
- 岩本恵美
- フリーランサー(編集・執筆、たまに翻訳)。
東京・下町生まれの下町育ち。Webメディアや新聞記事の編集・執筆を経て、フリーランサーに。経済からエンタメまで、気になったら何でも手を出す雑食系。ここ数年は盆踊りにハマっています。
「結婚にかかる費用は?」「貯金がないと結婚はできないの!?」と悩んでいる方必読。結婚費用の内訳や節約術など、気になる結婚のお金事情をプロのFP茂渡恵子先生に聞きました。この記事を読んで結婚までにかしこく貯金をしましょう!
目次
結婚費用といっても人それぞれ。挙式プランや新婚旅行の行き先など、選択肢によって大きく変わってきます。それでも結婚資金を貯めるには具体的な目標が欲しいもの。そこで、実際に結婚した人たちがどれくらいの結婚費用をかけているのか、平均額をご紹介します。また、それぞれの費用について茂渡先生からアドバイスをもらいました。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2016」によると、2015年4月から2016年3月に結婚(挙式、披露宴・披露パーティ)をした人が結納・婚約から挙式・新婚旅行にかけた総額は平均469.7万円とのこと。さらに「新生活準備調査2016(リクルートブライダル総研調べ)」によれば、新生活準備のためにかかった費用の平均は72.3万円。結婚に平均約540万円をかけているという結果となりました。どんなことに、いくら使っているのか、その細かい内訳をみていきましょう。
参考:新生活準備調査2016(リクルートブライダル総研調べ)
そんなことはありません。上記の金額はあくまでも結婚費用にかかった平均額。「挙式のみ」「婚約指輪はいらない」など、カップルによって理想の結婚の形はさまざまです。
たとえば、結婚費用が大きく膨らんでしまった時は、親・親族に援助してもらえるか相談してみては。結婚した人の75%以上の人が親・親族から援助を受け、その金額は100万円~200万円ほどになっています。結婚費用の全額を夫婦だけで負担しているケースは少ないので、いざとなったら、親や親族にお願いしてみるのもありですよ。
結婚に必要なお金がイメージできたら、いざ貯金! 茂渡先生に結婚費用を貯金するためのコツを教えてもらいました。
結婚がゴールではありません。結婚で貯金がゼロなんてことにならないよう、結婚後のライフプランについても話し合っておくべし。この先、新居や子どものことなど、どんなお金が必要となってくるのかをリストアップし、結婚費用にどこまでお金をかけるかを決めましょう。
そのうえで、どんな結婚式を挙げたいのか、新婚旅行はどこに行きたいのかなど、目標を確認し合い、実行できる方法を選びましょう。
結婚資金用の貯金口座をつくるにしても、どちらかの名義の口座になってしまいます。資金の移動は贈与扱いとなり、金額によっては税金がかかってしまうことも。また、将来を誓い合ったとはいえ、結婚は水物です。不要なトラブルを避けるためにも、結婚していないうちは、各自の口座で貯金をしておき、いよいよお支払いという段階で出し合うのがよいでしょう。
「パートナーの貯金がゼロだった!」なんて結婚後に気づくとケンカの種に。遅かれ早かれ、結婚するのだからお互いのお金事情は知っておくべきです。結婚費用の相談もしやすくなり、相手のお金の使い方も見えてきます。その際、貯金額だけでなく、結婚後の働き方、子育てのことなど、お互いが抱いている結婚後のライフプランも確認しておきましょう。
また、もし万が一、相手の貯金がゼロだったとしても焦らないこと。どうしても困ったときには、親や親族に一時的に借りて返済していくというのも一つの手です。
結婚は二人が主役のライフイベント。貯金も計画もどちらか一方だけに任せてしまうなんてことはせず、しっかりと二人で話し合ってお互い納得のいくものにしましょう。