- 天野俊吉
- 編集者。目黒区生まれ麻布育ち 。趣味は音楽と登山。好きなビールはベアレン。好きな采配は代打の代打。
「夫婦ゲンカで2時間こもった(笑)」ペナルティ・ヒデさんが語る、愛する家族とのお風呂の楽しみ方【#幸せお風呂生活 vol.2】
「豊かな暮らし」をしている人は、きっと素敵な「お風呂ライフ」を過ごしているはず! この連載は、著名な方々のお風呂への愛やこだわりを語ってもらうという企画です。今回は、前回に引き続き、“お風呂好き芸人”として知られる、ペナルティ・ヒデさんに登場いただきました!
お風呂は子どもの成長の場でもある。叱ったり、遊んだり……
「家を建てるときの条件のひとつが、『こだわりのお風呂』だった」と話すヒデさん。
「涼める場所をつくったんです。ちょっとしたスペースにデッキチェアを置いて、そこでビールを飲むんですよ。洗濯物も置けるし、スペースをとってよかったなと思いますね~」
想像するだけで至福の時間!
また、なんと自宅のお風呂にはジャグジー機能も付いているという。
「先日も、娘の友だちが遊びにきてたんで、ジャグジーを入れてやったんです。ほら、『プリティ・ウーマン』ごっこしろ! って…(笑)。
で、あとから『いろいろ話せたのか?』ってきいたら、やっぱりふだん話せないことも話せたんですって。ガールズトークをしたんでしょうね。お風呂のおかげで、娘が友だちとコミュニケーションできてよかったですよ」
ヒデ家では、お風呂が、とくに家族間のコミュニケーションに役立っているという。
「子どもを叱るとき、そう思うことがあるんです。ボクは性格的に自分を抑えられるほうですけど、『ちょっと言いすぎた』『愛情よりも感情が出てしまったんじゃないか』っていうときがあるんですね。そういう時も、その後風呂でちゃんと話すようにすると、大体わかってもらえますね。(顔の前に手を置いて)この近距離で、声もひびくし、何より裸でしょう。だからこそ伝わるんですよ。
でも、叱った後はもう息子のち○ち○引っ張ったりして遊んじゃいますけど(笑)」
――お風呂でお子さんと、おもちゃなどで遊ぶこともあるんでしょうか?
「もうなんでもアリになってますね(笑)。シャボン玉とか飛ばしてますよ。あとは、アニメのグッズとか……(TBS系列『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』のおもちゃだそうです)。
昔は自分のアロマディフューザーとか、お風呂内をプラネタリウムにできるようなグッズとかも置いてあったんですけど、今はそんなもの置いてたらぶっ壊されますね」
愛妻家ゆえにそうじは欠かさない。夫婦ゲンカのときもお風呂が助けてくれる!?
――お風呂のそうじはどなたがされてるんですか?
「ボクが一番最後にお風呂に入って、そのあとにやりますね。朝やるときもありますよ。毎日ではないですけど、今月はもう7回やってますね」
――かなりされていますね! しかも朝から……。
「まあ、カミさんが朝やる作業が多いので、機嫌よくしてほしいって思うんです(笑)。
(取材陣に対して)皆さん結婚されてますか? してたらこの気持ちは絶対わかってもらえる(笑)。基本はやさしいんですけどね。ボクが入ってたお湯を抜いて、洗って……ってしてると、『すいません、ありがとうございます』って言ってくれる人なんです」
愛妻家のヒデさんですが、ときにはケンカが起こることもあるそう。
「ボク、夫婦ゲンカのタイミングで、2時間ぐらいお風呂に入ってたことあります(笑)。飲んで朝帰りしたらカミさんがいて、うわぁ……と思って、脱衣所にカギかけてこもりました(笑)」
と言いつつ、「結婚っていいもんですよ」と付けくわえるヒデさん。最後に、ご自身にとって、お風呂とはどんな場所かをきいてみました。
「リラックスするところであり、反省する懺悔部屋であり、クリエイティブなことを考える仕事場であり、子どもとの水遊び場であり、夫婦ゲンカからの避難場所であり……。お風呂は本当に大切な場所ですね。生まれたときの姿になるわけですから、自分をゼロにしてリセットできるんです。
あ、忘れてた。カミさんと入ったら愛情を確かめる場所、というのも入れておいてください(笑)」
撮影:池田博美