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カルチャー
ベイカー恵利沙

【ベイカー恵利沙の憧れNY/Vol.2】電車・バス・Uber・タクシーの乗り方、教えます!

モデル/スタイリストのベイカー恵利沙が綴る、NYでの生活。第2回は街の交通事情をリポート。賢くNYを移

NYはアメリカで唯一、マイカーを必要としない街です。
おもな交通手段は電車、バス、Uber、タクシーの4つ。今回は、それぞれの特徴と違いをまとめてみたいと思います◎

 

24時間営業の「電車」は、のんびりした気持ちで乗るのがコツ

マンハッタンでちょっとした距離を検索すると「電車で20分、徒歩だと18分」みたいな結果が出てきたりします。
だけどこの場合、地下に入って電車を待つことを考えたら、結局徒歩の方が早い! でも実際にはかなり歩く、というのもNYあるあるです。(街でヒールの人ってほとんど見ない!『Sex and the City』の世界はまたもや嘘だった!(笑))

iPhoneの万歩計を見てみると、休みの日なんて平気で15キロも歩いてる!
だから旅行には、ぜひ歩きやすい靴でね♡

とはいえ、長距離だともちろん電車の方が早いし、時間どおりに来ないことにさえ慣れちゃえば、結構便利です。時刻表はないに等しいけれど、ホームでは次の電車が何分後に来るかという表示は見られます!いや、見れたり見れなかったりします!(笑)

朝のラッシュ時は、5~10分間隔かな?(とにかく全然来ないけど、でもなんかすごく来るときもある笑)

 

何日間か滞在するなら、乗り放題のカードがお得

SUBWAYのメトロカードは駅の券売機で買います。NYの電車は、1回券だと一律料金で、1駅乗っても終電まで乗っても同じ金額! なので、降りるときに切符は必要ありません。

でも、1回券の料金は3ドルと割高なので、おもに電車を使う場合は、乗り放題のメトロカード(unlimited ride pass)を買うのがおすすめ。

私は30日間乗り放題(121ドル)を買っていて、旅行だと7日間乗り放題(32ドル)がきっと便利♡ 乗り放題券はバスにも使えるし、間違えちゃっても安心なのがいいところです。

 

乗車時は、上りと下りを意識していれば大丈夫

NYでは、uptownのマンハッタンに向かうのが「上り」で、downtownのブルックリンに向かうのが「下り」。方角でいえば、北に行くのが「上り」で南に行くのが「下り」です。

駅の入口にわざわざ行き先が書いているときは、構内で上りと下りのホームがつながっていません。なので、逆方面に行きたいときは地上を回って、反対側の入口から駅に入らないと、乗りたい方向の電車には乗れません! これ注意!

▲この写真では「To Rockaway Parkway Canarsie」と行き先が書いているため、上りと下りがつながってない!

▲こんなふうに、どっち行きか書いていないときは、どちらのホームもつながっているから大丈夫。

 

乗り間違いで発生する“待ち時間”に注意!

メトロカードは使い回しを防止するため、一回改札に通したあと18分間はそのカードが使えません。
なので、たとえば上り側で改札を通しちゃって「間違えた!」と気づき、地上から反対側の改札に行っても、18分間は待たないといけないのです。

駅員さんがいる場合は通してくれたりもしますが、駅員さんのいない駅がほとんどなので、そうするともう待つしかないのです。トホホ。

私は来たばかりのとき何回もそのミスをしちゃって、しょうがなく近くのダンキンドーナツで時間をつぶしたり、はたまた駅で立ち尽くしたりしてました。
駅員さんにお願いしたのにいじわるな人で「そこで18分待ってなさい」って言われたこともある!笑 むきーってしてたなあ、あのとき私(笑)。

なので、駅入口にある表示をよく確認してから入りましょう!

ちなみにgoogle mapで検索すると、乗る電車も到着した先の出口も、途中で通過する駅も教えてくれるからとても便利。

▲試しにさっきの駅から検索してみると、Lアイコンの隣に「Canarsie-Rockaway Pkwy」とあるので、同じ表示がある入口から入ればOK

▲通過する駅も表示されるから、正しい方向に進んでいるか確認できます

 

時刻どおりに来ないけれど、それも楽しんじゃおう

みんな時間どおりに電車が来ないことを当たり前に思ってるし、どんなに遅れても電車も絶対に謝らないからもう怒る気にもならないし、ホームはいつでものんびりとした雰囲気。

日本の新幹線が20秒早く発車して謝罪したというニュースは、NYでもかなり話題になっていました。NYはきっと3時間遅れても謝罪しないよ!

