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家事
佐藤 恵子

ルーター寿命の見極めが個人情報を守るための重要なポイント!

ルーターを長く使い続けていると、ちょっとした不具合にも「寿命かな?」と不安になることがあります。ルーターの寿命を見極める方法と、ルーターの交換がなぜ必要なのかを詳しく解説します。買い替えの際の指針に、ぜひ参考にしてください。

ルーターはどんなもの?種類があるの?

 

ルーターは、いつも普通に使っていて、インターネットを使用するには無くてはならないものだという事は知っていますが、ルーターにどんな役割があるのか知っていますか?

 

ネットの構造の1つとして、ルーターの役割を紹介しましょう。また、ルータの種類についても解説しますので、ルーターを選ぶ際の参考にしてくださいね。

 

ルーターとは

ルーターとは、スマホやタブレット、パソコンと、サーバーを繋いで、www(ワールドワイドウェブ)の世界を検索するための入り口です。

 

wi-fiが無かった時代は、モデムから直接繋いで、パソコンで作業をしていました。このモデムは、プロバイダとパソコンを繋ぐ中継器で、電話線を利用していた時代のものです。

 

もちろん、今も家にある電話と同じ回線を使用しているのであれば、モデムが使用されていても問題ありません。モデムは、電話用の回線の信号を、パソコン用に変換するためのものです。

 

その場合は、モデムにルーターを繋いで、wi-fiの電波を飛ばすといった形で、ルーターを使用しているはずです。

 

今は、家に卓上型の電話を置かず、スマホやタブレット、パソコンをwi-fiで繋いでいる人も多いでしょう。wi-fiで繋がれたこちら側の世界を、LANといい、基地局から先のネットワークをWANといいます。

 

ルーターは、この異なる2つのネットワークの世界を中継する、一番近くの基地局といえるものです。

 

ルーターの種類

ルーターには、自宅やオフィスなどに置いておく据え置き型と、持ち運べるタイプのモバイルタイプがあります。これは、使用用途によって選ぶしか方法がありません。

 

据え置き型ルーターには、6種類の規格があります。こちらは、周波数の帯域やその特徴によって分かれているものですが、最近のルーターは、これらを複数組み合わせた機能をもっています。

  • 11b(1EEE802.11b)
  • 11g(1EEE802.11g)
  • 11a(1EEE802.11a)
  • 11n(1EEE802.11n)
  • 11ac(1EEE802.11ac)
  • 11ax(1EEE802.11ax)

それぞれの特徴を紹介します。

 

11b

通信速度が最大で、11Mbpsと遅いのが特徴です。しかし、壁などの障害物に強いという特徴があります。

 

11g

通信速度は最大で54Mbps。11bと互換性はありますが、大容量のファイルなども、スムーズに送ることができます。

 

11a

通信速度は最大で54Mbps。周波数帯は5.2GHzと、他の電波の干渉を受けにくい周波数帯のため、安定感があります。

 

11n

11gや11nよりもさらに高速で安定感がるため、ハイビジョン動画などの鑑賞もスムーズです。通信速度は300Mbps、450Mbps、600Mbps。周波数帯は2.4GHzと5GHzです。

 

11ac

2014年1月に採用された、wi-fi規格です。iPhoneを例にすると、6以降の機種に対応可です。周波数帯は2.4GHzと5GHzの2つですが、2.4GHzは電子レンジやBluetoothなどの周波数帯でもあるため、電波同士の干渉で不安定になることがあります。

 

使っている機器が、5GHz対応であれば、5GHzに設定したほうが使いやすいでしょう。

 

11ax

一番最新の規格です。通信速度も最大9.6Gbpsと最速です。周波数帯は11ac同様、2.4GHzと5GHzの2つがあります。最新機種ばかりを持っているという場合は、11axの規格をもつルーターが一番おすすめです。

 

ルーターに寿命ってあるの?

 

今使っているルーターは、いつ購入したものか覚えてますか? 実は、ルーター自体は、落下などの衝撃を与えない限り、壊れることはほぼありません。使い続けようと思えば、いつまでも使い続けることができてしまいます。強いて言えば、ACアダプターが電気の熱で劣化はしていきますが、故障するのは10年後くらいでしょう。

 

しかし、ルーターを使い続けることには、思わぬ落とし穴があります。使用できなくなる・壊れるといった寿命という概念ではなく、安心や安全のために覚えておきたいルーターの寿命について紹介します。

 

ルーターの寿命は2年~6年

ルーターの寿命には3つの側面があります。ルーター機能としての寿命・セキュリティの寿命・通信規格の寿命です。それぞれについて詳しく説明していきます。

 

ルーター機能の寿命

ルーター本体は壊れませんが、相対的な理由で機能の低下は否めません。家族が使用する機器が増えたとき、繋がりにくいとか速度が遅いとか感じたら、それはルーターの容量不足と考えられます。

またルーターにも負荷がかかり過ぎ、劣化の要因になってしまいます。

 

パソコンやスマホは進化しているのに、古いルーターを使い続けていると、接続環境が悪化し不満を感じることが多くなるでしょう。そうした場合は、ルーターの寿命と判断し、買い替えすることをおすすめします。

 

セキュリティーの寿命

ルーターの通信は、すべて暗号化して行われます。その暗号方式が変更されるのが2年から5年です。古いルーターは、当時の古い暗号方式のまま使われているという状態になります。

 

自分の家の電波が、けっこう遠くまで飛んでいることに気が付いたことはありませんか? その電波が古い暗号方式だった場合、ジャックされ解析ソフトで簡単に情報を盗まれてしまうことがあります。

