草むしりの回数が激減！除草剤の正しい使い方

雑草を効果的に処理するための除草剤の使い方をご紹介します。液体と顆粒タイプの違いや、除草剤を散布するのに適した日、残った除草剤の処理方法まで網羅。雑草対策に除草剤を検討している方、除草剤の使い方を知りたい方はぜひチェックしてくださいね！

: アース製薬・松尾康弘さんグリーンアドバイザ―の資格をもつ、除草のプロフェッショナル。雑草の生態を知りつくし、その雑草にもっとも適した除草のアドバイスを展開、多くのユーザーから信頼を得ている。
アース製薬

除草剤の選び方
除草剤を使う前に気をつけること
除草剤の使い方
初心者必見！除草剤の使い方Q&A

除草剤の選び方

除草剤と言っても、さまざまなタイプがあります。これから除草剤を購入するという方は、まずこの章からチェックしてくださいね。

除草剤にも色々なタイプが！

「除草剤って草を枯らす薬剤だから、どの商品も一緒でしょ？」「大切に育てている花や木まで枯れそう」・・・除草剤に対する不安や思い込みには、誤解がたくさん！

除草剤と一口に言っても、小さな子供やペットが過ごす庭でも使える食品成分が原料のマイルドタイプだったり、芝生や花壇の花に生えた雑草だけピンポイントで枯らす種類などもあります。

除草剤の効果も「速攻で効く」、「半年も効果が持続」、「虫よけや防カビにも役立つ」、「広範囲の除草が手軽にできる」、「土の中の雑草のタネにも効く」、「コケにも効果アリ」など多彩。

ちなみに、よく誤解されがちですが除草剤を使った土でも草花の植え付けはOK。
そのような使い方が可能な除草剤は、農薬として販売されているので、使用方法を守れば植物まわりに散布できるものがあります。

一定の期間が過ぎれば成分が土内で分解されるものの、除草剤を使った土に植え付けを想定していない商品もあります。

あなたの除草の目的や、除草したいスペースなどに合わせ、セレクトしてください。

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食品成分から作られた、まいてすぐに効きはじめる速効性の除草剤。かけた場所の雑草だけ枯らします。雑草が1.5ヵ月生えない持続性も魅力。「みんなにやさしい除草剤おうちの草コロリスプレー」

粒剤と液体の違いは「使用範囲」と「効き方」！

除草剤には、液体タイプと粒剤タイプがあります。
除草したいスペースの広い・狭い、除草効果が速い・長いで選ぶのがコツ！

【顆粒タイプの除草剤】

雑草が生えている土にパラパラ落とすよう使用する粒剤は、土にしみ込み根を枯らすことから「土壌処理型」と呼ばれます。
駐車場や空き地など、広いスペースに生える雑草におすすめ。除草剤の成分は雑草の根から吸収されるので、効果が発揮されるのは液体タイプに比べ遅めですが、浸透すれば雑草の再生を阻害し、長期間の除草が期待できます。

もっとも効果的で手軽な粒剤タイプの除草剤の使い方は、雑草が芽吹く前の土にまき、雑草が生えない土壌にする方法。
それぞれの薬剤の成分にもよりますが、原則として残したい草花や木の根がないところか、その植物の株元から1m以上離れて使用しましょう。

【液体タイプの除草剤】

液体の除草剤は雑草の上から散布し、葉や茎を薬剤で濡らして除草成分を浸透させることから、「葉茎処理型」ともいわれます。

最大の長所は即効性！　「一日でも早く雑草を枯らしたい」という場合は粒剤タイプよりも液体タイプがおすすめで、薬剤にもよりますが数日で除草効果が実感できます。
ただし、まくときは残したい草花などに除草剤がかからないように注意してください。

スプレータイプもあり、レンガの目地のすき間に生えたカタバミなど、抜きにくい雑草にもダイレクトに散布できるので便利です。

散布時期は、雑草発生前、または育ちきっていない生育期にまくのがおすすめ。
液体タイプはまきながら除草剤がかかった場所を目でチェックでき、まきムラになりにくいのもよいところです。

