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ガーデニング
藤屋翔子

【プロ監修】サンスベリアの育て方|観葉植物図鑑|

観葉植物・サンスベリア(トラノオ)の育て方を初心者向きに解説します。水やりや肥料についての基本や室内での育て方など、栽培のポイントを押さえて元気に育てましょう! ハニーやスタッキーなどサンスベリアの種類もご紹介します。

サンスベリアの特徴


別名で「トラノオ」と呼ばれる通り、虎の尾のような縞模様の葉が特徴のサンスベリア。代表的な種類は、写真の「サンスベリア・ローレンティー」。
平たく固い葉を上にすっと伸ばすモダンな佇まいには、ほかの観葉植物にはない独特の魅力があります。
サンスベリアは乾燥に強く、冬は水やりの必要がないほど。毎日忙しい!という初心者さんにぴったりの植物ですね。
斑入り葉は同じ種類でも入り方が異なるので、お気に入りの子を見つける楽しみもあります。
水耕栽培も可能で8~10月頃には花も咲かせるなど、魅力がいっぱいのサンスベリアをぜひ育ててみてください。

 

  • 難易度 初心者向き
  • 耐寒性 やや弱い
  • 耐陰性 あり
  • 耐暑性 あり
  • 乾燥 強い
  • 樹高 〜100cm

 

サンスベリアの育て方

サンスベリアの育て方で押さえておきたい3つのコツ!

  • コツ1 冬になったら水をやらずに葉水だけ!
  • コツ2 光を十分に当てて、美しい葉色をキープ
  • コツ3 株分けや葉挿しで増やしてみよう

 

サンスベリアの育て方【基本編】

水やり
乾燥に強いサンスベリアですが、5月〜9月の生育期はしっかりと水やりをします。
土が中まで乾くと鉢がうんと軽くなるので、ジョウロを使って土全体に水が行き渡るよういろんな方向から水を注ぎます。鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとやり、受け皿にたまった水はかならず捨てましょう。
10月頃からは水やりの頻度を控えめにして、11月〜2月までは一切水をやりません。
霧吹きで水をかけたり、湿らせたペーパータオルなどで拭く作業は一年を通して行いましょう。
葉の表面のほこりを取り除くことで光合成を促し、病害虫を予防することにもつながります。

 

土の選び方・肥料
サンスベリアは、水はけのよい土を好みます。初心者なら、鉢底に入れる赤玉土と市販の観葉植物用の土かサンスベリア専用の土を用意するといいでしょう。
肥料は4〜7月と10月に緩効性の固形肥料を与えます。

 

置き場所・日当たり・温度
サンスベリアは日当たりのよい場所を好む植物です。耐陰性があるとはいえ、日照が不足すると葉色が悪くなりがち。室内なら窓際で管理して、夏場はより元気になるので屋外に出してあげるのもおすすめです。
ただし直射日光は葉色を悪くするので午前中の日が当たる半日陰くらいがベター。
冬は10℃以下にならないよう明るい窓辺で管理し、夜間は屋外の冷えた温度が伝わらないよう窓から離れた場所に移動します。

 

サンスベリアの育て方【シーン・トラブル編】

剪定
サンスベリアは、剪定や切り戻しなどの作業は基本的に必要ありません。

 

植え替え時期
生育旺盛なサンスベリアは、根詰まりを防止するためにも2年に一度は植え替えをしてあげましょう。
適期は生育期の5月〜8月。
ひとまわり大きな鉢と新しい土を用意して、鉢から根を出したら古い土を落として植え替えます。

 

増やし方
サンスベリアを増やすのは意外に簡単で、株分けでも葉挿しでも増やせます。
株分けは植え替えの際に、株の分かれ目で根を分けて別の鉢に植えれば完了。葉挿しをする場合は、葉を5〜10cmずつの長さに切って、1〜2週間乾燥させてから5cmくらい埋まるように土に挿すだけ。
この時、切る前に下だったほうを土に埋めるので、先端以外の葉は乾燥中に上下がわからなくならないよう注意しましょう。
挿した葉は風通しがよく直射日光が当たらない場所で管理。1か月ほどして発根したら、水やりを開始します。

 

病害虫
サンスベリアの栽培で気をつけたい病害虫は、病気では立枯病、害虫ではカイガラムシとアブラムシです。
立枯病は葉が枯れてしまう病気で、寒さや風通しの悪さが原因。葉についてしまったらその葉を切り取り、枝なら歯ブラシなどでこすり落としましょう。
風通しがよい場所に置いたり、毎日霧水をかけることで予防できます。

 

冬越し
サンスベリアの原産はメキシコなので、寒さが苦手です。冬でも10℃以下にならないよう、室内の日当たりのよい窓際で管理しましょう。
夜間に冷え込むと室内でも10℃を下回ることがあるので夕方過ぎたら窓から離れた位置に移動してあげてください。
エアコンの風で空気が乾燥している場合は、霧水を与えてください。

 

サンスベリアの種類

サンスベリアには約60種もの仲間がいます。ここでは、中でも人気の2種類をご紹介します。

サンスベリア・スタッキー


葉が丸まり、筒のような形のまま上に伸びます。オブジェのようで雑貨との相性も◎。
似たような筒状の葉で、スタッキーよりもスリムな「サンスベリア・ミカド」という種類もあります。

 

サンスベリア・ハニー

© PIXTA

葉が短く、外に広がるように展開します。コンパクトなのでテーブルの上などにおすすめ。

 

サンスベリアの育て方、いかがでしたか? 冬は水やりの心配がないというのは、手軽で魅力的ですよね!
豊富な種類から、インテリアに合うものを選んでみてください。

(写真 木村 武司)

 

監修「グリーンインテリア」


今回監修していただいたのは、観葉植物専門店「グリーンインテリア」。
常時200種類以上1000鉢以上ものグリーンを揃える店内はさながらジャングル!
知識豊富なスタッフばかりだから、栽培トラブルや植え替えなども気軽に相談できます。

観葉植物専門店「グリーンインテリア」