- 藤岡みなみ
- ふじおか・みなみ/文筆家。暮らしの中の異文化をテーマにした『パンダのうんこはいい匂い』(左右社)が発売中。
藤岡みなみ|思い立ったがDIY吉日 <vol.16>
タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。藤岡みなみさんの可愛くもシュールな世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は、藤岡みなみさんが得意とする刺繍を使った世界に一つだけの贈り物について語ってくれました。
悩ましい贈り物
―家族へのプレゼントがなかなかハマりません。
数年前に父にあげた手袋は母が愛用しているし、母にあげた美容スチーマーは妹の部屋にありました。だいたい、近年両親は断捨離したいとよく言っており、これ以上物を増やしたくないようなのです。そんなわけで毎年誕生日やクリスマスの季節が来ると悩んでいたのですが、今年は思い切ってコッテコテのオリジナルグッズを贈ることにしました。
オリジナルグッズを贈る
父には刺しゅう入りのセーターを
父へのクリスマスプレゼントに、飼い猫2匹を刺繍したセーターをあげたよ🐈 pic.twitter.com/n8Q7afXZll
— 藤岡みなみ (@fujiokaminami) December 24, 2017
父には愛猫二匹を刺しゅうしたセーター。祖父母には愛犬を刺しゅうした色違いのマフラーをプレゼント。
祖父母には愛犬を刺しゅうした色違いのマフラーを
強いオリジナリティで、他の人ではなくあなたにあげたのですよ!という意思表示をし、家族へのお下がり流出を防ぎます。
世界に一つしかない!
―贈り物は、ある程度の“重さ”も大事
また、世界に一つしかないと強調し、使わないとしてもまあ記念にとっておこうという気にさせる、ある程度の“重さ”も大事です。この作戦で今年の贈り物を成功させました。あげた私が満足!そろそろ刺しゅうが得意、と言いたいのですが、ミシンには機嫌があります。
うまくいく日といかない日のムラがすごい。失敗の明らかな原因があるときもあれば、完全にミシンがへそを曲げただけだろう、と思いたくなるときもある。小さい刺しゅうですが折れた針は五本以上。常に祈らないと絡まる下糸。
頑張って仕上げた父のセーター、、
次に会ったときに母が着ていないことを祈ります。
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藤岡みなみ
ふじおか・みなみ/1988年、兵庫県出身。テレビ番組・CMに出演からラジオパーソナリティ、エッセイストなど、幅広く活動。バンド「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」ではボーカルを務める。
ブログ:藤岡みなみ 熊猫百貨店
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