはありません。
クロバナフロウソウ
クロバナフロウソウ(フウロソウ科)は、黒紫色の楚々とした宿根草。草丈は70~90㎝と大ぶりですが、花径2㎝ほどの小花を初夏から秋にかけて咲かせます。
日なただけでなく半日陰でも栽培できるうえ、耐寒性に富み、乾燥にも耐える強健種。育てやすいので、ガーデニングビギナーの方にもおすすめです。
発育旺盛で鉢植えは根詰まりしやすいため、春か秋に株分けをするとよいでしょう。
クリスマスローズ
クリスマスローズ(キンポウゲ科)は、洋の庭だけでなく、山野草のような風情で和の庭にもなじむ多年草です。ガーデンが冬枯れする1~3月に咲き、「冬の貴婦人」という愛称でも呼ばれます。
目を引く黒花のほか、白、グレー、グリーン、ピンクなどの単色、グラデーションや花びらの縁に色が入ったものなど、バリエーション多数。
お気に入りの花が咲けば長く楽しみたくなりますが、花色が退色したら切り取って。新しい葉がしっかりと育ち、来年もよい花を咲かせてくれます。
クロユリ
その名のとおり、漆黒の花を咲かせるクロユリ(ユリ科)。ユリ科ではありますが、オリエンタルリリーやテッポウユリなどの「ユリ属」ではなく、「バイモ属」に属する別種の植物です。
同じクロユリの仲間には、黄色の花を咲かせる「キバナクロユリ」も。
クロユリの球根の植え付けは、7月~9月上旬が適期。春に芽が出て、4~6月に花を咲かせます。アブラムシがつきやすいので、発芽前に浸透移行性殺虫剤をまくと安心です。
セイヨウオダマキ
セイヨウオダマキ(キンポウゲ科)は、強い耐寒性を持つ宿根草です。強健な性質で育てやすく、春~初夏にたくさんの花を咲かせます。青みがかった黒花種は、楚々とした山野草の風情と、個性的な存在感を併せ持つ品種です。
こぼれダネからよく発芽し、草丈は80㎝にも達します。やや半日陰を好むので、シンボルツリーの株元などに植えても。花を長く楽しむには、まめに花がらを摘んで、種を付けさせないようにします。
観賞用トウガラシ
鑑賞用トウガラシ(ナス科)は、赤、黄、オレンジなどカラフルな実のほか、黒い実をつける品種もあります。草丈は30~50㎝ほどで、鉢植えにも向きます。葉も黒みを帯びていており、カラーリーフとしても魅力的!
日当たりのよい場所で育てれば、夏から晩秋にかけて次々と黒い実をつけ、徐々に赤く変化します。特に手入れはいらず、丈夫な性質なのもありがたいところ。ガーデニングビギナーにもおすすめです。
クロホウシ
クロホウシ(黒法師)は、ベンケイソウ科に属する多肉植物。黒光りする姿が美しいのですが、黒色を保つためには強い日差しが必須要件。日照が足りないと、黒色ではなく緑がかってきます。
上手に育てれば草丈60~100㎝にも達しますが、茎が長くなりすぎて姿が乱れたら、春または秋に切り戻しを。カットした茎は、先端から約10㎝に切って、挿し木に利用できます。
直射日光を避けた場所に、そのまま2~3週間おいておけば発根するので、その段階で多肉植物用の土に植えて。
タッカ・シャントリエリ
タッカ・シャントリエリ(タシロイモ科)は、なんとも個性的な多年草。7~10月に咲く花の姿から、「ブラックキャット」「デビルフラワー」とも呼ばれます。
もともとインドや東南アジアの薄暗い森林で育つ植物のため、直射日光は厳禁。必ず半日陰で育てましょう。15度以上をキープすれば、冬越しも可能です。
冬は休眠期なので、水やりは控えにするのがコツ。葉は枯れますが、春になると芽吹きます。
おわりに
いかがでしたか? いずれ劣らぬ存在感の「黒い植物」。ガーデンの差し色にするもよし、ダークカラーの植物を集めて大人っぽく演出するのもおすすめです!