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DIY
Pacoma編集部

藤岡みなみ|思い立ったがDIY吉日 <vol.26>

タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。可愛くもシュールな世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は、なんと水道屋さんに挑戦!?

水道屋さんになりました。


―なぜか捨てられないマグネット広告。

水道屋さんのマグネット広告を集めている。

捨てられない、と言った方が正しいかもしれない。さっき数えたら二十六枚あった。

友人には「なんでそんなん集めてるの」と言われたが、母だけは「いいね、絵を描いたり切ったりしてオリジナルマグネットが作れるからね」と肯定していた。

そうだ、私はDIYの材料としてマグネット広告を集めていたのだ。捨ててしまうにはもったいないしっかりしたあの感じ。よし、オリジナルのマグネットを作ろう!

 

気づけばこんなにあった。


―マグネット広告をあつめていた理由とは。

……と思ったが、なんだか気が進まない。

かわいいイラストのマグネットを冷蔵庫に貼りたいとも思わないし、他におしゃれなアイデアも思いつかない。なぜこれを集めていたんだろう。

一日考えてハッと気づいた。私は、材料としてマグネット広告に惹かれていたのではなく、水道屋さんの広告に惹かれていたのだと。

たまにポストに投げ込まれるあの笑顔。あれだ。わたしはあれになりたい。

 

こういう作業だけはかどる。


―水道屋さんになりきろう。

ぬるま湯に3時間ほどつけておき、表面の紙を剥がす。パソコンでデザインした、自分が主役のそれっぽい画像を貼り付けた。

もちろん、役に立つ情報は一切ない。

私が冷蔵庫に貼りたいのはこれだ。まだ家族には見せずに、パイプが詰まったときに見つけてもらおう。すごくイライラされそう。

水まわりのトラブルを楽しみに待つ日がやって来るとは思わなかった。

藤岡みなみ

ふじおか・みなみ/1988年、兵庫県出身。テレビ番組・CMに出演からラジオパーソナリティ、エッセイストなど、幅広く活動。バンド「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」ではボーカルを務める。
ブログ:藤岡みなみ 熊猫百貨店
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