どちらが良いとか悪いとかではないけれど、私はアメリカのこの“take it easy”なゆる〜としたところがすご好き。許せないひともいると思うけど(笑)。

一度本当に電車に振り回されて、乗客もみんなさすがに疲れていたときがあったけど、「僕の歌声でこの電車のストレスを癒して!」って言って歌い出す人とかいるから楽しい。
きっと動画などでもよく見るかと思いますが、電車内のパフォーマンスはNY名物の一つかもしれません。つり革を使ったダンスが始まると、普通に当たって危ないから、離れて見てね!笑

ホームでの演奏もたくさん見られます、本当に素敵なパフォーマンスも多いの!
こちらの方は、いい演奏にはちゃんとチップを入れるから好き。私も動画を撮ったり、立ち止まって見たりしたときには入れるよ!
「いや、練習してきて!」って思う人もいるけれど(笑)、でもなんか楽しそうだとこちらも楽しくなっちゃう。

あと私が好きなのは電車のアナウンス。

日本では考えられないけど、なかなか車掌さんの個性が出ています。
駆け込み乗車が続いてドアが何度も閉まったり開いたりすると、「ドアが閉まらないと発車できないから、もう全員乗るか全員降りるかどっちかにしろ!」って言われたり(こわい笑)、
夜にものすごく遅れてきた電車で「あぁもうやっと帰れる……」と思って乗ると「カモンベイビー早く家に帰ろうぜみんな!」ってハイテンションで言われたり(いや遅れてきたのあなたじゃん!という心の声)。

私はそういうところがとても好き、肩の力が抜ける〜〜〜。

 

慣れてくると使い勝手がいい「バス」

ブルックリン周辺は、横に走る電車はあっても、縦の電車が全然ありません。なのでブルックリンの移動は、直線距離なら近い場所なのに、電車ではずいぶん遠回りになることもしばしば。
そんなときに便利なのがバス。乗り方のコツを覚えると、移動はけっこう楽になります。

ただ、時間によっては渋滞するので、時間に余裕を持って行動しましょう。

▲バスもgoogle mapで検索できるよ。何番のバスで、乗り場がどこで、何分発で、がすべて分かります!

バスには、SUBWAYと同じ券で乗車できます。現金でも支払いできるようなのですが、お釣りも両替機もないので、ぴったり払わないといけません。だから、SUBWAYのカードがある方が便利! 電車の駅でしか買えないので、あらかじめ買っておきましょう。

そしてほとんどのバスでは、次の駅の名前なんて言われない(表示なんてもちろんされない)ので、google mapで自分の位置をチェックしながら降りるか、外を見て道の名前を確認しながら降りましょう。

▲降りるときはボタンを押すか、このロープを下に引きます

 

アプリで呼べてダントツ便利な「Uber」

電車が24時間動いているとはいえ、真夜中やすごい早朝はやっぱりなんだか怖いので、Uberを使います。地下鉄はエレベーターやエスカレーターがほぼないので、荷物が多いときも使っちゃう。だって本当に便利なんだもん! そしてなかなか安いの。

Uberは簡単に言うと、スマートフォンで車を呼べるサービスです。アプリからピックアップしてもらいたい場所と行き先を入力すると、到着時間と料金が表示されます。

「POOL」というのは相乗りのことで、同じ方向に行く人を途中で乗せていく代わりに安いよというオプション。多少遠回りしたり到着時間が遅くなったりするけれど、一人で乗るよりもかなり安くなるので、私は急いでいないときはいつもPOOL! タクシーみたいに、降りるまで料金がいくらかかるか分からないっていうこともありません。

Uberを呼んだらアプリから車の番号を確認して、自分のUberが来たら名前を言うだけ。行き先も口頭では伝えなくていいし、料金も事前に登録しているクレジットカードに請求されるので、言葉に心配があっても大丈夫です。ただしドアは自動じゃないので、降りるときはお礼を伝えて、最後にドアを閉めるのを忘れずに。

料金も言葉も安心して乗れるのがUberだけど、やっぱり知らない人の車に乗るから、私はUberでは寝ません。アプリから走っているルートも見られるので、正しい方向に向かっているかときどき確認するよ!

女性がUberで寝ていて連れて行かれた、なんていう事件もNYでは最近あったから(悲しいけれど)、どんなときでも用心するにこしたことはないですね!
とはいえ、みんな毎日のように使うし、便利だから、日本でアプリをダウンロードしてから来るのがおすすめ♡

使ったあとは、必ずアプリで評価してあげましょう。なんと、乗客も評価されています! たとえば、呼んだのにキャンセルしたりすると、自分の評価が下がってしまい、以降呼んだときに来てもらいづらくなる……ようなので、マナーを守って使いましょう♡

 

見つけたらさくっと乗れる「タクシー」

私はUberを利用するので、実はタクシーって2回くらいしか使ったことがありません。
おなじみイエローキャブは、車の上のランプが点灯していたら空車。乗ったら(こちらも自分でドアは開け閉めしてね)行き先を伝えて、着いたら料金を現金かカードで支払います。タクシーはチップが必要で、1ドルは渡しましょう。

着くまで金額が分からないのと、行き先やお金のことを自分でやりとりしないといけないので、私としてはタクシーよりもUberが安心でおすすめです(旅行で来ているなら特に!)
でも、Uberは来るのを待たなくちゃいけないけれど、タクシーは見つけたらすぐ乗れるのが気軽ですね。

以上、雑談混じりのNYの交通事情でした♡
旅行に来る際はぜひ、参考にしてね!