- 笹沼杏佳
- ライター。1992年生まれ。Webメディアや雑誌、フリーペーパー、企業Webサイトなどでジャンルを問わず執筆中。趣味は野球を観ること&パンダのイラストを描くこと。手軽にできる工作が大好きです。
多肉植物のギャザリングがかわいい!【あなただけの組み合わせで、簡単につくれる】
寄せ植えの新しいかたち、“ギャザリング”をご存知ですか? 立体感があって、まるでフラワーアレンジメントのようなかわいさがあるんです。そこで今回は、おしゃれで長持ちするというインテリアにぴったりな、多肉植物のギャザリングについて教わってきました!
ギャザリングって?
従来の寄せ植えは、“しっかりと間隔をとりながらポットの土ごと鉢に移すこと”が一般的でした。
ギャザリングでは植物をポットから取り出して、根を束ねてから植えていきます。そうすることで立体感を表現でき、“植えた瞬間から一番美しい状態”を楽しめるんです。
さっそくギャザリングに挑戦!
今回教えてくださったのは、Ribbon Ribbon Flower主催の野田とも子先生です!
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野田とも子 先生
ギャザリングアーティスト。自動車業界、アパレル業界で勤務したのち、結婚を機に退職。その後、花の美しさに魅せられギャザリングの師のもと3年間修行を重ねる。2011年に「Ribbon Ribbon Flower」を設立。現在はギャザリングアーティストとして東京を中心に活躍中。雑誌『月刊フローリスト』にもたびたび掲載されている。
必要なもの
・好みの器(食器などでもOK)
・ヤシの実チップ
・ミズゴケ(ラン用のものがベスト)
・アートミズゴケ
・ピンセット
・はさみ
・水
つくり方
1. ヤシの実チップを入れる
器にすりきり一杯ほど入れる。ヤシの実チップは軽くて吸水性が高く、ギャザリングにぴったり。
ホームセンターなどで購入できますが、万が一手に入らなければ土でも代用可能とのこと。
2. 多肉植物を取り出して分ける
この工程が、ギャザリングの大きな特徴でもあります。豪快に取り出してしまって大丈夫。
ただし、多肉植物は葉の部分がぽろぽろ外れやすいので注意しましょう。
3. アートミズゴケを使って束をつくる
取り出した多肉植物を、アートミズゴケを根の部分に巻きつけて束にしていきます。
このとき、根をクロスさせるように束ねるのがポイント。これを複数つくりましょう。
4. 束ねたものをピンセットで差し込んでいく
束ねた多肉植物の根の部分を、ピンセットを使ってヤシの実チップに差し込みます。思い切ってグッと入れてしまってOK。
バランスを見ながら隙間なく植えていきます。
5. 隙間を埋める
水で湿らせたミズゴケを、周りをぐるっと一周するように差し込んで隙間を埋めていきます。
全体がギュッと安定するまで、どんどん入れましょう。
7. 水を入れて固める
ミズゴケを入れてグラグラする感じがなくなったら、水をかけていきます。ヤシの実チップがたっぷり水を含んで膨らもうとするので、安定感がアップするのです。
最後は、手で支えながらひっくり返して余分な水をきりましょう。
完成!
あっという間に完成! とってもかわいくつくれました。
お手入れ方法も簡単で、周囲のミズゴケが乾いてきたころに霧吹きで全体を湿らせてあげればOK。置く場所の日当たりなども特に気にする必要はなく、どこに飾っても大丈夫です。
野田先生いわく「かわいがりすぎないくらいがちょうどいい」とのこと。
数ヶ月たつと成長して全体のバランスが変わっていく可能性があるので、そのときは一度器から取り出して植え直してあげましょう。
手軽に自分だけの組み合わせで楽しんで
ギャザリングは本当に自由度が高いので、植物も器も自分だけのチョイスで楽しむことができます。小さな多肉植物だけを使ったり、高さのあるものと合わせてみたり、器にレトロな缶を使ってみたり……可能性は無限大。
あなたのお気に入りを組み合わせて、ギャザリングを楽しんでみてください!
撮影:吉松伸太郎
取材協力:
エンジョイボタニカルライフ推進室