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ガーデニング
河村ゆかり

小さな庭を魅力的に!狭小ガーデンのデザインテクニック集

「わが家の庭は狭いから、素敵に見せるなんて無理」「狭小スペースだから、大好きな樹木や草花を植えるのもあきらめた」…などと思いこまないで! 小さな空間だからこそ有効なガーデンデザインテクニックをご紹介します。

狭い庭だからとあきらめる必要なし!魅力的に見せるテクニック集

「小さな庭は狭くて楽しめない」「ガーデニングしたいけれど植える場所がない」「ガーデンデザインをする余地がない」なんて、「ないない尽くし」はナンセンス。 プロのガーデナーがよく行う手法を、あなたの庭で参考にしてください。

 

小さい庭には「抜け」が必須!

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狭い庭の周囲を背の高いブロック塀や高木どで囲ってしまうと、まるで箱の中のように、とても窮屈な空間になってしまいます。目線が塀や高木で遮断され、それ以上の広がりを感じられません。だからこそ、小さい庭には「抜け」…向こう側を見通せる仕掛けを作ることが大切なのです。

フェンスを建てる際には、アイアンや木の格子など、庭の先にある景色、つまり「借景」までが見通せるように工夫して。フェンスで境界の仕切りは設けつつも、庭の区切りがあいまいになります。その結果、敷地の外にある木々など借景までもが庭の一部となるのです。
同時に、敷地の外から庭がやんわり見えるため、不審者が潜む死角がなくなるため、防犯面での効果も期待できます。

 

小さい庭だからこそ「広がり」を演出

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実際には狭い庭であっても、広がりを感じられれば、実力以上のゆったり感を醸せます。その広がりを演出する方法の一つが「S字カーブを描く」ことです。

たとえば園路。真っすぐに園路をしつらえた場合、庭の長辺、または対角線のサイズが最長です。曲がりくねったS字を描いた園路ならば、庭の実寸より長くすることも可能に。
園路だけでなく、飛び石や花壇の仕切りなども、ぜひS字を活用して。長さをかじる仕掛けによって、広がりを感じることができるのです。

そのほか「庭の内部で視界をさえぎる」ことも有効。庭の周囲の視界をさえぎると庭の狭さが強調されますが、庭の内側ならば逆。視界がさえぎられず、庭の全部が見渡せてしまうと、庭の小ささが一目瞭然になってしまいます。
あえてパーテーションを設置して庭を仕切ると、「あちら側には、どんな植物が植えられているの?」と、頭の中で想像することで、頭の中で庭に広がりが生まれるのです。

そのほか、境界フェンスの一部にドアを付けるのもおすすめ。このドアは、実際に開かないドアで構いません。ドアの向こうにも庭が続いている錯覚を持たせ、庭の広さの限界を感じさせないテクニックです。

 

小さい庭ではコンテナが大活躍!

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小さな庭は土の面も少ないので、地植えできる植物には限りがあります。しかしコンテナや鉢を利用すれば、思う存分ガーデニングが楽しめるのでご安心を!
植物を植えていない更地が確保できれば、園路を設ける、パーテーションを取りつけるなどの演出にも使えて一石二鳥です。

鉢やコンテナは、洋風庭園・ナチュラルガーデン・モダンガーデン・和風の庭など、理想とする庭のイメージに合わせてそろえます。鉢やコンテナのひとつひとつが違ったイメージの物だと統一感がなくなる=センスの悪い庭に見えてしまうので要注意。

鉢やコンテナは、背の高いタイプ、平鉢風など形の違いだけでなく、地面にそのまま置く・鉢台などを使って高くする・ぶら下げてハンギングするなど設置方法を工夫し、高低差を演出を。すべて同じ高さになると平坦な印象になり、やはりセンスのよい庭とは感じられないのです。

また植物の色にもこだわって。赤、黄、青…と花色がいきあたりばったりでは、落ち着きのない空間になってしまいます。白い花を中心としたホワイトガーデン、ブルーの花でさわやかに、淡いピンクや紫でパステル調など、お好みのカラーでガーデンを構成しましょう。

このような鉢やコンテナを使ってセンスアップするテクニックは、ベランダガーデンや玄関などのエクステリア、インドアガーデンにも通じるものです。ぜひ意識して、ガーデンデザインしてみてください。

 

いかがでしたか? 狭い庭はその分、目も手も行き届くので理想の庭を作りやすいという方も多々。ぜひさまざまなテクニックを駆使して、世界でたった一つのお気に入り空間を作ってくださいね。