クレジットカードの情報や、ネットバンキング・ネット銀行の情報だった場合、その被害は甚大なものになってしまいます。

現在使用中のルーターが、購入から既に5年以上経っているという場合は、早急な買い替えが必要です。

 

通信規格の寿命

通信システムの日々の進化により、膨大な情報量を一気に受け取ることが可能になりました。しかし古いルーターを使用したままでは、この恩恵を受けることができません。

受信する側の機器は増えていないけど、動画が途中で固まってしまったり、なかなか繋がらなかったりするときは、ルーターの規格が前世代または前々世代かもしれないと疑ってみてください。

 

ちなみに、11bという通信規格だった場合、最大通信速度は11Mbpsです。これが最新の11axだと、9.6Gbpsになります。1Kb(キロバイト)を1000bとした場合、1Mb(メガバイト)は100万b、1Gb(ギガバイト)は10億bですから、通信速度の圧倒的な違いが分かります。

 

プロバイダーとの契約時、最大容量の通信契約を結んだとしても、ルーターが古くては全く意味がありません。最新のスマホに買い換えたとしても、同様です。契約状況やスマホのスペックに相当するルーターに、切り替えることをおすすめします。

 

ルーターの寿命かなと思ったら確認すべき5つのこと

 

「ネットに繋がらないなぁ」とか、「突然接続が切れる」とか、ネット環境に不具合が生じたら、とりあずは以下の5つの方法を試してみてください。

 

1.ルーターの電源を抜き、数分後に電源をつないで再起動

2.ルーターのドライバーを一度アンインストールし、再度インストールからやりなおしてみる

3.ルーターのソフトを最新版にアップデートする

4.モデム(ONU)の不具合はないか、LANケーブルを直接パソコンに繋いで確認する

5.接続している子機を減らして様子をみる

 

ルーターの電源を抜き数分後に電源を繋いで再起動

ルーターの電源を一度抜いて、数分後、電源を挿しこんで電波が飛ぶのを待ちましょう。

ルーターのライトが正常に作動していることをチェックし、それでもwi-fiに繋がらない場合は、使っているスマホやタブレットの受信機能の故障も考えられます。

 

その場合は、手元の機器の再起動を行ってみてください。特に大きな故障が無ければ、これで正常に繋がることが多いはずです。

 

ルーターのドライバーを再インストールする

ルーターのドライバーを再インストールする場合は、最初からの設定をやり直す必要があります。

ルーターの説明書を確認しながら行うか、ルーター販売元のホームページを参照するか、サポートセンターに問い合わせるなどしながら行ってください。

 

設定後、かならず手元の機器も再起動をしてください。

 

ルーターのソフトを最新版にする

本来であれば、ルーターのバージョンアップの際には、設定したアドレスに通知が来るはずです。それを見逃したか、後でと思ったまま忘れたかした場合、ルーターの機能がダウンしてしまう原因になります。

 

ルーター販売元の公式サイトで、自分が使っているルーターのバージョンが最新であるかどうか確認してください。最新でなかった場合は、必ず最新バージョンにアップデートしてください。

 

この場合も、手元の機器の再起動が必要です。

 

子機の数を減らしてみる

ルーターの対応台数が何台なのか、ついうっかり忘れてしまうことも多いのではないでしょうか。

 

今まで、スマホは大人だけだったのに、子供が持つようになったとか、新しいゲーム機を買ったとか、何かしらの変更点がある場合、そうした子機の電源を落としてみてください。

 

それでスムーズに繋がるようであれば、ルーターの容量が小さいということになり、買い替える必要があります。

 

ルーターが繋がらないときにやっておきたいこと

 

wi-fiに繋がらないということは、ルーターに繋がらないということです。ルーターの故障ばかりではなく、ルーターに繋がらないという事象は発生します。そんな時の対処法を紹介します。

 

まずは、パソコンやスマホなどの端末機器を再起動してみましょう。特に、自分の端末だけ繋がらない場合などは、この方法が有効です。

 

続いて、ルーターに繋がっているべきコードが抜けていないか確認してください。設置場所によっては、挿しこんでいたはずのコードが抜けていたという原因もあります。

 

プロバイダ側のメンテナンスや、通信不具合などが起きていないか調べてみましょう。特に、近くで災害などが発生している場合など、中継局が混んでいることも考えられます。

 

ルーターを取り替えたばかりであれば、設定が正しく行われていなかったり、登録するキーコードが間違っている可能性もあります。もう一度、見直してみましょう。

 

これらを確認してもルーターに繋がらに場合は、ルーターの故障を疑います。改めて、前述した「ルーターの寿命かなと思ったら確認すべき5つのこと」をやってみてくださいね。

 

 

 

ルーターを買い替えするときの選び方

 

ルーターを買い替える時は、家の間取りに注意しましょう。木造なのか鉄筋なのかでも、壁を通過する速度や容量が違います。

 

また、家族が使っているタブレットやスマホの年式にも注意が必要です。古いものを使っている家族がいる場合は、最新のルーターの電波をキャッチできないことがあります。

 

ルーターを買い替えするときは、店舗のスタッフに相談しながら買うと安心です。自分の思い込みだけで購入するのは危険ですので、注意しましょう。

 

ルーターの正しい捨て方

 

ルーター自体にデータが保存されることはありません。そのまま住んでいる自治体のルールに従って捨てることができます。

 

また、まだまだ使えるルーターであれば、フリマなどで売ることも可能です。その他、メーカーで引き取ってもらうこともできますので、新しいルーターを購入した店舗に確認してみましょう。

 

おわりに

職場でも、学校でも、自宅でも、Wi-Fiルーターがあって、電波が飛んでいて当たり前の生活になりました。古いルーターにストレスを感じたり、ある程度の使用年数が経過したルーターであれば、寿命と割り切って交換することをおすすめします。