除草剤を使う前に気をつけること

除草剤散布には適した日、服装があります。
散布前に必ずチェックしてくださいね！

風のない晴れ続きが期待できる日に除草剤を散布

除草剤を使う前に、当日を含め以降数日分の天気予報をチェックしてください。

除草剤を散布する日は、晴天で強風ではない日を選びます。
雨では散布しても除草剤の効果が薄まる危険性大で、風が強いと上手くまきづらいうえ、自分自身にかかってしまうことも・・・。

また、散布の日以降に雨が降ると除草剤の効果を減少させるため、いくら当日がベストコンディションの天候でもおすすめできません。
除草剤散布の前日に雨が降ってしまったけれども、当日止んでいるようなら問題なし。

除草剤を使う際は服装にも気をつけて！

除草剤が肌に付着しないために、必ず長袖・長ズボンを着用しましょう。
顔や手もできるだけ露出させないよう、ガーデングローブ（もしくは軍手）、マスクもしっかりつけます。

夏でなくても、日よけ帽子は必須。
長時間の除草作業による日焼けや熱中症予防になりますし、虫除けメッシュのついた帽子なら蚊の被害も防げます。

また「自分の庭に出るんだから」「ちょっとの時間だけだから」と、除草剤をまくときサンダル履きは絶対にNG！
ちゃんと長靴をはけば、万一除草剤がかかっても安心なうえ、足を蚊に刺されにくくし、雑草のトゲやギザギザの葉などでケガも予防できる、と良いこと尽くめなんです。

除草剤の使い方

除草剤の使い方をご紹介。正しい除草剤の使い方をすれば、効率よく雑草を処理できますよ！

除草剤を使う時に用意するもの

用意するのはマスク、ガーデングローブ（もしくは軍手）、除草剤、虫よけスプレーです。

今回使用する除草剤は、「アースカマイラズ草消滅」。
液体タイプでジョウロヘッドがついているので、まんべんなく雑草の葉や茎に散布することができます。

雑草の草丈が30cm以上ある場合は、散布前にカットが必要なので、草刈り鎌も必ず用意。

ちなみに「アースカマイラズ草消滅」2Lタイプでまける広さは、25～100平方メートル。
散布するスペースの面積を事前に把握するのも忘れないでくださいね。

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液体タイプならではのいち早く雑草を枯らす「速効性」と、粒剤の特徴とされていた「持続性」を兼ね備え、最長6カ月もの間、除草効果が持続。「アースカマイラズ草消滅」

除草剤のパッケージ裏の「使い方」は必ずチェック！

除草剤を使う前には必ず商品パッケージに記載された使い方を読み、注意事項を守って使用すること！

「アースカマイラズ草消滅」の場合は、強力な除草力があるため、「残したい植物から1m以上離して散布」「大きな雑草は草丈30cmくらいまで切る」「散布した場所やその付近では植物の植え付けは行わない」など自己流にアレンジしないことが大切です。

散布の量は「1平米あたり○ml」「1平米あたり0秒散布」など、使用量を厳守して使用しましょう。

意外と簡単！除草剤の使い方

マスクをつけ、ガーデン手袋をはめ、虫除けスプレーをかけたら、除草剤の散布をスタート！

※こちらの除草剤の使い方は「アースカマイラズ草消滅」の場合です。

草丈のある雑草は草刈り鎌で高さ30cm未満になるようカット。大きすぎると、草全体に除草剤がかからず、効果も半減してしまいます。カットした雑草は、ゴミ袋に捨ててください。
除草したい場所のいちばん奥側から順に散布を開始します。除草剤を片手で持ち、自然に腕を伸ばしてゆったり左右に振り、雑草の上からまんべんなく散布するのがコツ。「アースカマイラズ草消滅」の場合、1平米当たりに2秒間かけるのが散布量の目安です。
使い切った後の除草剤の容器は、環境に影響を与えないように適切に処理を。除草剤の容器は２～３回水でよく洗浄し、洗浄した水は除草する場所にまきます。洗った除草剤の容器はゴミ袋に入れ、自治体のルールに従いプラスチックごみとして処分しましょう。